他にも、通信品質や、端末代金の問題(以前の記事でお話ししましたが、)などもありますが、一般的に通話料を安くする手段としてよく提案されるのが、メッセンジャーアプリの通話機能もしくはip電話の活用です。
特に最近出回っているメッセンジャー系のアプリにはほとんどの場合通話機能が付いています。
普通の音声通話による発信の代わりに、このメッセンジャーアプリを使って通話することで、ほぼ無料、無制限に通話することが可能です。
ただし、これを実現するにはお互いがスマートフォンを持っており、同じメッセンジャーアプリを使用している必要があります。
つまり、片側の人がメッセンジャーアプリの使用を拒否したり、旧型のガラケー所有だった瞬間に、この無料通話は不可能となってしまいます。
なので、このメッセンジャーアプリの用途としては、家族同士や、親しい友人同士間ので使用が現実的です。
メッセンジャーアプリを使いこなせないような相手や、仕事などで不特定の相手とのやり取りをする際、メッセンジャーは余計な機能がありすぎてかえってコミュニケーションのハードルを上げてしまう場合があります。特に関係の浅い相手と次々に友達登録していった結果、友達リストのほとんどがそういう相手になってしまい、メッセージやタイムラインの投稿範囲に気を使いながら活動をしたり、メッセージを送るときもいちいち誤送信に気を付けて使わなくてはいけなくなったりと、気苦労が絶えない状況に陥る事が予想されます。
次に提案されるのが050から始まる電話番号を持てるip電話アプリです。
これらのアプリを導入すると、携帯会社から発行される電話番号の他に050から始まるip電話の番号をもらうことが出来、この番号を使って、どんな相手にも発着信が出来るようになります。
メリットとしては、電話番号での発着信なので、普通の電話と同じように使うことが出来るという所ですが、デメリットとしては、本家の携帯回線程ではないですが、少なからず通話料金がかかってくるという所です。
大体の相場としては、携帯回線の通話料金の半額よりちょっと安い程度で設定されているのが一般的です。
今回はこの050のpi電話アプリがどの程度お得かについて計算をしてみようと思いました。
050の通話を行うと、30秒もしくは1分単位で通話料金が加算されていきます。
この通話料金が何分まで行くと、各種かけ放題の料金を上回るか?という計算をしてみました。
各種キャリアから出されているプランの中で定額料金の少し安い5分かけ放題というものも存在しますので、こちらもプランも比較対象に入れますが、前提として、通話は5分おきにかけなおすという事を想定して計算をします。つまり、電話で相手と話してるとき、「あ、そろそろ5分経ちますので、一旦かけなおしますね」というセリフを電話の相手に5分ごとに吐くことが出来る強靭な精神力と時間管理能力を持っているという前提です。(ある意味非現実的ですが・・・こんなこと本当にやってたら友達無くしそうですね)
かけ放題の料金としては一般的に通常のプランから1500円UPが一般的ですが、5分かけ放題は500円程度が一般的です。さらに最近はip電話アプリの中でもかけ放題のプランが出てきているようなので、そちらも比較対象に盛り込みます。今回はViber outのかけ放題プランを対象として挙げておきました。
従量通話の比較としては、普通の音声通話、楽天でんわ、050ip音声通話(SMARTALKとViber outの2種類)をピックアップしました。
音声通話はいわゆるノーマルの携帯電話回線です。通話料金は30秒20円ですが、1分40円として計算します。
楽天でんわは音声通話回線なのですが、楽天独自の回線を経由することで通話料金を下げられるもので、メリットとしては元々の番号での発信ができるという事です。通話料金は1分20円です。
SMARTALKは050番号が発行できるip電話アプリの中では利便性が高く、通話品質も良いという定評の電話アプリです。通話料金は1分16円です。
Viber outはViberというメッセンジャーアプリについている音声通話機能です。最近は楽天と合併し、通話料金も安いので徐々にユーザーが増えてきているアプリです。
メリットとしては通話料金の安さ、通話品質の良さ、あと、電話番号認証を行うことで、自分の番号を使ってip電話発信できるという所です。デメリットとしては、番号通知の機能が不完全で、回線の条件によっては、おかしな番号(81という国番号が頭につく8190****みたいな番号)や非通知設定で発信されてしまうという所です。ちなみに通話料金は1分10.84円です。
比較結果を下の表にまとめてみました。
表の見方は、それぞれの組み合わせを比較した場合、通話時間の累計が、かけ放題の料金を上回る時間を総当たりで表記しています。
結果としては
ノーマルの通話では、1か月で12.5分以上通話する場合、何かしらのかけ放題プランに加入した方が得という結果。楽天電話では25分、SAMARTALKでは、31.3分、Viberoutだと46.1分以上の通話時間が1か月間で発生する場合は、5分かけ放題を選んだ方がいいという結果です。ただ、5分かけ放題なので、5分以上の長電話をすると、その分は料金に上乗せされてしまいます。
長電話派の人は、デメリットを覚悟のうえで安いviber outのかけ放題もしくは、料金の高さを覚悟の上でキャリアのかけ放題プランを選んだ方が良いかもしれません。
キャリアのかけ放題に対して、格安やIPがどの程度お得かについては、別途レビューしてみようと思います。
つまりのところ、キャリアの契約であまり長電話しない人は5分かけ放題するよりも、シンプルプランで何らかのip電話なりを活用した方がお得、格安の人も、何らかの従量制のip電話なりを活用した方がお得という結果になります。ここ最近は基本料金無料のものが出回っていますが、機能や品質もまちまちなので、好みに応じでそれぞれのアプリを選び、料金節約が出来れば良いのではないかと思いました。
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