2013年07月14日
アリシンの封じ込めに成功した開発者−(3)
アリシンの封じ込めに成功した開発者−(3)
第1部
第2章
アリシンって何? アリシンの薬効は?
ニンニクに含まれている成分の種類数は並外れていて、17種類のアミノ酸、33種類以上の硫黄化合物、8種類のミネラル(ゲルマニウム、カルシウム、硫酸銅、鉄、カリウム、マグネシウム、セレン、亜鉛)、そしてビタミンA、B1、Cがあります。
また、食物繊維や水分も含まれていますが、この本の主役である不思議な化合物アリシンの手がかりではありません。そこでこれから、この植物がどの様にして土壌中の微生物から身を守る手段を進化させたのか、という話をします。
アリインとアリイナ−ゼ・強力な2重唱
1944年、イタリアの化学者C.J.カポオアリ−トが、初めて生ニンニクのエキスから不安定なにおい成分硫黄化合物と共に抗菌特性を隔離しました。彼はニンニクの属名のアリウム・サチバウム(ネギ属多年草)にちなんで、その物質をアリシンと名づけました。
4年後、スト−ルとシ−ベックの2人の研究者達はニンニクの研究を行い、におわない硫黄含有化合物を発見し、アリインと名づけました。彼らはこの物質が、もう1つのニンニクの成分であるアリイナ−ゼという酵素によってアリシンへと変換されることを発見しました。
彼らは、注目すべき発見をもうひとつしました。彼らがニンニクの片の断面を調べると、アリインとアリイナ−ゼは、完璧に別れて暮らしていますが、(通常切られたり、潰されたりして)一度構造が切り裂かれるとこの2つの物質は反応し、アリシンが生まれるのです。
この変化はとてつもなく素早く行われ、ほんの数秒しかかかりません。しかしさらに興味がそそられるのは、アリシンの不安定性です。分解される前のごくわずかな間しか有効ではないのです。
“不要な細菌を除去する、アリシンのずば抜けた才能”
これには理由があります。自然界に存在するものには全て理由があります。ニンニクが進化を遂げてきたのは、土壌生物からの攻撃に対する防御作用であると、すべてのヒントは示しています。カビ類やその他の土壌内病原菌が、成長中のニンニク片に侵入すると、アリインとアリイナ−ゼが化学変化し、それら侵入者を無害にするアリシンの集中射撃を起こします。この能力が、あなたが後で読む事になる。
不要な細菌を除去するアリシンのずば抜けた才能の基礎なのです。
よく反応するアリシン分子がこのように短命なのには理由があります。もし短命でなければ、アリシンはアリイナ−ゼ酵素を含む周囲のタンパク質成分と化学反応し続けてしまうのです。そうなると後で必要になるニンニクの防御能力を使い果たしてしまう事になります。この素晴らしい効力のある二成分化学作用は、攻撃を跳ね除けるにはちょうど十分なだけの片の防御力は高度に局部集中し、素早く消える事を確かにしています。残った、アリインとアリイナ−ゼは、後に来る攻撃に備え保持されます。
これは出来の良いニンニクの収穫に良い事ですが、効能の得られる主要成分の隔離と、エキス抽出を試みる人達にとっては際立った問題です。アリシンが発見されてから初めてアリシンが安定した形状で隔離されるまで、30年もかかったのです。
母と子供
アリシンが分解される時、200種類あまりの硫黄化合物が形成されます。それらの多くはアリシン同様に短命です。しかし一方で生き残る化合物もあります。
一つは、アホエンと命名された化合物で、スペイン語でニンニクの意味の「アホ」という語にちなんでいます。アホエンには抗血性、抗カビ性(真菌感染を除去する)、及び抗脂肪性の沈殿作用がある事が明らかになっています。
幅広い病状の観点において、科学的関心をひきつけたその他の化合物は、研究所で動物や人の細胞モデルを用いた実験に使われます。
これらの化合物がアリシンをもとに生成されることから、アリシンを”母親物質”と見なすことが出来ます。生ニンニクは多かれ少なかれアリシンに分解され、その後多くの”息子と娘”が作られます。それには健康に効果があるものと無いものがあります。
結局のところ、アリシンとは何なのか?
生化学者の不可解な用語では、アリシンは”diallyl thiosulphinate(ジアリルチオスフィド)”、”allyl sulphide(アリルスフィド)
又は”S-(2-propenyl)2-propene-1-sulphinothioate”と表されます。理解する上で重要なことは、アリシン分子の最も不可欠で反応しやすい部分は、酵素原子と連結したイオウ−イオウの結合です。
この配置は化学反応しやすく、これがアリシンの抗生特質の原因であることがわかっています。その抗生特質とは、特に免疫細胞の刺激、病原体の除去、発ガン性物質の解毒作用といった免疫システムを補助する能力です。化学薬抗生物質の従来以前、砕いたニンニクエキスは、赤痢、チフス、コレラ、天然痘、結核等、感染症の治療に幅広く使われていました。1930年代、第1期の抗生物質薬が発明されました。Sulphonamidesです。成功の理由は、良く反応するイオウグル−プの存在なのです。そう、アリシンに含まれている、同じグル−プです。
アリシンって、どうやって働くの?
アリシンはそんなに”鋭い”、生化学用語では、微生物に反応するので、彼らの細胞壁に侵入する事が可能です。そうすることで、微生物の生化学バランスを崩し、活動を妨げます。アリシンの濃度が低いと、微生物の活動妨害は致命的には出来ませんが、細菌の毒性を阻止するには十分です。ほんの少し高い濃度で、微生物に致命的な影響を与えます。
商品アリシル(アリシン)ショップ
やっとかめマ−ケット
http://yatokame.shop-pro.jp
第1部
第2章
アリシンって何? アリシンの薬効は?
