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タグ / 鎚

記事
雷龍の叫び [2014/06/04 00:00]
家臣の策略により隣国との結婚を強いられた姫。道中、姫の命を奪うために雇われた盗賊たちに一行は襲われる。 懸命に応戦するが手練れの盗賊たちになす術もない。姫の首に刃が向けられたその時、一人の護衛兵士が自らの命と引き換えに雷竜を呼び出す。 雷竜が盗賊を一掃した時、兵士はすでに息絶えていた。その心意気に心を動かされた雷竜は己の力と兵士の魂を鎚矛に込め、姫に手渡す。 兵士の遺志を引き継いだ姫は、その鎚矛を手に戦場に出向き功績をあげる。そして自らの国をも制圧し策略を企てた家臣を討..
忘却の羽根 [2014/06/03 00:00]
強烈な一撃で相手の記憶を消し去る闇。殴れば殴るほど、記憶は失われ最後には自分自身の存在すら忘れてしまう。 ある日、この槌を手に入れた過去に悩める兵士が自らの頭を殴りつけた。次第に失われていく兵士の記憶。 記憶を失うと同時にさかのぼっていく思い出。自分の過ちで仲間が死んだとき…固い決意で兵士になったとき…目の前で両親を殺されたとき……。 幼少の頃の記憶に戻り、未来に希望がもてるようになったときには、兵士の頭はすでに潰れ、そのまま息絶えた……。
亡国の礎 [2014/06/02 00:00]
少数の悪魔が支配する国。荒んだ国政を憂う十名の若者が、武器を持ち決起した。しかし国民は、恐怖心から、誰一人彼らに協力をしなかった。 人間による革命はなされた。悪魔は退けられ、若者達が政の世界についた。悪魔を退けたこの武器は、神の力が宿ると称された。 しかし、恐怖がない世の中を願った若者達もまた自らの保身にまわる。彼らは情報統制と公開処刑を中心とした、恐怖政治を布いた。 国民が立ち上がった。十名の若者は捕らえられ、公衆の面前で処刑された。悪魔を退けた武器は、処刑場でその神..
匠のつるはし [2014/06/01 00:00]
その男が手がけた建造物の数々は、その美しさから国の宝と称えられていた。数々の建造物を生み出すこのつるはしもまた、神器と称えられた。 ある時、隣国との間に戦が勃発した。国中の男達が徴兵される。男もまた、例外ではなかった。 破壊を好まない男は、戦には向いていなかった。戦禍の中で、男は殺され、男の築いた美しい街並みは破壊された。 想像を好む男は、殺される最後の瞬間まで、人を殺めなかったという。この神器が次の主にもたらすのものは、破壊の力か、創造の力か。
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