2021年03月16日
コロナ景気の中で資産を購入する大切さ。
今回は、日経記事『ECB、資産購入「かなり速いペースで」 金利上昇を警戒』について取り上げてみようと思います
記事の概要としては、新型コロナウイルスの感染拡大リスクが消えず、経済・物価の回復が力強さを欠くなか、金利だけが上昇する事態を避けるために、欧州中央銀行(ECB)が今後3カ月間の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」と決めた、というものになります。
欧州の主要国では、新型コロナの感染抑制のための厳しい行動制限が続いており、需要不足の状況が続いていますが、インフレ期待が高まる米国に引っ張られるように欧州の長期金利は、上昇してしまっているのが現状のようです
このため折角、ワクチン接種等で明るい経済が見え始めてきた中、金利だけが上昇してしまい、政府や企業、家計の借り入れコストが膨らむことで、景気回復の流れが止まってしまうことが懸念されています
従って、欧州中央銀行は国債の購入を中心に資産の購入ペースを速め(=市場への資金流通量拡大を図り)、予想インフレ率の向上に伴って実質金利の引き下げを行おうとしているような状況となっています
(債券の金利が年利1%であったとしても、インフレ率が年率1%であれば、返済時の金利は実質ゼロとなるように、市場への貨幣流通量を増大させて、予想インフレ率を上げることは、実質金利を下げる効果があります。)
日本においても日銀が大量に紙幣を刷りまくって、ETFや国債を大量購入しまくって、市場の資金流通量を増大させているような状況ですが、欧州においてもその流れは変わっていないようですね
両国ともに変わらないのは、実質金利を下げることで貨幣の流通頻度を向上させ、景気を回復させたい、というところではないでしょうか
(要は、設備投資や、住宅ローンもそうですが「今、お金を使った方がお得だよ!」と思わせて、皆にお金を使ってもらい、景気を回復させたいということだと思います。)
その流れでいうと、私が過去より何度も申し上げている「今のうちに株や不動産、ゴールド等の資産で割安なものに資金を投入しておいた方が良い」というのは、まさに政府の策略にどっぷりとはまり込んでいると言って過言ではないでしょう
(このように資産を購入することは、市場への資金放出となり、貨幣流通頻度を上げる要因となります。)
策略にはまるといえば、聞こえが悪いですが、国策に乗っかる、長いものに巻かれる(←ちょっと意味が変わってしまったかも)という点では、そのようにする方がより資産価値を高めやすいと考えています
(今回の日銀の資金大量投入に然り、国のパワーは、はっきり言って卑怯なくらいに強いので、国策に逆らうことは全く得策ではないと思います)
その上で、株式の個別銘柄や不動産の現物購入はリスクが高いので、あまり初心者にはお勧めしませんが、市場全体の資産価値上昇を享受できる投資信託を少額ずつ積み立て投資していくことは、リスクを限りなく抑えて、この流れに乗ることが出来るので、とてもおススメです
(ただし、投資対象とする投資信託は、eMAXIS Slimシリーズ等のちゃんとしたもの限定です。世の中の投資信託の95%くらいは罠ファンドなのでご注意ください)
まだ投資をされていない方は、いきなり大金を突っ込むことはおススメしませんが、少額から始めてみて、10年後に「あの時始めておいてよかった」と思っていただければとても嬉しいですね
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