2019年09月21日
【労働審判】年齢確認したら解雇された話 〜1年分の未払い深夜手当てを取り戻せ〜。
僕は居酒屋ホールのアルバイトをしていた頃、
年齢確認をしたことで即日解雇されたことがある。
そして店を追い出された後、
を巡って労働審判を起こし、勝利した。
今回は、僕がアルバイトのクビから労働審判までの
すったもんだを書いてみる。
ー目次ー
(学生20名の予約客を迎える際)
店長
『理琉、アンタなに年齢確認してるの?!』
理琉
「え…?未成年の方もいらっしゃると思いまして」
店長
『何してくれるのさ!
年齢確認してたら売上にならないでしょ!』
理琉
「お酒を提供する店なら年齢確認しないとまずいです」
店長
『アンタ、今後も年齢確認するって言うなら出てって、解雇。』
こうして、頑固に譲らなかった僕は即日解雇、店を追い出された。
運営会社は、その店を含め
札幌市内に5〜6店舗チェーン展開する中小企業。
夫が社長、副社長の妻が僕の勤務する店の店長だった。
勤務時間は16時〜22時30分。勤怠管理の状況は、
普段は気さくな店長と、フレンドリーなスタッフで
仕事そのものは楽しかった。
ただ、勤怠管理については入社当初から違和感があり、
自前のメモ帳に勤務時間をこっそり記録していた。
1年後の、ある給料日。
封筒に入った現金の額と、
メモ帳の記録から出した額が合っていないことに気づいた。
22時以降の深夜割増分が含まれていなかった。
1日あたり、たった30分。
とはいえ、1年分の未払い深夜時給は10万円を超えていた。
そんな未払い疑惑が深まる中で起きた、解雇事件。
僕は不当すぎると憤慨し、次の日に労働基準監督署を訪れた。
の2つを理由に、少額訴訟を起こそうと考えていた。
労基署からの提案。
ということで、こちらの金銭的な負担がない
「労働審判」を勧められた。
<労働審判の大まかな流れ>
会社側には労基署が連絡し、そのまま労働審判の日取りが決まった。
労働審判の当日。
僕はこれまでの経緯を話し、
勤務時間を記した手書きのメモ帳と、
会社からもらった明細を証拠として提出した。
話が終わり、別室で待機していると、職員さんが困惑していた。
約束の時間が過ぎても社長が現れず、連絡もつかない。
なんと、労基署からの呼び出しをボイコット。
衝撃的な対応に、その日はひとまず帰宅。
数日後、ようやく社長と連絡が取れ、
聴取の日取りが決まったと連絡があった。
この時は僕が行く必要はなく、社長の話の聴取のみだった。
後日、従業員側の全面的な勝利が通知された。
復職の希望はしなかった。
労働審判の勝利から1年後。
店のあった場所を通りがかると、店名と看板が変わっていた。
系列店も見に行くと、やはり店名と内装が変わっていて、
顔見知りのスタッフは見あたらなかった。
当時のアルバイト仲間と再会した折、
その企業が倒産したことを知らされた。
アルバイトの解雇から労基署へ駆け込み、
すったもんだの末に学んだこと。
それは、証拠は身を守ってくれる。
メモ帳への手書きでも、
おかしいと思ったら記録しておくこと、
それが土壇場で自分の身を守ってくれる。
僕はいきなり労基署に駆け込んだけど、
心強いサポートを得たい場合は、
事前に無料の法律相談をしておくのがおすすめ。
労働問題や残業代の請求に関して、
専門知識のある人のバックアップは心強い。
アルバイトでも、泣き寝入りせず行動すれば、取り戻せる。
年齢確認をしたことで即日解雇されたことがある。
そして店を追い出された後、
- 不当な理由での解雇
- 22時以降の深夜割増分の賃金未払い
を巡って労働審判を起こし、勝利した。
今回は、僕がアルバイトのクビから労働審判までの
すったもんだを書いてみる。
ー目次ー
- 年齢確認してたら売上にならないでしょ!
- 手書きのタイムカードと明細、手渡しの給料
- 1年後、10万円の未払い深夜時給が判明
- 労基署からの提案”労働審判”
- 労働審判ボイコット騒動
- 労働審判の勝利と、その後に倒産した企業
- メモ帳への手書きでも、証拠は自分の身を守る
1.年齢確認してたら売上にならないでしょ!
