アクティブ少女の非日常

<安部公房>
砂の女
鉛の卵
R62号の発明
箱男

<梶井基次郎>
Kの昇天

<水野敬也>
夢を叶える象

<井伏鱒二>
山椒魚
黒い雨

<森鷗外>
高瀬舟
山椒太夫
妄想

<遠藤周作>
海と毒薬
沈黙

<筒井康隆>
旅のラゴス
ヨッパ谷への降下(九死虫、秒読み)

<芥川龍之介>
芋粥
英雄の器
白
杜子春
蜘蛛の糸
地獄変
羅生門
猿蟹合戦
首が落ちた話
魔術

<中島敦>
山月記
名人伝
李陵
弟子

<夏目漱石>
夢十夜

<星新一>
ブランコの向こうで
午後の恐竜(午後の恐竜、華やかな三つの願い)
天国からの道(天国からの道、つまらぬ現実、火星航路、狐のためいき、壺)
ようこそ地球さん(桃源郷、神々の作法、宇宙からの客、空への門、蛍、廃墟、最後の事業、殉教)
つぎはぎプラネット(環、栓、大工事、魔法のランプ、上品な対応)

<百田尚樹>
永遠の０

<東野圭吾>
怪笑小説(超たぬき理論、あるジーサンに線香を)
回廊亭殺人事件
パラレルワールド・ラブストーリー
秘密
白夜行
マスカレードホテル
十字屋敷のピエロ

<大江健三郎>
死者の奢り
飼育

<夏目漱石>
こころ

<三浦綾子>
塩狩峠

<三島由紀夫>
金閣寺

<宮沢賢治>
注文の多い料理店

<内田百��>
東京日記
件





日本の有名作家の作風考察

<村上春樹>
はっきり言って私は村上春樹が好きではない。
私は今まで『ねじまき鳥のクロニクル』『色彩を持たない多崎つくると巡礼の旅』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『1Q84』を読んだ。その上で村上春樹の作風を考察してみたいと思う。
彼の小説は、登場人物に親近感をもたせるために人物の思考の描写を丁寧にしすぎている。人物の思考の描写を除けばページは2/3になるだろう。
そして、登場人物の思考の描写と性的描写、クラシカルな音楽・文学・映画の描写が主な内容だ。ストーリー性のあるエッセイに過ぎないと言ってもいいかもしれない。

クラシカルな内容に関しては、知っている人間には面白いかもしれない。しかし、村上春樹が好きだという人の中で、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、ジャック・ダニエルズを読んだことのある人が一体何人いるというのか。村上春樹が好きだという人は、性的な変態か学的な変態か、もしくは知ったかぶりではないかと私は思っている。


＜芥川龍之介＞
幕営で、項羽は英雄の器かどうか が漢の主将の間で話されていた。

強いことは強い。
しかし、川べりに少数のみで絶対絶命のピンチの時、助けに来た船に乗らなかった。英雄の器であれば、垢を飲んで船に乗るべきだった。

英雄の器 というのは、勘定に良いということか？

いや、そうじゃない。
二十八人の部下の前で『項羽を亡すものは天だ。人力の不足ではない。その証拠には、これだけの軍勢で、必ず漢の軍を三度破って見せる』と云った。そして、九度も戦って勝った。しかし、自分の失敗を天にかずけようとし、立派に生きられる所を、死んでいる。勘定に暗かったからばかりでなく、一切を天命でごまかそうとしている。英雄と云うものは、そんなものじゃない。

その中で、鼻の高い顔だけが、思いがけなく、一種の感動を、眼の中に現した。黒い瞳が、熱を持ったように、かがやいて来たのである。
「弱いじゃないですか。いや、少くとも男らしくないじゃないですか。英雄と云うものは、天と戦うものだろうと思うですが。」
「天命を知っても尚、戦うものだろうと思うですが。」
「すると項羽は――」
「だから、英雄の器だったのさ。」


芥川龍之介は、無駄なことは書かない。簡潔で、読んだ後になんとも言えない満足感、爽快感がある。
『英雄の器』は、そんな芥川龍之介の作品の中で私の好きな作品の一つだ。
他には、

地獄変(古典 絵仏師良秀 をもとにしている)
芋粥
羅生門
煙管
首が落ちた話
蜘蛛の糸
猿蟹合戦
酒虫
杜子春

ぜひ読んでみてください♪





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面白い説話だけを集めた説話集です！！