月曜日から腕の治療中で蕎麦を打てないので、山芋つなぎによる増量と水分量の調査をしてみました。
1.の検索結果から信濃屋 青菊の場合、生粉を打つ場合は概ね44%の加水が標準であり、2.の手打ちでは、800gの蕎麦粉に対して200cc(25%)の加水のみで、残り19%(152cc)は長芋の水分によって纏まったと考えれらえます。
この152ccは、長芋使用量300gの51%で3.調査結果の82.6%とは合致しない。もちろんこれは残り(31.6%=95cc)は山芋の組織を維持するために使われ蕎麦には使われなかったと推測されます。
以上のデータからそれぞれの山芋の種類で組織を維持する水分量が同率と仮定すると蕎麦の纏めに加わる水分の重量比は以下のようになります。
(加水割合) 自然薯(68.8%) : 68.8 - 31.6 = 37.2
長芋(82.6%) : 82.6 - 31.6 = 51.0
伊勢芋や丹波いも(66.7%) : 66.7 - 31.6 = 35.1
次に、山芋を加える量のどの程度が完成した蕎麦の量を増やすかを考慮して打たないと食べきれなくなります。
(増量 / 300g) 自然薯(68.8%) : 300 - (300 x 37.2 / 100) = 188.4g (62.8%)
長芋(82.6%) : 300 - (300 x 51.0 / 100) = 147.0g (49.0%)
伊勢芋や丹波いも(66.7%) : 300 - (300 x 35.1 / 100) = 194.7g (64.9%)
現在、実力的に水のみで打つことができない玄挽を2割り程度の自然薯で125g打つ場合は以下の調整が必要と思われます。
玄挽 100g , 自然薯 39.8g (25 / 62.8 x 100)、加水量の加減 - 14.8cc (39.8 x 37.2 / 100)以上の結果は山芋の種類毎の組織を維持する水分量が同率であると仮定したものなので、大幅に異なる場合は、異なる結果になると思われます。