2009年09月20日
30代から気をつけたい 『介護地獄』の現状
8〜9月は介護や病気を苦にした無理心中が目立ちました。
まずは新聞記事から列記しましたのでご覧ください。
2009年9月11日(金曜日)
■妻が夫を刺殺の疑い、無理心中か
■東京都港区
■夫(63歳)死亡 妻(50歳)生存
10日午後9時過ぎ、東京・港区のマンションの部屋で、女性(51)から「妹が夫を刺し、妹も自分で腹を刺した」と110番通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、ベッドの上で無職の藤井今男さん(63)が、血まみれの状態で死亡していました。藤井さんの妻(50)も腹などにけがをしていて、病院に運ばれましたが命に別状はないということです。
妻は「夫が病気で辛いと言うのでかわいそうになり私が刺した」と話しており、警視庁は夫婦が無理心中を図ったとみて調べています。
2009年9月11日(金曜日)
■2008年の事件の裁判初公判に関する記事
■静岡県静岡市清水区
■夫(47歳)生存 妻(44歳)死亡
■妻 統合失調症
妻の闘病抱え込んで心中図った夫「一人にできない」と退職、預金切り崩す
周囲・行政に相談なく昨年末、静岡市清水区馬走のマンションで、ある夫婦が木炭を不完全燃焼させて心中を図った。44歳だった妻は死亡したが、夫は生き残って今年6月に殺人容疑で逮捕され、自殺幇助(ほうじょ)罪で起訴された。2人を追い込んでいった背景には、統合失調症などに苦しむ妻の世話に夫がかかりきりとなり、経済的に追い詰められていったことが浮かび上がる。 (静岡総局・西山輝一)
車の往来の多い県道に面した住宅街に、100世帯以上が住むマンションがある。窪田茂樹被告(47)は15年前にその一室を購入し、妻と二人で暮らしていた。
閉め切った四畳半で二人がバーベキューコンロの木炭に火をつけたのは、昨年12月28日。翌朝、目を覚ました窪田被告は、妻が隣の布団に横たわり、息をしていないことを知った。
一酸化炭素(CO)中毒で下半身の自由がきかなくなっていた窪田被告は、水道まで這(は)っていって水を飲み、命をつないだ。1月2日、同区に暮らす80代の母親に電話し、事件が明らかになった。
部屋には夫婦連名で母親あての遺書があった。「部屋の物を処分してほしい」「お世話になりました」
二人はともに同区出身。窪田被告は高校卒業後に就職し、職場の同僚の紹介で妻と知り合った。
妻が病に苦しむようになったのは10年ほど前から。家で一人きりでいる不安のためか、妻から夫の職場に電話がかかってくるようになった。かつて同僚だった女性は、妻が突然、たばこを届けにきたのを覚えている。
日ごろから「死にたい」と漏らす妻を一人にできなかったという窪田被告は昨年1月、当時勤めていた同区内の製紙会社を退職。それ以後は、預金や保険を解約して返還された約200万円を切り崩しながら暮らした。
投薬治療を続ける妻に付き添い、近くのショッピングセンターへ手をつないで出掛ける姿が、複数の住民の印象に残っている。
二人が最後の望みを託したのは、宝くじだったとみられる。貯金の残金をはたいて10万円分を買った。
12月26日、当せん番号を確認。しかし、高額の当せんはなかった。2日後、二人は心中を図った。
9月10〜16日は自殺予防週間。政府などは「自殺のサインに気づいて」と周囲に呼びかけている。しかし、7年前から二人と同じ階に住むという80代の女性は「顔を見ればあいさつを交わしたが、ご主人の仕事も、二人の出身も知らなかった」と話す。近隣の付き合いは希薄だった。
窪田被告の弁護士によると、二人が行政機関に相談した形跡もない。
逮捕後、「木炭なら寝ている間に楽に死ねると思った」と供述した窪田被告。「妻には申し訳なく思っている」と後悔の念を口にしているという。
同被告の初公判は11日、静岡地裁で開かれる。
2009年9月9日(水曜日)
■母が知的障害を持つ娘を絞殺
■兵庫県加古川市
■長女(41歳)死亡 母(64歳)生存