ニンニクに含まれている成分の種類数は並外れていて、17種類のアミノ酸、33種類以上の硫黄化合物、8種類のミネラル(ゲルマニウム、カルシウム、硫酸銅、鉄、カリウム、マグネシウム、セレン、亜鉛)、そしてビタミンA、B1、Cがあります。
また、食物繊維や水分も含まれていますが、この本の主役である不思議な化合物アリシンの手がかりではありません。そこでこれから、この植物がどの様にして土壌中の微生物から身を守る手段を進化させたのか、という話をします。
アリインとアリイナ−ゼ・強力な2重唱
1944年、イタリアの化学者C.J.カポオアリ−トが、初めて生ニンニクのエキスから不安定なにおい成分硫黄化合物と共に抗菌特性を隔離しました。彼はニンニクの属名のアリウム・サチバウム(ネギ属多年草)にちなんで、その物質をアリシンと名づけました。
4年後、スト−ルとシ−ベックの2人の研究者達はニンニクの研究を行い、におわない硫黄含有化合物を発見し、アリインと名づけました。彼らはこの物質が、もう1つのニンニクの成分であるアリイナ−ゼという酵素によってアリシンへと変換されることを発見しました。
彼らは、注目すべき発見をもうひとつしました。彼らがニンニクの片の断面を調べると、アリインとアリイナ−ゼは、完璧に別れて暮らしていますが、(通常切られたり、潰されたりして)一度構造が切り裂かれるとこの2つの物質は反応し、アリシンが生まれるのです。
この変化はとてつもなく素早く行われ、ほんの数秒しかかかりません。しかしさらに興味がそそられるのは、アリシンの不安定性です。分解される前のごくわずかな間しか有効ではないのです。
“不要な細菌を除去する、アリシンのずば抜けた才能”
これには理由があります。自然界に存在するものには全て理由があります。ニンニクが進化を遂げてきたのは、土壌生物からの攻撃に対する防御作用であると、すべてのヒントは示しています。カビ類やその他の土壌内病原菌が、成長中のニンニク片に侵入すると、アリインとアリイナ−ゼが化学変化し、それら侵入者を無害にするアリシンの集中射撃を起こします。この能力が、あなたが後で読む事になる。
不要な細菌を除去するアリシンのずば抜けた才能の基礎なのです。
よく反応するアリシン分子がこのように短命なのには理由があります。もし短命でなければ、アリシンはアリイナ−ゼ酵素を含む周囲のタンパク質成分と化学反応し続けてしまうのです。そうなると後で必要になるニンニクの防御能力を使い果たしてしまう事になります。この素晴らしい効力のある二成分化学作用は、攻撃を跳ね除けるにはちょうど十分なだけの片の防御力は高度に局部集中し、素早く消える事を確かにしています。残った、アリインとアリイナ−ゼは、後に来る攻撃に備え保持されます。
これは出来の良いニンニクの収穫に良い事ですが、効能の得られる主要成分の隔離と、エキス抽出を試みる人達にとっては際立った問題です。アリシンが発見されてから初めてアリシンが安定した形状で隔離されるまで、30年もかかったのです。
母と子供
アリシンが分解される時、200種類あまりの硫黄化合物が形成されます。それらの多くはアリシン同様に短命です。しかし一方で生き残る化合物もあります。
一つは、アホエンと命名された化合物で、スペイン語でニンニクの意味の「アホ」という語にちなんでいます。アホエンには抗血性、抗カビ性(真菌感染を除去する)、及び抗脂肪性の沈殿作用がある事が明らかになっています。
幅広い病状の観点において、科学的関心をひきつけたその他の化合物は、研究所で動物や人の細胞モデルを用いた実験に使われます。
これらの化合物がアリシンをもとに生成されることから、アリシンを”母親物質”と見なすことが出来ます。生ニンニクは多かれ少なかれアリシンに分解され、その後多くの”息子と娘”が作られます。それには健康に効果があるものと無いものがあります。
結局のところ、アリシンとは何なのか?
生化学者の不可解な用語では、アリシンは”diallyl thiosulphinate(ジアリルチオスフィド)”、”allyl sulphide(アリルスフィド)
又は”S-(2-propenyl)2-propene-1-sulphinothioate”と表されます。理解する上で重要なことは、アリシン分子の最も不可欠で反応しやすい部分は、酵素原子と連結したイオウ−イオウの結合です。
この配置は化学反応しやすく、これがアリシンの抗生特質の原因であることがわかっています。その抗生特質とは、特に免疫細胞の刺激、病原体の除去、発ガン性物質の解毒作用といった免疫システムを補助する能力です。化学薬抗生物質の従来以前、砕いたニンニクエキスは、赤痢、チフス、コレラ、天然痘、結核等、感染症の治療に幅広く使われていました。1930年代、第1期の抗生物質薬が発明されました。Sulphonamidesです。成功の理由は、良く反応するイオウグル−プの存在なのです。そう、アリシンに含まれている、同じグル−プです。
アリシンって、どうやって働くの?
アリシンはそんなに”鋭い”、生化学用語では、微生物に反応するので、彼らの細胞壁に侵入する事が可能です。そうすることで、微生物の生化学バランスを崩し、活動を妨げます。アリシンの濃度が低いと、微生物の活動妨害は致命的には出来ませんが、細菌の毒性を阻止するには十分です。ほんの少し高い濃度で、微生物に致命的な影響を与えます。
商品アリシル(アリシン)ショップ
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http://yatokame.shop-pro.jp
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