今回は第二部「情動の克服」について述べてみたいと思います。ここも又
感情についての解説なので、少々観念的で理屈っぽくなることをお許しく
ださい。
第三章は「プロスペクト理論を理解する」で、投資行動の感情を客観視する
ことです。一言で云えば、利益と損失を受け止める人間の感情には差がある。
つまり、含み益が出た時はすぐに利益確定したくなるが、含み損が出ると、
損失の痛み避けようとして、損切が遅れ、塩漬けにしてしまう傾向がある。
結果として「利少損大」のパターンになってしまう。
この心理的傾向を克服するためには、前回説明したディシプリンを尊寿する
ことが極めて重要で、初めから感情は歪んでいるものだと考える事によって
、対策が立てられます。
第四章は「心の三毒に克つ投資術」です。投資と心の関係ですが、投資の世
界で陥りやすい失敗は、人が情動に支配されているから起きる失敗です。心
が迷い冷静な判断ができないからこそ起きる失敗。その対策は自分の心を自
分で監視して「欲」「怒り」「無知」の状態から離れるようにすることだ。
つまり「もっと利益が欲しい」「損したくない」「どうしようかなあ」とい
う状態から、意志の力で離れることです。
第五章は「欲に克つ投資術」で、投資には欲に端を発する落とし穴がたくさ
んあるので、そこに落ちないために、あなたがあなた自身の欲をコントロー
ルすることが大切だと云う事です。
欲にはいろいろな側面があります。1つは「心の歪み」で、少し勝ち続けると
人はもっと大きく張っていればと思い、コントロール以上の取引や信用取引な
どに手を出し、痛い目を見ます。リスクとリターンは1:1ということを忘れて
しまいがちです。
次は「甘い罠」です。投資にはとかく危険がいっぱいですが、特に注意を払わ
なくてはいけないのが、「人間」です。楽して儲けたいという欲の隙間に見事な
までに入り込んできて、甘くささやく人は後を絶ちません。うまい儲け話など
この世の中にはないと云う事を、自覚すべきです。
そして「物欲」。投資で利益が出ると、人はどうしてもお金を使いたくなります。
しかし本物の投資家は、その気持ちを抑え、利益を更に再投資することで資産が
急拡大することを知っています。最後は「賞賛」です。投資で利益を得ると、ど
うだとばかりに人に認めてもらいたくなります。しかし実際にはそんなことをして
も「妬み」しか買いません。沈黙は金なりです。唯一賞賛されるとしたら、それは
投資で得たお金や時間を、社会や他人の為に使った時です。
それでは又。
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