■長女 知覚障害
加古川で無理心中か、知的障害持つ娘を絞殺
兵庫県警加古川署は9日、知的障害を持つ長女(41)の首を絞めて殺したとして、殺人容疑で加古川市神野町石守、無職、長谷川悦子容疑者(64)を逮捕した。無理心中を図った可能性が高いとみて詳しい動機などを調べている。
逮捕容疑は8日夜、同市加古川町中津の加古川河川敷で、同居している長女の首をひもで絞めて殺害したとしている。
同署によると、現場の河川敷で8日午後8時50分ごろ、長谷川容疑者と長女が倒れているのを住民が発見。2人は病院に搬送されたが、長女はまもなく死亡が確認された。長谷川容疑者も首に軽傷を負っており、近くに果物ナイフが落ちていたという。
2009年9月8日(火曜日)
■夫婦無理心中か
■佐賀県唐津市
■夫(25歳)死亡 妻(25歳)重傷
■動機については調査中
夫が腹を刺し死亡、妻も重傷 無理心中か
佐賀・唐津2009年9月8日(火曜日) 8日午前10時45分ごろ、佐賀県唐津市内の住宅で男性が自分の腹を包丁で刺している、との119番通報があった。現場に向かった同市消防署員と県警唐津署員が、土間で血を流して倒れている溶接工の男性(25)とその妻(25)を発見。男性は腹に深い刺し傷があり死亡、妻も背に刺し傷があり、数週間の重傷。唐津署は妻への聴取や現場状況から、男性が妻を刺した後、自殺を図ったとみて、殺人未遂容疑で調べている。
唐津署によると、同日午前10時40分ごろ、男性が自宅にあった包丁で妻の背中を複数回刺した後、自分の腹部を包丁で刺したと妻が説明しているという。妻の背中の傷はいずれも深いという。
■2008年8月20日
■母が長男を殺害
■静岡県静岡市葵区
■長男(6歳)死亡 母(41歳)生存
■動機については調査中
静岡・無理心中:「元気な子だったのに」 近くの住民、悲しむ
静岡市葵区瀬名川1、無職、大石潤さん(41)方のアパートで20日朝、長男で市立西奈南小学校1年の修平君(6)の遺体が見つかった事件。「ごめんなさい」と書かれたメモが部屋に残され、静岡中央署は大石さんが無理心中を図ったとみて調べている。「元気な男の子だったのに」。夏休み中の惨事に、近くの住民から悲しみの声が漏れた。
同署によると、同市清水区に住む大石さんの父(70)が同日朝、大石さんから「すぐ来てほしい」との電話を受け、駆け付けたところ大石さんが首から血を流して玄関に出てきたという。
布団の上には息をしていない修平君が寝かされ、首には絞められた跡があったといい、「ごめんなさい」「子供と一緒に普通の生活がしたかった」などと書かれたメモが見つかった。大石さんは命に別条はないといい、同署はけがが回復し次第、殺人容疑で調べる方針だ。
近くの主婦(39)によると母子は今春、引っ越してきたばかり。「修平君は大きな声であいさつする元気な子だった。お母さんもきちんとあいさつする、感じのいい人だった。ただただ悲しい」と肩を落とした。【望月和美、大西量、山田毅】
■2008年8月17日
■介護疲れから来る無理心中
■鹿児島県鹿児島市
■父親(76歳)死亡 娘(49歳)生存
■父親 要介護状態
76歳父親刺殺容疑で娘逮捕 介護に疲れ無理心中図る、自分も一時重体
2009.8.17 鹿児島南署は17日、鹿児島市で7月に無理心中を図って父親=当時(76)=を刺し殺したとして、殺人の疑いで会社員、水元美智代容疑者(49)=同市郡元2丁目=を逮捕した。同署によると「父の介護に疲れた。自分も死のうとした」と供述している。
逮捕容疑は7月23日午後2時半ごろ、鹿児島市の谷山港に止めた車の中で、父親の無職、澄清さんの腹部を包丁で刺し、死亡させた疑い。同容疑者も自分の腹部を刺して一時意識不明の重体だったが、回復して退院したため逮捕した。
■2008年8月14日
■介護疲れから来る無理心中
■大阪府摂津市
■夫(61歳)死亡、夫の母親(84歳)死亡
■夫 重病を患っていた
高齢親子が無理心中か
