2015年05月11日
日本という国の豊かさと豊かさと引き換えに失ったもの
私は気づいてしまった。
日本は大切なものを失ってしまったということを。
昔の日本は明らかにそれを持っていた。
さだまさしの 風に立つライオン という歌をご存知だろうか。映画にもなったので知っている方は多いはず。この歌は、国境なき医師団で、アフリカに医師として赴任した医者の手紙が主題となっていて、この歌詞の中でも日本が失ってしまった大切な何かについて語られている。
この歌の中で、「日本は残念だけれど何か大切なところで道を間違えたようですね 」という歌詞がある。
間違えた道…
日本が失ったもの…
それは曖昧さだ。
タイではある川で聖なる夜に火の玉があがる。それはタイに伝わる川の神の仕業だと考えられている。ある人が見れば、それは人工的な火の玉だ。しかし、タイ政府がその真相を探ることを禁止している。川から火の玉があがる、という神秘的で美しい現象。その真相などどうでもいいのだ。人が火の玉をあげているという真相を知って誰が得をするのか。そういう現象があって、そして美しい、それでいいのだ。その真相を探ることほど醜いことはない。
日本人はいつでも真相を探りたがる。それが大切なこともあるが、時にはそうすべきで無い時もあるのだ。
目の前の現象をただ美しいと感じる心はきっと日本人は失ってはいない。日本人の旅行好きもきっと美しい心を持ちながら、他の地での曖昧さを求めているのではないだろうか。
現在、韓国の若者の就職困難が「五放問題」と呼ばれて、問題になってる。
「五放世代」とは、就職できないせいで、「恋愛・出産・マイホーム・結婚・人間関係」をあきらめることを余儀なくされた若者の世代のことだ。
このニュースを聞いて、
私の韓国人の知人は事あるごとに言った、日本が羨ましいという言葉を思い出した。
私は何度か韓国に行ったが、韓国は先進国であり、都市も発達し、食べ物も美味しく、地下鉄などは日本よりもずっと綺麗な国だ。
しかし、彼は韓国は発展途上国だよ、と言った。韓国に住んでいるのが怖いとも言った。彼は幼い頃日本に住んでいたことがあるが、そのまま日本に住んでいたら、運命が良い方向に変わっていたかもしれない、とも言った私はそれを聞いて、ショックを受けた。
私は韓国が好き。kpopが好きだしビビンバ、チヂミが大好きだ。
しかし、その国民はその国に住んでいたくないと言っているのだ。
確かに地下鉄で電車が追突する事故があった。セウォル号の沈没事故があった。しかし、日本でも福知山脱線事故があったし、政治家の不正金は日常茶飯事だ。
日本と韓国はそれほど変わらないのではないかと私は考えていた。
しかし、彼は教えてくれた。彼は大学に行くお金にも苦労しているのだ。私は、日本の仕組みを考えて、政府や銀行からお金を借りればいいと提案した。しかし、韓国ではお金を借りれば、利子が高く、条件も厳しいため借りられないのだと彼は言った。そして韓国では大学を出ても就職できる可能性は低いのだとも言った。そして、日本では大学を出れば70%近くが就職できるので、日本が羨ましいと…。
私は自分の環境が当たり前だと思っていた。しかし、そうではなかったのだ。先進国でも大学に行くお金に困り、船や電車に乗るのも怖い状況がある。その点では日本は豊かな国だと言えるかもしれない。
また、私がカンボジアに行った時、カンボジアには義務教育がないと聞いた。しかし、カンボジア人はクメール語と英語ができる人が多い。バイクの運転手や観光地のバーやレストランで働いている方は上手に英語を話して、いろんなことを教えてくれた。
カンボジア人は勤勉で優しい人柄だ。しかし、カンボジアの政府の上層部はベトナム人が多く、カンボジアの観光地の遺跡の入場料の大半がベトナム人に入ってしまうことに怒っていた。なぜそうなってしまうのか、我々日本は遺跡の修復だけではなく、カンボジア人にカンボジアを返すよう手助けをしなければならないのではないだろうか。
しかし、カンボジアには日本にない豊かさがあった。心の豊かさと時間の豊かさだ。
