アクティブ少女の非日常

彼女は自分が愚かであることを知らなかった。
自分の行動は間違っていないとひたすら信じた。疑うことをしなかった。
そして他人とは違う行動をしたがった。
自分のしたい事だけをし、したくないことは決してしなかった。
そしてそれが正しいことだと信じた。
それが生きる意味だと信じた。

彼女は誤解されることを恐れなかった。
むしろ誤解こそ真実だと考えた。
善を疑い、悪を信じた。
善は偽りからくることが多く、
悪は真の心からくると信じたからだ。
そして一度裏切った人間は二度と信じようとはしなかった。

彼女は孤独であることを恐れなかった。
むしろ孤独になるよう仕向けさえした。
彼女は自分以外を簡単には信じようとはしなかった。

彼女は自分が愚かであることを知らなかった。