2014年04月12日
水雲問答(英雄豪傑)
(雲)
英雄豪傑、一旦は事を済(な)し申候えども、終(つい)に敗れ申候。
(水)
その原(もと)は不学に出ず。
(雲)
治国の果は慰みにてはこれ無く。
(水)
その語病あり。
(雲)
一人の存念より万人の苦楽に相成申す間、右の処とくと相考え、
事を済し申すも、仕損じ候時の跡の取りしまりを付置申候ことと
存候。俗に申候、尻のつつまらぬと申様にては相成らざることに候。
漢武の事を済し申候ことなど、後来(こうらい)に至り取治め宜しく、
社稷(しゃしょく)の為を仕候ゆえ、愛するところの鉤弋をも殺し申候。
跡のしまりなく大事を企て申候ては、却って国の害を生じ申すべく存候。
(水)
天下の事は、始有りて終り無きもの多し。
結局を其の始に定むること最も要緊(ようきん)と為す。
英雄豪傑、一旦は事を済(な)し申候えども、終(つい)に敗れ申候。
(水)
その原(もと)は不学に出ず。
(雲)
治国の果は慰みにてはこれ無く。
(水)
その語病あり。
(雲)
一人の存念より万人の苦楽に相成申す間、右の処とくと相考え、
事を済し申すも、仕損じ候時の跡の取りしまりを付置申候ことと
存候。俗に申候、尻のつつまらぬと申様にては相成らざることに候。
漢武の事を済し申候ことなど、後来(こうらい)に至り取治め宜しく、
社稷(しゃしょく)の為を仕候ゆえ、愛するところの鉤弋をも殺し申候。
跡のしまりなく大事を企て申候ては、却って国の害を生じ申すべく存候。
(水)
天下の事は、始有りて終り無きもの多し。
結局を其の始に定むること最も要緊(ようきん)と為す。
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