2009年09月20日
気を付けたい食品添加物 『保存料』
食品添加物毒性辞典より特に気を付けたい添加物を記載します。 今回は第2回目『保存料』です。
頻繁に使われる添加物なので知っておいたほうが良いと思います。
■ソルビン酸、ソルビン酸カリウム
使用される食品:練り製品、ハム・ソーセージ、漬物、他加工食品多数
ソルビン酸カリウム、ソルビン酸については賛否両論あります。何故かと言うと国内で最も使用されている食品添加物だからです。厚生労働省では『急性・慢性毒性試験、更に発がん性、催奇形性、繁殖、突然変異性など試験によって安全性が十分に確認されています。』とあります。
もし仮に、ソルビン酸カリウムは危険!今すぐ排除しなさいと、国が言った瞬間に販売、製造に関る企業側からの猛反発が来るのは必至です。そういった側からは当然のごとく安全性をアピールし、今現在まかり通っています。
しかし、いくら安全とはいえ他の添加物との化学反応(複合汚染)や化学物質と化学物質どうしがいつどのような形で合間見えるか想像の範囲を超えます。その結果問題が起こってからじゃないと厚生労働省も動く事はできません。現にそういった問題は数多く起こっています。
もし、数十年後に疑われた添加物が原因で癌になったとします。しかし素人では本当にそれが原因で癌になったかどうかなんて到底追求し証拠を突きつけることなんてできません。最後は誰が泣くかというと国を信じて食品添加物を摂取した本人一人だけ泣き寝入りせざるを得ません。そういうケースも充分考えられるので、やはり君子危うきには近寄らずがいいのではないかと考えます。
●生協の食品添加物に対しての姿勢
生協さんの見解
基準以内で保存料を添加すればよい、というメーカーの安易な考えでは困ります。確かに食品によっては腐敗しやすく、かびが生えやすいものもあります。しかし添加物を使用する前に、できる限り衛生的な工場で食品を製造し、作業員に衛生教育をして、品質管理体制をとることを優先させることが重要です。生協では添加物に関しては、個々の食品について使用の必要性と有用性、使用量を検討することが大切だと考えます。ソルビン酸も安息香酸も生協では、管理添加物の「留意使用品目」として、使用に関しては協議して決めることにしています。
という姿勢で取り組んでいるのも事実です。
いずれにしても
100%安心と言う結論が出てから摂取する判断と、
最初から摂取しないと言う判断と、
国がいいというのだから摂取すると言う判断
はすべてその人個人の考え方にゆだねられる事には違いありません。 昔(戦前)には世に出回っていなかったのがこれら食品添加物です。癌やアレルギーが増え始めたのは戦後です。もちろん全て添加物のせいにするのではありませんが100%関係ないと言い切る人は癌で苦しんでいる人の心境を理解してあげて、これ以上被害者を出さないような前向きな姿勢から研究して欲しいと私達消費者は願います。
■安息香酸、安息香酸ナトリウム
使用される食品:清涼飲料水、シロップ、醤油、果実ペースト、果汁、キャビア、マーガリン
1948年に食品添加物として「安息香酸」及び「安息香酸ナトリウム」が指定されています。
●2008年4月11日 ヨーロッパの報道発表
欧州の消費者団体BEUCは10日、子どもの「多動症」との関連性が疑われる着色料6種類の使用を、欧州連合(EU)全体で禁止することを要請した。
BEUCのMonique
Goyens代表は「子どもの多動症を悪化させる疑いが強く、食料を着色する以外に何の付加価値ももたらさない物質を市場に放置するのは容認できない」とし、「最も脆弱(ぜいじゃく)な消費者の健康を、EUは最優先すべきだ」との声明を発表した。BEUCの要請には、41の団体が賛同している。
2007年9月に英医学誌ランセット(The
Lancet)に発表された研究によると、人工着色料や、保存料として広く利用されている安息香酸ナトリウムが、子どもの多動症と関連しているという。
●安息香酸と発癌性
英国等諸外国*で、清涼飲料水中の安息香酸(保存料)とアスコルビン酸(酸味料、酸化防止剤)が、ある条件下で反応しベンゼンが生成すること、市販製品中にベンゼンが低濃度検出されること等が公表され、英国等ではベンゼン10ppbを超える製品の自主回収が要請された。