またまたまた、株に無関係の書評ですいません。と言いますか、株式投資の
素晴らしい本が、なかなか見つからないのです。けっこう読んでいるのです
が。けれどもマメに読書してますと、そのおまけとして、今日紹介するよう
な素晴らしい本にも出会える訳です。
本日紹介の本は、垣谷美雨さんの「定年オヤジ改造計画」です。タイトル通り
、60才以上のサラリーマン定年オヤジ必読ですよ。正直最初は私もこのタイト
ルを見た時、なめてかかっておりました。単に定年後の時間を持て余したオヤ
ジが、困難辛苦の末、生きるモチベーションを取り戻す程度の本かと思ったか
らです。勿論、そういう部分もあるのですが、実はもっと深刻なテーマだった
のですね。
物語は定年後何年かたった主人公、庄司常雄の日常からスタート。最近とみに
家庭での疎外感とイライラを感じている。娘の百合絵や妻の十志子が、自分と
の会話を避けているように感じる。避けているどころか、自分と同じ空間にい
る事が苦痛のようだ。その上娘は33才になっても、嫁にも行く気が無いし、妻
も資産運用の為に買ったワンルームを自分の部屋のように使い、自分との接触
を避けているように見える。定年後は妻と一緒に毎年海外旅行を楽しもうと目
論んでいたのに、何もかもが思い通りにならない。
そんな状況の中、息子和弘が嫁の真衣が仕事を再開する事になったので、孫二人
の保育園の送り迎えを頼みに来る。この息子夫婦の子育てのスタンスが常雄には
到底理解できないし、つい自分の子育てと比較してイラつくが、妻の十志子が病
気がちな事もあって引き受けてしまう。
さあそれからが、孫との戦い、保育園園長との確執、到底理解できないママ友との
会話、真衣、百合絵、そして妻との軋轢。自分は家族の為にどれだけ苦しい思いを
して仕事に耐え、家族に尽くしてきたのか理解してもらえない理不尽さに悩む。
そんな中、孫の世話をする事で、徐々に女性の家庭での仕事の大変さに気付いてく
る。妻は子供の面倒を見るのが当たり前と思ってきたが、想像以上のハードワーク
で、自分はその事を当然と思い、理解してあげる事が出来ていなかった。何十年も
の間、妻に押し付けて来た傲慢さを、今更ながら悔いる気持ちになった。孫の面倒
を見る事で、やっと女性の立場から物を考えられるようになった。さあここから庄司
常雄の運命はどうなって行くのでしょう。
この本を読んでほとんどの60代以上の男性は、自分の妻との関係に反省の気持ちを
持つのではないでしょうか。私も自分の母親の時代と比べれば、今の家事なんて楽
なものだと本当に思っていましたから。現役時代は自分にも仕事のストレスが掛って
いるので、なかなか相手を思ってあげられないのでしょうか。
いずれにしてもこの本を読んで良かった事は、奥さんとの関係を良くする秘訣を具
体的に教わった事です。それでは又。
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