2017年07月02日
最新美容成分「ナールスゲン」とは?ナールスゲンの効果とお肌のメカニズム
最近徐々に増えてきた、「ナールスゲン」入りのスキンケア商品。
新しい美容成分ということもあり、話題になっています。
私も以前使ったことがあるのですが、近々また使う予定なので、その効果やメカニズムをまとめてみることにしました。
【若々しさを保つ肌のメカニズム】
お肌のアンチエイジングを考えるのなら表皮ばかりを気にしていても限度があり、表皮の奥にある真皮の状態を正常に保つことが重要となってきます。
真皮内にはお肌の若さを支えるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が存在し、それを作り出しているのが線維芽細胞です。
紫外線ダメージや加齢などによって線維芽細胞の生産量は段々と少なくなっていき、コラーゲンなども足りなくなり、水分やハリが失われていきます。
下の図のようにコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が満たされている状態だと(線維芽細胞もじゅうぶんに生産できている)基底層がピンと張って滑らかでいられるため、シワがなくハリのあるお肌になります。
真皮層を浮き輪にたとえ、パンパンに空気が入っている状態と、空気が抜けてしぼんでしまった状態をイメージしていただければと思います。
ただ、「化粧品」は表皮の角質層までしか届かず、真皮内までは浸透できません。
化粧品では真皮内の崩れてしまった部分には触れられず、修復することができません。
それでもアンチエイジングしたい!まだまだ若々しい肌でいたい!と思う方の(外部からの)対策は
・これ以上紫外線ダメージでコラーゲンやエラスチンを破壊させないこと
・紫外線ダメージから線維芽細胞を保護し、いつまでも元気に活発に、たくさんのコラーゲンやエラスチンを生産し続けてもらうこと
紫外線は表皮へのケアでかなりブロックできると思います。
もちろん、生活習慣(食事・運動・睡眠など)を整えることも、アンチエイジングに繋がります。
【最新美容成分ナールスゲンとは?】
2005年、京都大学の教授がアミノ酸化合物「GGsTop」(ナールスゲン)を発見。
2009年、京都大学と大阪市立大学の共同研究の結果、ナールスゲンに美肌効果があることが解明。
その後大手製薬会社元役員に実用化の相談をし、3年に渡る開発と研究を経て、2012年に商品化。
教授いわく、「肌に適度なストレスを与えることにより、肌が元々持っている機能を上手く引き出すのがポイント」とのこと。
ナールスゲンは肌の線維芽細胞に直接働きかける※1ことにより、コラーゲンやエラスチンの生産をサポートします。
また、肌へのストレスにより、ヒートショックプロテイン(HSP)の生成も促します。(ヒートショックプロテインの効果と増やし方はこちらのページへ)
【ナールスゲンの働きと効果】
・コラーゲンの生産量を2倍以上に増やす実験結果有り
・エラスチンの生産量を1.5倍に増やす実験結果有り
・ヒートショックプロテインの生産量を1.3倍に増やす実験結果あり
・表皮のグルタチオンを増やして抗酸化作用を発揮する
・線維芽細胞を紫外線ダメージから守る
・低分子コラーゲンよりさらに小さい分子で、肌の奥までゆっくり浸透
・お肌の水分量を維持する
線維芽細胞にはしっかり働いてもらわないとコラーゲンやエラスチンがどんどん減少していくばかりですが、どうしても紫外線ダメージによって生産量が減ってしまいます。
ナールスゲンは表皮において、抗酸化作用の高いグルタチオンの量を増やす効果があるため、紫外線ダメージから線維芽細胞を守ります。
つまりは、たるみ・ほうれい線・深いしわ・くすみ・ハリの無さなどが進行することを遅らせる効果が期待できます。
※1
化粧品は真皮層まで届かないので、化粧品に入っているナールスゲンが真皮層の線維芽細胞に直接アプローチするとは思えないのですが・・・
直接アプローチさせられるのは、美容外科などでの話だと思います。
ただ紫外線ダメージから守ることにより、間接的には線維芽細胞の活性化に効果を発揮できます。
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