2016年03月02日
さるかに合戦いろいろ
コルベスさまが、自宅に潜入していた鶏、猫、石臼、卵、あひる、針たちによって、虐殺されてしまう。実は、コルベスさまは「さるかに合戦」の猿の生まれ変わりであり、彼を殺した連中も前世はカニや栗や蜂や臼だったのだ。彼らは、輪廻転生したあとも、因果応報で、前世と同じ事を無意識に繰り返したのである。
グリム童話に「コルベスさま」という話があるのですが、その内容が「さるかに合戦」の後半部分にそっくりです。しかし、「さるかに合戦」のような前半部分が存在しないため、なぜコルベスさまが皆によってかかって乱暴されなくてはいけなかったのかが理由が分かりません。執筆したグリムも、結び部分で「コルベスさまはとても悪い人だったに違いありません」と書き足したぐらいです。
そこで、私は、この「コルベスさま」と「さるかに合戦」の類似性に着目して、上記のようなネタを考えました。
しかし、この話を実際に作品化できなかったのは、実は、ブックショートのコンテストは、元ネタが何かも事前に発表する必要がありまして、しかし、それをやっちゃいますと、この話は、最初っからオチがバレてしまうと言う大きな欠点がありまして、それで、作品化にこぎつけなかったのでした。
他にも、「さるかに合戦」をオチに持ってきたアイディアとして、「再集結した桃太郎と犬とキジが、今度、退治に向かった相手とは、戦友の猿を殺したカニたちだった」とか、「西遊記」ネタで「三蔵一行がカニや蜂や臼などの妖怪に襲われるが、彼らの目的は、三蔵法師ではなく、恨み重なる仇敵の猿=孫悟空の方だった」などが思いついていたのですが、いずれも「コルベスさま」と同じ理由でボツにするしかありませんでした。
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