大阪・摂津2009.8.14 14日午前7時ごろ、大阪府摂津市千里丘の民家の浴室で、この家に住む無職の男性(61)と母親(84)の2人が死亡しているのを男性の妻が見つけた。摂津署によると、2人に外傷はなく、室内に荒らされた形跡もないことから、無理心中の可能性が高いとみて捜査している。
摂津署によると、男性は重病を患っていた。妻は早朝に散歩のため外出し、帰宅したところ2人の遺体を発見したという。
■この記事を載せるきっかけ
この特集ではニュース記事を中心に介護の現状を知り回避するために役立ちたいという理念で組みました。
私もそうですが、まさか介護で苦しむなんて思っていませんし、思いたくもありません。
しかし、逃げていて防げるのか?と自分に問いただすとやはり攻めなければ病魔は追い払えません。
■病気と闘う大事な心構えは3つ
1.介護で苦しんでいる人達の現状を仮に自分に置き換えてみる
(マイナス思考)
2.自分だけはならないから関係ないと思わない
(現実逃避)
3.現状が理解できたら後は対策を講じるだけ
(一気にプラス思考に切り替える)
非常にシンプルな考え方ですが現実はこれができないから苦しんでいます。
■病気の三重苦
女優の清水さん初め最近は介護苦を理由に無理心中が増えています。何故そこまで追い込まれるかというと
1.病気で肉体的に辛い
2.病気で精神的に辛い
3.病気で金銭的に辛い
この3つは病気の三重苦といいます。
■もし明日失明したら?
例えば途中失明第一位が糖尿病合併症の網膜症ですが皆さんがもし仮に明日両目が見えなくなったらどうでしょうか?
押さえきれない不安に教われますが目を開けても光すら感じないので、不安が増長し追い込まれます。
明日になりゃ治るよで今まで難なくやり過ごせたのが、一生治らないという究極の絶望感が襲ってきます。
子や孫の顔すら見れない虚しさに苛立ちを感じます。ストレスは想像もできないほどに膨れ上がり、新たな病気がどんどん増え、死期を感じ始めます。
死への恐怖はこの世で最も強烈なストレスになります。繰り返しますが明日になってもあさってになってもエンドレスに繰り返されます。
不快にさせて申し訳ないのですが、これが病気の現実です。これだけはなった本人にしか分からない苦しみです。だから必ずと言っていいほど死を考え始めます。
■なぜ宗教が求められているのか?
宗教が確立されているのもそうで、この恐怖への解放をみんなが求める限り無くなることは無いと思います。(この心理に付け込んで高額な御利益品や水晶など販売され始めたら見切ったほうが良いと私は考えます。)
実際に私の叔母は有名な団体に入り、結局精神分裂症みたいな精神状態に陥り精神病患者の施設に隔離され身体をボロボロにしトイレで大量の吐血をし脳溢血で即死という人生を辿ってしまいました。私の親戚一同はあそこに入ってからおかしくなり始めたと言っていました。
なので私は神に祈る前に自分で自分を守るのが本当の宗教だと感じています。前にも書いたのですが、病気になったらみんな心底、心配とお世話はしてくれて有り難いのですが、残念ながら誰一人として助けてくれる人(病気を治してくれる)はいません。これが現実でリアルで運命なのかと感じます。だから自分の身体は自分が助けてあげないといけません!だって世界で一番大切なのは自分です。その次が周りの人の幸せです。
■最大のポイント 『覆水盆に返らず』
皆さんにとって介護問題は数十年後のことなのでピンとこないのは当たり前のことです。しかしなってからでは取り返しがつきません一度こぼれた水は二度とお盆には戻せません。
ここが最大のポイントでやらなかった者負けの世界です。
30歳を過ぎるとみんな病気のリスクがどんどん跳ね上がってきます。
運悪く20代で脳梗塞、30代でアルツハイマー型認知症、40代で末期がん
っていうのが増えてきています。
30代だから大丈夫と言いきれない時代になってきました。
その原因の根本としてやはり、食生活が深く関係しています。
是非勝ち組みの仲間入りをするためにも30歳過ぎてからの健康改革が必要と考えます。