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ついつい見てしまった映画

今日は連休最終日、しかも、明日から台風の影響で天気が悪そうでしたので、外出しようと思っていました。しかし、朝起きましたら熱っぽかったので家にいることにしました。

そこで、ユーチューブで香港映画を見ました。



冰天俠女 - Vengeance of a Snowgirl (1971)



上の映画は、1971年の香港映画です。英語の部分を直訳すると、雪女の復讐という意味になります。

ストーリーは、10年前のある日のこと、主人公である女性の父親は、彼の師匠から伝承された伝説の剣を、彼が持っていても常に周囲から命を狙われて危険なので、剣豪4人と共同管理をしようと提案されます。ついては、その剣を、剣豪4人に渡すよう洞窟の会談で説得されます。しかし、彼はそれを拒否して、妻と一緒に、剣豪たちから殺されてしまいます。
(伝説の剣は、剣を持つと空中浮遊できたりと魔力をもつ剣のようです。)

その時、洞窟の冷たい水に足を浸して、物陰からじっとその一部始終を見ていた殺された両親の娘(主人公である女性)が、そのことが原因で、足が麻痺して動かなくなります。それでも10年後、両親の仇討ちを始めるというものです。

そして、剣豪4人のうち2人を親の敵として討ち取りますが、残りの2人の剣豪が、それぞれ主人公の敵味方に分かれて物語は展開します。

剣豪のうち一人は、自分が主人公の父親を殺しておきながら、再度、仇討ちされた仲間への復讐ということで、主人公と伝説の剣を追い始めます(主人公を襲撃する仲間を集めるため、主人公に罪滅ぼしをしたいと考えているもう一人の剣豪が、主人公の足を治す協力をする見返りとして、伝説の剣を独り占めにしようとしていると嘘を言います)。

そして、もう一人の剣豪は、主人公に負い目を感じて何か主人公に罪滅ぼしをしたいと思っています。その剣豪とその息子たちが、主人公の命を守りながら、主人公の足を回復させるため、北の果ての泉への旅を支援します。

その主人公の旅に同行するのは、負い目を感じる剣豪の息子2人です。しかし、そのうちの一人は主人公に最大限誠意をつくしているのに、自分たちに恨みをぶつけ続ける主人公に怒って途中で帰ってしまいます。結局、1人だけ最後まで同行します。

目指す泉は、麻痺した足を浸すと足の感覚を元に戻す力があります。しかし、その泉は、雪に覆われた大地にあり、とりわけ泉の周囲だけ極端に寒く、そのエリアに一歩でも足を踏み入れると、たちまち体が凍って凍死してしまいます。そのエリアに凍らずに入るには、ある火山の火口にあると言われる真珠を身につける必要があります。

その火口に入るためには、ある有力者が保有する、熱を防ぐ鎧が必要です。そこで、主人公一行は、その有力者の屋敷に忍びこんで鎧を盗もうとしますが、捕まって殺されかかります。しかし、事情を話すと鎧を無事に借り出すことができました。そして、再び、北の果ての泉へと旅を続けます。

その途中、追っ手に襲われたり、更には、主人公が両親を殺された洞窟に寄って思い出に浸っているときに、両親を殺した剣豪の娘一行に洞窟を爆破され殺されそうになったりします。その他にも、いろいろ危険な目に会いながら、やっとのこと泉に到着します。

泉に到着してから、主人公は泉に足を浸します。そして、足がもう少しで動くというところで、主人公の命を狙う剣豪、その娘、彼らの部下が、泉にやってきて刀を奪って主人公を殺そうとします。剣豪の部下の一人が、主人公を殺そうと、泉の周囲に足を踏み入れた瞬間、体が凍りつき凍死してしまいます。

これを見た剣豪一行は、主人公に泉から出て伝説の剣を自分たちに渡さなければ、泉まで主人公に同行した主人公を守る剣豪の息子を殺すと脅します。剣豪の息子は、自分のことは気にせず、足を直せと主人公に言います。

それで、その息子と剣豪一行は刀で斬り合いになり、主人公を守る剣豪の息子は殺されかかります。それを見た主人公は、手元の剣を投げて、剣豪の息子を助けます。しかし、相手が多すぎて劣勢のため、主人公は自分が持っている真珠を剣豪の息子に投げて、泉の周囲に入るように言います。剣豪の息子は真珠を手にして凍結エリアに無事逃げ込めましたが、真珠を手放した主人公のほうが瞬間凍結して死んでしまいます。

それを見て悲しんでいる主人公を守る剣豪の息子のところに、主人公を守る剣豪一行が泉に到着して、主人公の命を狙う剣豪の残党を追い払います。そして、剣豪は息子に帰ろうと声をかけますが、剣豪の息子はそのまま凍りついた主人公のそばにずっと一緒にいると伝えて、父親たちを帰し、自分と凍った主人公が泉に残るところで映画は終わります。

この映画で記憶に残ることは、主人公に負い目を感じている剣豪は、主人公から強烈な恨みをかいながらも、一貫して主人公に理解を示し、主人公がいつかは剣豪に理解を示すことを辛抱強く待ち続ける忍耐力と意志力はすごいと思いました。しかも、主人公の剣の腕は抜きん出ていますので、いつ殺されてもおかしくない状況です。剣豪は主人公から何度も激しい怒りをぶつけられ、自分の命に危険が及んでも、剣豪は怒りもせず主人公に理解を示し続けています。これはなかなか出来ないことです。

また、自分たちと主人公を殺そうとした元仲間の剣豪の葬式も世話をしようとその娘に言いますが、これもなかなかできないことです。

この手の争いの映画では、敵対する側に対して、将来の復讐を恐れて関係者を皆殺しにするパターンが多いのですが、この映画は違います。これが人情映画に慣れた私でも最後まで見てしまった要因だと思います。

剣豪の息子も自分の命を張って主人公を守ります。そして最終的に主人公も剣豪たちに理解を示すようになります。そこに至る剣豪とその息子の忍耐と意志の強さは学ぶべきだと思ったのです。


それから、主人公と剣豪たちの復讐戦の終わり方が、最終的には両者痛み分けでカルマの相殺になっているところは、脚本家の良識を感じさせます。


この映画は、伝説の剣という、既に存在するものへの奪い合い、それらから生じる怒り・恨みを中心に描いています。創造・生産という要素が存在していません。もし、同じものを、いくつも創ることができれば争いは起きません。こういう根本的なことも考えさせられる映画でした。





それではまた!








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