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2017年02月25日

文のねじれ

生徒の作文や読書感想文などを見ていると、
必ず「文のねじれ」がある文章に出くわします。

「文のねじれ」とは、
主語・述語の関係がおかしな文のことです。

たとえば、
私は、この本を読んで思ったことは、この主人公は私に似ていると思いました。」
みたいな文。

本当は、
「私がこの本を読んで思ったことは、この主人公は私に似ている、ということです。」
あるいは、
「私はこの本を読んで、この主人公は私に似ていると思いました。」
などとすべきところです。

この例文は短いので、
おかしいな、と気づく人も多いと思いますが、
実際はもっと長い文で書かれていて、
読み返しても気づきにくいことがあります。

では、
どうすれば「文のねじれ」を防げるのでしょうか。

それは、「文のねじれ」が起こりにくい文を書くこと。

推敲・校正の段階でしっかり見直すことも大切ですが、
自分の書いた文章は自分フィルターを通して読むため、
おかしいことに気づかないことも多いのです。

ですから、書き始めるときから、
「文のねじれ」がないように書く。
つまり、
一文を短く書くよう意識すれば良いのです。

文章を書き慣れていない人は、
話し言葉のように文を書きます。

たとえば、
「昨日、お母さんと一緒にデパートに行ってさ、前から欲しかった服を買ってもらおうと思って店に行ったんだけど、その前に久しぶりに友達に会っちゃって、一緒にプリクラ撮りに行くことになって、でも私、服を買ってもらいたかったから、どうしようってなって、そしたら友達がついてきてくれることになって、一緒に店に行って服買って、そこからお母さんと別行動したの。」
という文章。

普通に会話として聞いていれば、多分分かるし、よくある感じですよね。
でも、こうして書き言葉として読むと、いまいち分かりにくい。

それは、一文がとんでもなく長いからです。

これを、書き言葉に直すと、こんな感じになります。

「昨日、母とデパートに行きました。前から私が欲しいと思っていた服を買ってもらうためです。ところが、店に着く前に、友達とばったり会ってしまいました。久しぶりに会った友達だったので、一緒にプリクラを撮ることになりました。けれども、そのまま友達と遊びに行ってしまっては、私の欲しい服が買ってもらえません。どうしようかと悩んでいたら、友達が私の買い物につきあってくれることになりました。そこで、私たちは一緒に店に行って服を買い、店で母と別れてからプリクラを撮りに行きました。」

一文が七文になっています。
つまり、
ひとつひとつの文は、短いほうが分かりやすいし、
書いているほうも間違えにくいということ。

作文で、よく「文のねじれ」を指摘される人は、
短い文で書くようにしましょう。













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posted by 良岑吏茶 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 作文
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