国語！

３月１７日は、
セントパトリックスデーというアイルランドのお祭りでした。
日本でも、
３月の週末になると、
東京は表参道をはじめ、
各地でパレードなどが行われるようになりました。
今日は、東京と同時に名古屋の大須でも開催され、
街が緑色に染まりました。

私もパレードを見に行きましたが、
とても楽しかったです。

さて、私は今、文法的に間違った言葉を使いましたが、
気づきましたか？

そう、タイトルにあるとおり、
｢楽しかったです｣なんです。

私自身も便利なのでよく使うし、
これが間違いだなんて、
意識している人は少ないと思います。

｢です｣は、丁寧な断定の助動詞です。
この｢です｣は、接続にいろいろ制限があります。
過去の助動詞｢た｣のあとにつく場合は、
ないわけではありませんが、
｢でしょ｣……つまり、未然形になります。
ですから、
｢楽しかったでしょう｣という表現は、文法的に正しいと言えます。
でも、
終止形の｢です｣は続かないのです。

じゃあ、｢楽しい｣に過去の意味と丁寧の意味を加えるとき、
正しくはどう言えば良いのか。
形容詞の音便を用いて、
｢楽しゅうございました｣。

若い読者の皆さんが、
｢そんな山の手のオバサマしか使わないような言葉！｣
と叫ぶのが目に浮かびます(笑)

でも、今のところ｢楽しかったです｣は間違いで、
｢楽しいです｣｢良いです｣など形容詞の終止形に｢です｣をつけるのも、
｢話し言葉では使うことがある｣としか認められていないので、
注意が必要です。

｢です｣について、
今日の話は納得いかない！というコメントがあれば、
近々さらに詳しい説明をしますね。

今日は、三連休の中日なので、これで終わります。