前回は、構造、インターフェース、駆動方式まで解説してみました。
その次はキー構造についてです。
キーボードに並んでいるキーの内部構造には何種類かあり、それぞれ特徴があります。
まず最近多いのがメンブレンというキー構造です。
このタイプはキーの下に配置されたゴムのカプセルのような物を凹ませてキーのスイッチを接触させるタイプです。
特徴としては、構造が単純で安価であるという所です。ただ、ゴムのボタンを押し込む構造なのでタッチ感はポコポコした感じです。値段の安いキーボードはほとんどがこのタイプです。
次に多いのはパンタグラフというキー構造です。
このタイプはキーの裏側にパンタグラフのような骨組みが仕込まれていて、その骨組みを押し込む事で、キーの下のスイッチを接触させる方式となっています。
特徴としては、キーストロークが浅い割に、バチバチという、しっかりとしたタイプ感が得られるという所が挙げられます。一昔前のノートパソコンはほとんどがこのパンタグラフのタイプでした。
パンタグラフのキーボードはメンブレンより少し高めですが、タイプ感が良いのでそれなりに人気があります。
次はメカニカルタイプです。これはキーの下にメカニカルスイッチが仕込まれているタイプです。
他の方式に比べかなりカチッとしたタイプ感が得られますが、メカニカルスイッチが高価なので、価格は高めです。ここ最近ではほとんど見かけませんが、ゲーミング用のキーボードに採用されていることがあります。
次はキーピッチです。
これも見落としがちですが、買ってからやっぱり正確なタイピングが出来なくなってしまい、よくよく調べてみるとキーピッチが違うのでミスタッチが増えてしまったという事がよくありますので、要注意項目です。
一般的なフルサイズのキーボードは大体19mmピッチです。ただ、モバイル用のキーボードは小型に設計されているので、このキーピッチが狭く作られている事が多いです。
19oのモバイルキーボードも存在しますが、少しサイズが大きめになります。ただ、タイピング性能は抜群にいいです。少し小さいのになると18mm、更に狭いのになると16mmというものも存在します。
この辺りは持ち運びは便利ですがいざ使うとなるとミスタッチが増えてかえって作業効率が落ちてしまい、やっぱり家に帰って作業しようかな〜みたいな気持ちになってしまいます。
という訳で、狭いピッチの物を選ぶ場合はそれなりに慣れが必要であることを念頭に置いて購入する必要があります。あとはキーボードと一緒にタッチパッドが付いていたりするものもありますが、その分キーボード本体に割り当てるスペースが犠牲になっていますので、キーピッチが狭く作られていることが多いです。
多機能を限られたスペースに押し込むわけですから、操作性は低下することは避けられないという訳です。
次はキー配列です。
キー配列の名称は(言語)+(キーの数)で表現されます。
例えば英語86と書いているキーボードは英語表記のキーボードで86個のキーを備えるという事になります。
一般的なパソコンで使われている日本語106キーボードはキーの表示が日本語で106個のキーが並んでいるキーボードという事になります。
まず言語は好みですが、日本語を使う場合は日本語キーボードの方が何かと使いやすいです(日本人ならば)。あと、キーの数ですが、多ければ多いほどフルサイズのキーボードに近くなります。キーの数が少ないキーボードは、テンキーが無かったり、ファンクションキーが無かったりするので、ファンクションキーを使う場合はfnキーを押しながら数字キーを押すとか、特別な操作が必要になり、作業効率はその分低下していくことになります。
とはいえ、キーの数の多いキーボードはサイズもそれなりに巨大になりますので、普段の作業でどの程度ファンクションキーを使うか等、自分の使用する場面を想定しどこまで妥協できるかによってキー数を選ぶ必要があると思います。
ちなみに自分はファンクションキーまでは頻繁に使うので、ファンクションキーまでは物理的に備えているキーボードを選定しています。
自分がキーボードを選んだ時に気を付けたポイントは大体こんなものだったと思います。
ちなみに今のキーボードはキーピッチを重視したのでタイプ感は抜群ですが、使用するタブレットよりも幅が大きいので、スペース的には今一つスッキリしない感じです。持ち運びもまあまあかさばります。
でもまあ、実使用上実害はないので満足しています。
もしSurfaceGOのタイプカバーのキーピッチが19mmだったら即購入だったのですが・・・
とはいえ、やはり一体型の省スペース性は魅力なので、そのうち外出用で買ってしまうかもしれません。
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