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2018年01月15日

【テクニカル】早まったエントリーとチキン利食い

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今回のテーマは負けトレードや、トレードのモヤモヤを、テクニカルとメンタルの両側面からスッキリさせようという事で進めていきます。


早まったエントリー

早まったエントリーは、トレードを学ぶ人、全員が越えていく壁ではないでしょうか。

押し目・戻り目・そのほかレジサポ候補にレートが達したので、その後の様子を見ることなく、バチッと入ってしまい数時間囚われの身となる。

欧州時間やNY時間の初動で、自分のストップを刈られた後、予想していた方向へ動き出す。


相場は節目と波を繰り返す

相場に、この2つの状態があることを理解できるまで、チャートが読めているとは言えません。
この事の理解不足は、世界共通なので、そこに溜まったポジションは狙い撃ちにされます。

ここを理解できれば、古巣の大口トレーダーのいじめを回避できます。

節目は、押し目、戻り目、天底のWトップ・ボトム、上昇波と下降波がぶつかり合って場所にできる平行レンジなど、様々なカタチになって出現します。


は形で見るとN字か逆Nしかありませんが、サイズはマチマチなので、それら波と波が干渉するエリアでは、節目ができ、そこに、流れの淀みとなるカオスな状態ができます。

波のサイズが大きくなれば、節目も大きく(値幅も大きく、時間もかかる)なり、波のサイズが小さければ、節目も小さくなります。

1時間足に週足ロウソク

h1w1.png

週ロウソク足を止められるレベルのレジスタンスで頭が押さえられて、その後の転換に一週間かかっている。この天井全体を節目とみれば、値幅50ピプスを1週間という面が見えます。

これに対応するには、早い段階で赤色のレジスタンスラインが引ける「分析力」と、青色サポートの暫定ネックラインが引ける「洞察力」があればいい。

1時間足に週足ロウソク

h1w1-2.png

結果的に週足サポートの青ラインで反発したが、明確な反発は値幅60ピプスのレンジを作り、波の反発には1週間かかった事がわかる。

30分足に日足ロウソク

m30 (1).png

青ライン・赤ラインは共に日足のサポートとレジスタンスですが、値幅は35ピプス。
上か下の決着がつくには1日の時間を要している。


Mサイズ波の押し目や戻り目に、Sサイズの節目ができる。

これを事前に想定できないと、早いエントリーで損切りにつかまる。

小さな節目のなかは、反対勢力がまだ残存しています。

この節目の発生を前もって予期できないことが、エントリーしてもすぐに逆行してしまう原因です。

トレードは節目(ライン近辺)を回避して、秩序のある波の部分を捉えることにあります。


チキン利食い

後から見れば20ピプス取れていたエントリーが、10ピプスや5ピプス程度で利食いしてしまう。

おそらく、5分足のスイング波動のみで利確してしまうことが多いと思います。

実際スキャルピングで一回のトレードを1〜5ピプスで行うトレーダーも居るので、悪い事ではありません。

しかし、損切りの際も1〜5ピプスで見切らなければ勝率5・6割程度ではトータルで負けてしまいます。

損切り幅1〜5ピプスなど、高レベルのトレードです。

初心者には私はお勧めしません。

あなたが何ピプスでトレードするかによりますが、20ピプス取りたいのであれば、20ピプスとれるところでエントリーすればいいわけですが、それよりもっと、引っ張ろうとするなら、各時間足のレジサポ相関関係が理解できてないとムリです。


よく利食いが難しいといわれるのは、これが理解できていたとしても、そこに偶然性が加わるからだと思います。

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たとえばロングしたら、N字波動を描いて上昇するので「半値押し」の調整波は必ず発生します。

これは、相場の原則的な動きなので、そういうものと受け入れるしかありません。
人も高くジャンプするには、じゃがんで力をためないと飛べないのと同じです。


推進1波20pips – 調整2波10pips + 推進3波20pips = スイング波動

最終目標値までを取りたいと思うのであれば、調整2波の半値押しマイナス10ピプスは受け入れるしかないということです。

この原則を前提に、いくつかの作戦が立てれます。

1.調整2波の半値押しを耐えてスイングを狙う。
2.推進1波で利食いして、推進3波で改めて2回目のエントリーをする。
3.推進1波で半分利食いして、推進3波で残り半分を延ばす。(分割決済)


推進1波に20ピプスの上昇が見込めるなら、2のパターンがいいかもしれません。
さらなる上昇トレンドの継続が見込めるなら3のパターンもいいかもしれません。
これを見極めるには上位足の相関関係次第です。


推進1波が20ピプスもある波なら、おそらく5分足や1分足の波では逆行する事もあります。
これに気をとられると、少しの逆光でビビってチキン利食いしてしまいます。


ビビるのは目の前の現実が不安によって捻じ曲げられるからです。

ビビらないためには、どのサイズの波の、どういう動きを狙うのかという「プラン」と、途中の変化にどう対応するのかという「ルール」を決めておくしかありません。


上昇トレンドなら高値レジスタンスを越えていきますが、それがどこまで上昇するかは、そのトレンドの出発点の意味合いによつて変わります。

5分足起点の上昇波と4時間足起点の上昇波では「格」が違います。


たとえば上図が4時間足チャートのスイング波動なら、50ピプス以上の利幅を狙えるでしょうが、5分足ならそうはいきません。

この上昇トレンドが、日足押し目なら、4時間足レジスタンスを越えていく可能性もあります。


つまり、利を延ばすには、上位足との相関関係など、全体の相場観を理解しておく必要があります。


まとめ

私もFXを始めた時は、一回のトレードで5ピプス程を抜く、いわゆるスキャルパーでした。

当時は、1分足と5分足しか見なかったので、それより上位足の影響なんて全く考えになかったです。

チャートをみていると仕事をしたくなるという心理は、誰にもあります。
まるで運転席に座っているのに、運転をしないのと同じで、かえってストレスがたまります。

なので、ストレスで悪い影響が出るくらいなら、トレードしてもいいのではないでしょうか。

私はスキャルピングもやりますが、基本的に、スキャルが適したエリアでだけやっています。

相場の世界において、これだけやれば勝てるという必勝はありません。

その時その相場に適応したトレードを行っていく必要があります。


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