衛星放送とネットオークションが私の懐古主義の趣味を充実させてくれた事は以前の記事で述べたが、ここ最近になって、
あらたに私の懐古趣味を満足させてくれるようになったのが電子書籍である。 前に
「欲しい(昔の)本はネットオークションで買い揃えられる」と主張したものの、欲しい本全てが買えるという訳でもないのだ。特にネットオークションでは、出品されていてもバカみたいな高価な値段が付けられている事も多く、
「どうしても欲しい」本でない限り、
なんでもかんでも買い漁る訳にもいかないのである。 仮に、値段がやたらと安かったとしても、
「ちょっと読んでみたい」程度の欲しさであれば、買うかどうかは悩んでしまう。
ちょっと読んでみたい程度の本となると、かなり沢山あるのだ。中でも、
マンガのたぐいがそうである。
幼少期に、何話分か読んで、
大人になった今になっても全話読んでみたかったと思うようなマンガがけっこう一杯ある。しかし、そういうマンガが、コミック化されてるはずなのに、古本屋でもなかなか見つからないものなのだ。
時間が経てば経つほど、古いコミックは入手が難しくなり、絶版にでもなってしまうと、見つかった時には、ものすごい高価がついていたりするのである。 そんな次第で、古本屋やネットオークションで見つけても、読みたくても買えなかったマンガのコミックが沢山あった。
このまま読まずに終わるかと思った矢先、ここ数年の間に、電子書籍が急速に発達してきたのだ。 電子書籍とは、要するにパソコンで本が読めるシステムである。文字の本ばかりではなく、マンガも読めるのだ。むしろ、
マンガの方が増加しつつある。そして、衛星放送の黎明期同様、各電子書籍サイトは
商品を増やすため、最新のマンガばかりではなく、古いマンガもどんどん商品化してくれているのだ。 つまり、
私がちょっと読みたかっただけの昔のマンガも、次々に提供してくれていたのである。それも、原価か、原価よりも安い値段でである。
不思議なラッキーで、私は、
ちょっと読みたかっただけの懐かしいマンガたちすらも、今になって、ようやく読めるようになりだしたのだった。 何よりも、
電子書籍は、紙の本のように場所を取ったりしなくていい。どんなマンガを買ったかは、家族や友人にもバレなくて済む。まさに、気兼ねなく読み放題なのだ。この頃の私は、懐かしいもの漁りも、電子書籍(マンガ)が中心になりつつある状態である。
まだまだ読んでおきたいマンガは沢山あって、なかなか電子書籍化されていない著者のマンガも多数あるのだが、私がどんなマンガを読みたくて買い漁っているのかについては、また順にお話してゆく事にしたい。