アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2014年02月17日

水雲問答-(治国の術)



治国の術は、人心を服し候(そうろう)こと、急務と存じそうろう。
人心服さねば、良法美意(びい)も行われ申ず。
施(し)と寛にあらざれば、人心服し申さぬなり。
人心の服し申し候(そうろう)の肝要の御論(ごろん)、伺いたくそうろう。
英明の主に、とかく人心の服さぬもの、
いかがのことに候や伺いたくそうろう。



施に過ぎたるときは濫賞(らんしょう)の弊(へい)あり。
寛に過ぎたるときは、また縦弛(しょうし)の弊これ有り候。
これなどをもって人心を得候(そうろう)は、最も末なる者に候。
我が徳義自ずから人を蒸化(じょうか)候処之が有り候ば
人心は服し候ものと存じ候。
英明主に人の服し申さぬは、権略に片寄り候より人はそのする所を
詐欺(さぎ)かと思い候(そうろう)ゆえに候。
蕩然(とうぜんたる徳意内にみちて外に顕(あら)わるる時
ある者に、誰か服せずして有るべきや。
施しすまじきには非(あら)ず。
人君の吝(りん)なるは失徳に候(そうろう)。
寛容も捨てるべからず、苛酷納鎖(かこくのうさ)の君は
下々堪えがたきものに候。
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2242759
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
ファン
検索
最新記事
最新コメント
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール
yosituguさんの画像
yositugu
こういう関係の本は、論語を読んだのが初めて。 それ以降、日本では佐藤一斎の「言志録」や 西郷隆盛の「南洲遺訓」など興味のあるものを 勉強。
ブログ
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。