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Lamprimini の仲間

キンイロクワガタとその近縁種についてです。

それぞれが特徴的な種類ですが、
L.aurataの見解が厄介なところでしょう。
基準産地がオーストラリアとしかわからないので
タイプ標本を見られるまで確実な分類は無理かもしれません。


1.jpg
1:D.earlii Fujita,2010より
2:D.actangulus 記載文 Arrow,1935より
3:P.muelleri 飼育品
4:P.m.fuscomicans Taroni,1998より
5:P.m.fuscomicans 記載文 Kriesche,1917より

Dendroblax earlii White,1846:9,fig.9-10
[Type Locality] New Zealand,on the Hutt River,Port Nicholson
[sny] Dendroblax acutangulus Arrow,1935:122 [New Zealand : S. Island,Greymouth].

1属1種のクワガタでキンイロクワガタの原始的な近縁種とされています。
研究者によってはD.acutangulusを独立種としたりもします。
♂♀ほぼ同型で、Dorculus lombokkuensisと同様に前胸・前ケイ節で判別することができます。
ニュージーランドに広く分布しているようですが、
採集は難しいらしく 採集数は少ないです。


Phalacrognathus muelleri (MacLeay,1885):135-136 [Lamprima muekkeri]
[Type Locality] North Australia

ニジイロクワガタの和名で有名な種類です。
現地では結構な珍品と聞いてます。


Phalacrognathus muelleri fuscomicans (Kolbe in litt)Kriesche,1917:95
[Type Locality] Neuguinea
[sny]Phalacrognathus fuscomicans (Kolbe in litt) Heyne et Taschenberg, 1908:49, pl. 6 [Neu-Guinea]. [nomen nudum]

ニューギニア島に分布する亜種です。
確かな情報かはわかりませんが、イリアンとPNGの境目の南の海岸付近に分布しているとかどうとか。
ラベル間違いと判断して原名亜種のシノニムとする研究者もいますが、
タイプ標本以外に少なくとも3♂1♀は確認しました。
やや小型で、紫がかった体色、前胸前方の幅は狭い、前胸縁のギザギザはより発達する、
などの違いは見られます。


2.jpg
1:H.crenulatus ♂ Lea,1914より
2:H.crenulatus ♀ Holotype Mizunuma&Nagai,1994より
3:S.speciosus 記載文の絵 Fairmaire,1850より
4:S.speciosus Fujita,2010より

Homolamprima crenulata W.J.MacLeay,1885:200-201
[Type Locality] Clarence River

NSWに分布する、世紀の珍品です。
黒い体色と独特の歯型が特徴的な種類。
♂の記録は1例しかないそうで、
絵を見る限り(判別間違いしていなければ)は♂♀同型で区別がつきにくいっぽいです。


Streptocerus speciosus Fairmaire,1850:55-57, pl.1-figs,a-b
[Type Locality] Chili
[sny] Streptocerus speciosus Dejean,1837:193 [Chili].
Streptocerus dejeanii Solier, 1851:44-45 [-].
Streptocerus eusticticus Philippi, 1864:316 [Colchagua].
Streptocerus nitidipennis (Mniszech in litt.) Parry, 1870:55 [-].
Streptocerus speciosus regius Kriesche, 1922 [Chile,Parral,Bäder von Longavi].

Lampriminae亜科で唯一 南米から得られ、チリとアルゼンチンに分布。
Homolamprima属に近縁と思われ、
鹿の角のような大顎、銅色の体色、台形の前胸などが特徴です。
幼虫の形態はLamprimniae亜科の特徴をしていますが、
幼虫期間は非常に長いようです。
アンデスの環境に適応した結果なのかもしれません。


3.jpg
1:L.adolphinae Arfak 56.5mm
2:L.adolphinae 記載文 Gestro,1875より
3:L.aenea 飼育品
4:L.insularis 飼育品
5:L.imberbis 記載文の絵 Carter,1926より

Lamprima adolphinae (Gestro,1875):999-1000 [Neolamprima adolphinae]
[Type Locality] Hatam(Monti Arfak)
Lamprima adolphinae var. olivacea Nagel, 1930:88 [Komba Mt. Finisterre].
Lamprima adolphinae lulua Kriesche, 1940 :39 [New Guinea].
Lamprima adolphinae var. chalcitidis Didier et Séguy, 1952:222 [New Guinea,Owgarra].
Lamprima adolphinae var. bohni Darge et Séguy, 1953:252 [New Guinea,Kubuna].

パプキンの愛称で呼ばれる有名種です。
多様な色彩の個体が見られますが、イリアン・スガパやPNGでは黒っぽい個体ばかりになります。
最大サイズは58oと言われてますが、56.5oまで確認しました。
アルファック〜ワメナの個体群に比べ、PNGの個体群は腹部の毛がもっさりしているようです。


Lamprima aenea (Fabricius,1792):2 [Lethrus aeneus]
[Type Locality] InsulaNorfolk
[sny] Lamprima aurata (nec Latreille)W.S. Macleay 1819:100, 101, pl.1 [-].
Lamprima viridis Erichson,1842:109 [-].
Lamprima subrugosa Hope et Westwood,1845:28 [-].

