2009年06月22日
人間は何を食べるのが本当の理想か?
動物の種類によって食べるものも歯の構造も違う
題名にあるように私達人間は雑食動物ですが本来は何を食べないといけないかを歯で判断した健康学のお話しです。
動物の歯はその種族のご先祖様が生き抜くために何を食べてきたかを遺伝としてはっきりと証明付ける形を作っています。例えばライオンですが、彼らは言わずと知れた肉食動物です。もし彼らが草ばかり食べたらきっと体調を崩すはずです。何故かというと彼らの体内は肉を消化する酵素はたっぷりとありますが、草を消化分解する酵素が無いからです。消化できなければ小腸で栄養素吸収ができないため病気になります。なので彼らは獲物を食べる時は草食動物の小腸や肝臓から食べ始め消化しきった草の栄養素を補って生きています。つまりライオンは生きていく為には先祖代々,肉を選択してきました。なので歯の形が肉を引き裂き狩りに適した犬歯という尖った歯が発達している訳です。
草食動物の食べ物と歯
逆に草しか食べない草食動物の歯はどうなっているでしょうか?
草をちぎる為に切歯(前歯)が発達しています。リスや馬などの歯をイメージすると分かりますが犬歯のような歯がありません。つまり彼らは先祖代々、肉を食べなくても生きていける身体に進化してきたから肉を引き裂くような歯が要らなくなってきたという事になります。
人間の食べ物と歯
では私達人間は何を食べなくてはいけないかもうお分かりでしょうか?皆さんの歯は犬歯、臼歯、切歯どれが多いですか?親知らずも含めると犬歯が4本、切歯が8本、臼歯が20本が正常な歯だそうです。割合で言うと・・・
●犬歯 4本 12.5%
●切歯 8本 25%
●臼歯 20本 62.5%
になります。
コレを見れば人間のご先祖様は太古の昔から何を食べて健康維持してきたかが分かります。
肉などを食べる為に必要な犬歯が12.5%
草や海藻など食物繊維の多いものを食べるのに必要な切歯が25%
穀類などを臼のようにすりつぶす為に必要な臼歯が62.5%
となりますから、普段の食事では
肉類 1
野菜・海藻類 2
穀類 5
の割合で食べる事が自然と遺伝に従った食べ方になるということです。
朝ごはんの例としては
肉類・・・焼き魚
野菜、海藻類・・・漬物・野菜・煮ひじき・味噌汁
穀類・・・玄米ご飯(麦ご飯)
というようなレパートリーになるでしょうか。
原点回帰
現代人はグルメ嗜好で好きなものを好きな量だけ食べている傾向が強いです。どちらかというとご飯を減らし肉を多く取り、野菜が少ないという風な食生活を取っています。
これが後でどう影響するかは分かりませんが、自然の摂理に反すると後で痛い目に会うという光景をよく目にします。昔に比べ医者は増え医療は進化し、健康知識も健康意識もこれだけ向上しているのに一向に病気は減るどころか増え続けています。はるか昔の時代の方が病気は少なかったほどです。
ここらで原点回帰し昔の食生活を見直すことがこの世を生き抜く勝ち組の法則になるのではないかと思います。