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2018年04月23日

いじめっ子カースト いじめが無くならない訳

 いじめの問題に目を向けたがらないのは、いじめっ子だけではありません。実際は、皆が目を向けたくないのです。

 被害者は、確かに、いじめられて辛いかもしれませんが、だからと言って、いじめられている事を訴えても「まずは、自分で努力しろ」と言われてしまったら、それでオシマイです。実際、周囲に助けを求めても、そんな態度を取られて、むげに突き放されてしまうケースが多いのです。助けてもらえない上に、自分の努力不足のせいにされるなんて、ただいじめられているだけよりも、キツイ状況だと言えるでしょう。

 だから、多数の被害者は、すでに自力ではどうしようもなくても、他人には打ち明けられず、我慢してしまうのです。これは、いじめに限らず、DV、セクハラ、家庭内虐待など、全ての被害者に共通して言える話ですね。

 被害者が黙り込むのをいい事に、「被害者が訴えでなければ、助けようがない」としゃあしゃあと言ってのける第三者たちがいます。彼らもまた、いじめに目を向けたくないから、そんな態度をとるのです。ヘタにいじめの問題に積極的に口を挟めば、「だったら、お前が何とかしろ」と言われかねないからです。

 基本的に、いじめの問題を絶対的に解決できる自信のある人たちはいません。それどころか、よけいな他人のいじめ問題に首を突っ込めば、ムダな被害が自分にも及びかねないでしょう。だから、他人のいじめの話に進んで関わりたがる人はおらず、つまり、皆、目を向けたがらないのです。

 被害者が我慢してくれるのであれば、それに乗っかってしまって、第三者たちとしても、いじめには目を向けないで済むのが一番ホッとするのであります。

 こうやって、皆がいじめの問題を直視できない結果、放ったらかしとなり、いじめを無くそうという方向には状況は進まないのです。そして、いじめる側の加害者ばかりが得をして、増長する事となるのです。

 こうした悪循環を打開するべく、私が発案したアイディアこそが、いじめっ子カーストだったのであります。

「いじめっ子の笑い話」


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