日本は大切なものを失ってしまったということを。
昔の日本は明らかにそれを持っていた。
さだまさしの 風に立つライオン という歌をご存知だろうか。映画にもなったので知っている方は多いはず。この歌は、国境なき医師団で、アフリカに医師として赴任した医者の手紙が主題となっていて、この歌詞の中でも日本が失ってしまった大切な何かについて語られている。
この歌の中で、「日本は残念だけれど何か大切なところで道を間違えたようですね 」という歌詞がある。
間違えた道…
日本が失ったもの…
それは曖昧さだ。
タイではある川で聖なる夜に火の玉があがる。それはタイに伝わる川の神の仕業だと考えられている。ある人が見れば、それは人工的な火の玉だ。しかし、タイ政府がその真相を探ることを禁止している。川から火の玉があがる、という神秘的で美しい現象。その真相などどうでもいいのだ。人が火の玉をあげているという真相を知って誰が得をするのか。そういう現象があって、そして美しい、それでいいのだ。その真相を探ることほど醜いことはない。
日本人はいつでも真相を探りたがる。それが大切なこともあるが、時にはそうすべきで無い時もあるのだ。
目の前の現象をただ美しいと感じる心はきっと日本人は失ってはいない。日本人の旅行好きもきっと美しい心を持ちながら、他の地での曖昧さを求めているのではないだろうか。
現在、韓国の若者の就職困難が「五放問題」と呼ばれて、問題になってる。
「五放世代」とは、就職できないせいで、「恋愛・出産・マイホーム・結婚・人間関係」をあきらめることを余儀なくされた若者の世代のことだ。
このニュースを聞いて、
私の韓国人の知人は事あるごとに言った、日本が羨ましいという言葉を思い出した。
私は何度か韓国に行ったが、韓国は先進国であり、都市も発達し、食べ物も美味しく、地下鉄などは日本よりもずっと綺麗な国だ。
しかし、彼は韓国は発展途上国だよ、と言った。韓国に住んでいるのが怖いとも言った。彼は幼い頃日本に住んでいたことがあるが、そのまま日本に住んでいたら、運命が良い方向に変わっていたかもしれない、とも言った私はそれを聞いて、ショックを受けた。
私は韓国が好き。kpopが好きだしビビンバ、チヂミが大好きだ。
しかし、その国民はその国に住んでいたくないと言っているのだ。
確かに地下鉄で電車が追突する事故があった。セウォル号の沈没事故があった。しかし、日本でも福知山脱線事故があったし、政治家の不正金は日常茶飯事だ。
日本と韓国はそれほど変わらないのではないかと私は考えていた。
しかし、彼は教えてくれた。彼は大学に行くお金にも苦労しているのだ。私は、日本の仕組みを考えて、政府や銀行からお金を借りればいいと提案した。しかし、韓国ではお金を借りれば、利子が高く、条件も厳しいため借りられないのだと彼は言った。そして韓国では大学を出ても就職できる可能性は低いのだとも言った。そして、日本では大学を出れば70%近くが就職できるので、日本が羨ましいと…。
私は自分の環境が当たり前だと思っていた。しかし、そうではなかったのだ。先進国でも大学に行くお金に困り、船や電車に乗るのも怖い状況がある。その点では日本は豊かな国だと言えるかもしれない。
また、私がカンボジアに行った時、カンボジアには義務教育がないと聞いた。しかし、カンボジア人はクメール語と英語ができる人が多い。バイクの運転手や観光地のバーやレストランで働いている方は上手に英語を話して、いろんなことを教えてくれた。
カンボジア人は勤勉で優しい人柄だ。しかし、カンボジアの政府の上層部はベトナム人が多く、カンボジアの観光地の遺跡の入場料の大半がベトナム人に入ってしまうことに怒っていた。なぜそうなってしまうのか、我々日本は遺跡の修復だけではなく、カンボジア人にカンボジアを返すよう手助けをしなければならないのではないだろうか。
しかし、カンボジアには日本にない豊かさがあった。心の豊かさと時間の豊かさだ。
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