(学生20名の予約客を迎える際)
店長
『理琉、アンタなに年齢確認してるの?!』
理琉
「え…?未成年の方もいらっしゃると思いまして」
店長
『何してくれるのさ!
年齢確認してたら売上にならないでしょ!』
理琉
「お酒を提供する店なら年齢確認しないとまずいです」
店長
『アンタ、今後も年齢確認するって言うなら出てって、解雇。』
こうして、頑固に譲らなかった僕は即日解雇、店を追い出された。
2.手書きのタイムカードと明細、手渡しの給料
運営会社は、その店を含め
札幌市内に5〜6店舗チェーン展開する中小企業。
夫が社長、副社長の妻が僕の勤務する店の店長だった。
勤務時間は16時〜22時30分。勤怠管理の状況は、
- タイムカードは手書き
- 給料は封筒での現金手渡し
- 給与明細は手書き
普段は気さくな店長と、フレンドリーなスタッフで
仕事そのものは楽しかった。
ただ、勤怠管理については入社当初から違和感があり、
自前のメモ帳に勤務時間をこっそり記録していた。
3.1年後、10万円の未払い深夜時給が判明
1年後の、ある給料日。
封筒に入った現金の額と、
メモ帳の記録から出した額が合っていないことに気づいた。
22時以降の深夜割増分が含まれていなかった。
1日あたり、たった30分。
とはいえ、1年分の未払い深夜時給は10万円を超えていた。
そんな未払い疑惑が深まる中で起きた、解雇事件。
僕は不当すぎると憤慨し、次の日に労働基準監督署を訪れた。
- 「年齢確認をした」という不当解雇
- 深夜割増分の賃金未払い
の2つを理由に、少額訴訟を起こそうと考えていた。
4.労基署からの提案”労働審判”
労基署からの提案。
- 少額訴訟を起こせば内容的には勝てる
- が、弁護士費用など金銭的な負担とリターンが釣り合わない
ということで、こちらの金銭的な負担がない
「労働審判」を勧められた。
<労働審判の大まかな流れ>
- 事情を聴取する日取りを決める
- 従業員と会社側、同じ日に別々の部屋で話を聞く
- 双方の話を聞いた上で決着がつけられる
会社側には労基署が連絡し、そのまま労働審判の日取りが決まった。
5.労働審判ボイコット騒動
労働審判の当日。
僕はこれまでの経緯を話し、
勤務時間を記した手書きのメモ帳と、
会社からもらった明細を証拠として提出した。
話が終わり、別室で待機していると、職員さんが困惑していた。
約束の時間が過ぎても社長が現れず、連絡もつかない。
なんと、労基署からの呼び出しをボイコット。
衝撃的な対応に、その日はひとまず帰宅。
数日後、ようやく社長と連絡が取れ、
聴取の日取りが決まったと連絡があった。
この時は僕が行く必要はなく、社長の話の聴取のみだった。
6.労働審判の勝利と、その後に倒産した企業
後日、従業員側の全面的な勝利が通知された。
- 不当な理由で解雇したことが認められ、謝罪文をもらう
- 損害賠償金と、1年分の未払い賃金が支払われ和解
- 希望があれば復職に応じる
復職の希望はしなかった。
労働審判の勝利から1年後。
店のあった場所を通りがかると、店名と看板が変わっていた。
系列店も見に行くと、やはり店名と内装が変わっていて、
顔見知りのスタッフは見あたらなかった。
当時のアルバイト仲間と再会した折、
その企業が倒産したことを知らされた。
7.メモ帳への手書きでも、証拠は自分の身を守る
アルバイトの解雇から労基署へ駆け込み、
すったもんだの末に学んだこと。
それは、証拠は身を守ってくれる。
メモ帳への手書きでも、
おかしいと思ったら記録しておくこと、
それが土壇場で自分の身を守ってくれる。
僕はいきなり労基署に駆け込んだけど、
心強いサポートを得たい場合は、
事前に無料の法律相談をしておくのがおすすめ。
労働問題や残業代の請求に関して、
専門知識のある人のバックアップは心強い。
アルバイトでも、泣き寝入りせず行動すれば、取り戻せる。
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