ノーフォーク島の特産種。
Lamprima属ではかなり特異で、
強壮な体形、短い大顎、上翅の皺が特徴的。
♀も巨大で、基本的には汚い色をしていますが、Taroni,1998には青い個体が図示されています。


Lamprima insularis W.J.MacLeay,1885:137
[Type Locality] Lord Howe Islamd

ロードハウ島の特産種。
やや小ぶりで、鮮やかなグリーン色の体色、細く直線的な大顎が特徴的な種類。


Lamprima imberbis Carter,1926:59-60,figs.1-3
[Type Locality] New South Wales:Dorrigo

強く上反りした毛の無い大顎が特徴的。
同所にL.aurata(L.latreillii)が分布しているので、
もしかしたら単なる奇形とかなのかもしれません。


4.jpg
1:L.aurata 飼育品 48o
2:L.aurata QLD 飼育品
3:L.latreillii NSW,Dorrigo 飼育品
4:L.latreillii QLD 飼育品
5:L.aurata NSW,Canberra

Lamprima aurata Latreille,1817:278-279
[Type Locality] Nouvelle-Hollande
[sny] Lucanus aeneus (nec Fabricius) Donovan, 1805:3-4, pl. 1,fig. [New Holland].
Lucanus coeruleus Donovan, 1805:3, pl. 1,fig. [-].
Lamprima cuprea Latreille,1817:279 [-].
Lamprima fulgida Boisduval, 1835:231-233 [Nouvelle-Hollande].
Lamprima puncticollis Dejean, 1837:193 [Nov.Holland]. [nomen nudum]
Lamprima schreibersii Hope et Westwood, 1845 :3 [new name for aenea]. [Van Diem.L.].

Lamprima latreillii W.S.MacLeay,1819:101[Ins. of New Holland].
以下 L.latreilliiのシノニム
Lamprima pygmaea W.S.Macleay,1819:101 [-].
Lamprima aenea (nec Fabricius) Boisduval,1835:228-230 [Nouvelle-Hollande].
Lamprima splendens Erichson,1842:108 [Vandiemensland].
Lamprima amplicollis Thomson,1862:410-411 [Morton Bay(Australia)].
Lamprima fulgida (nec Boisduval) Thomson,1862:416 [-].
Lamprima kreftii W.J.Macleay,1871:173-174 [-].
Neolamprima mandibularis W.J.Macleay,1885:139-140 [Herbert River District,Queensland].
Lamprima nigripennis W.J. MACLEAY 1885137-138 [Australia].
Lamprima sericea W.J.Macleay,1885:132 [Herbert River District of Queensland].
Lamprima violacea W.J.Macleay,1885:138 [Botany Bay].

特徴としてはL.adolphinaeの光沢を強くしたような種類。
体色は鮮やかなグリーン〜黄色がかったギリーンが標準ですが、青色の♂も存在します。
分布はクィーンズランド州〜ビクトリア州東部、ニュージーランドからは移入された個体が採集されているようです。

分類はとしてはL.aurataの扱いが非常に厄介です。
当方はL.aurata = L.latreilliiとして扱っています。
区別点は前胸の点刻が目立ち、やや光沢が弱いものがL.aurataに当たりますが、
現地ではL.aurataとL.latreilliiが同所で見られ、交尾しているのも確認されていると聞いてます。
シドニー辺り〜ビクトリア州東部はL.aurataのみのようですが、NSW北東部〜QLDでは同所で確認されるようです。
シドニー辺り〜ビクトリア州東部のL.aurataは、より点刻が大きくてより艶消しの傾向が強いようではあります。
区別するってほどには感じませんが、シドニー辺り〜ビクトリア州東部の個体群が真のL.aurataなのかもしれません。

ついでに、L.splendensはタスマニアから♀のみで記載された種類なのですが、
W.J.Macleay氏曰く、タイプ標本はL.latreilliiの♀そのもので、ラベル間違いであろうとのことです。


5.jpg
1:L.rutilans 飼育品
2:L.micardi 飼育品
3:L.varians W.Australia

Lamprima rutilans Erichson, 1842:109,170-171
[Type Locality] Vandiemensland[sny] Lamprima tasmaniae Hope et Westwood, 1845:30 [Van Dieman's Land].
Lamprima aurata var. mariae Lea, 1910:131 [Tasmania:Maria Island].

タスマニアに分布する。
新大図鑑では本種をL.aurataとして扱ってます。
L.aurataに似るが、前胸の点刻は細かく、体表はよりツヤ消し。
飼育品では大歯型も出ます。


Lamprima micardi Reiche,1841:51
[Type Locality] Australasiae
[sny] Lamprima insularis Hope et Westwood, 1845:3 [Swan River].
Lamprima sumptuosa Hope et Westwood, 1845:3,28 [Swan River].
Lamprima purpurascens Hope et Westwood, 1845:3,28 [Western Australia].
Lamprima nigricollis Hope et Westwood, 1845:3,28 [Western Australia].

西オーストラリア州西部のパース周辺に分布。
最大の特徴は前ケイ節に扇状の突起が無いことです。
中には若干扇状になる個体もいて、
累代してもその特徴は安定しているようです。
その他に幅の狭い前胸と荒い点刻が特徴的でもあります。


Lamprima varians Germar,1848:195
[Type Locality] Adelaide
[sny] Lamprima cultridens Burmeister, 1847:416 [-].
Lamprima minima W.J.Macleay,1885:133,138-139 [-].

入手の難しい種類ですが、ビクトリア州西部〜南アーストラリア州〜西オーストラリア州東部と広く分布しているようです。
L.micardiによく似ていますが、本種の前ケイ節には扇状の突起が出ます。
また胴体は俵型で、♂♀ともに前胸の点刻にも違いが見られます。

Germar,1848:195が記載文とされていますが、Burmeister,1847:415-416の方が先に出ています。
Benesh,1960のリストでもGermar,1848(記載)→Burmeister,1847の順番になっていて、
どうしてそうなるのかはよくわかりません。
Burmeister,1847の方が後に発行された?
書いてある年と発行された年が違うってのはよくあることですし。
s

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主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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