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タグ / ドラッグオンドラグーン1

記事
赤の旋風 [2014/03/05 00:00]
数百年前、赤装束に身を包んだ義賊がいた。悪徳商人から奪った財宝の使い道に迷った義賊は集めた金銀を溶かし煌びやかな斧を作り上げる。 初めは財宝の使い道に満足していた義賊であったが、斧がより豪華になるにつれ欲望に心を囚われ、罪のないものからも財宝を奪うようになった。 ある日、王国一の魔術師の屋敷に乗り込んだ義賊は一枚上手であった魔術師に捕まってしまう。真の義賊だった頃に戻るように促す魔術師。 しかし義賊の病んだ心はもう戻せないことを悟った魔術師は、彼の身を真紅の宝石に封じ込..
断罪の斧 [2014/03/04 00:00]
若い二人が祝福を受けながら結婚しようとしていた。結婚式の後、夜の闇の中に小さく光る精霊の姿を花嫁が見つける。 精霊が囁きかける。「お前の夫をお前だけのモノにしないか?お前だけを愛するべきじゃないか?」花嫁の心の隙に精霊が甘く問いかける。 彼女が正気に戻った時には、手には血で染まる斧が握られ、床には夫の首が、首だけ転がっていた。「コレデオマエダケノモノニ…」 時が過ぎた今でも、夫の首を持った妻の亡霊が、血まみれのドレスを着て村を徘徊することがあるという。
渇きの戦斧 [2014/03/03 00:00]
数多くの病人を治してきた名医がいた。彼の名声は都まで届き、やがて時の国王が召し抱えるまでになる。 数年の後、国の王女が不治の病にかかった。名医といえど、どうすることもできず、彼女が楽に逝けるようにしてやるのが精いっぱいであった。 娘を失った国王は医師を逆恨みした。医師の家族すべてを処刑すると宣言。懇願する医師の言葉にも耳を貸そうとしなかった。 激怒した医師は、王家の井戸に毒を投げ入れる。水を飲んだ王室の人間は喉が焼けただれ絶命した。その水で研いだのがこの斧である。
骨砕き [2014/03/02 00:00]
どこにでもあるような木材から削りだした持ち手と、使い道のなかったあまりの銑鉄からできている。 どこにでもいるような年老いた鍛冶屋が年の初め、ずっと開けていなかった小屋の扉を開けるためにこしらえた。 どこにでもあるようなその扉の向こうは、見たことのない数の人骨で埋め尽くされていたが、年老いた鍛冶屋は誰にも言わなかった。 どこにでもいるような年老いた鍛冶屋のどこにでもあるようなその道具は骨砕きといわれるようになった。
不浄なる斧 [2014/03/01 00:00]
野心家の魔術師が火トカゲを閉じ込めた斧。その破壊力と共に、炎の魔術を使うことができる魔剣に成長した。 魔術師は火トカゲの囁きを耳にする。「血を…さすればさらに強力な力を与えよう」。力の魔力にとりつかれた彼は、やがて人を殺めるようになる。 「どうだ?我にもっと血を与えてみぬか?」魔剣はそう囁き、さらに血と臓物を欲する。力にとりつかれた魔術師に抗う術はなかった。 近年、魔剣と共に枯れ木のようになったミイラが発見された。闇に魅了されし者達に魔剣は今日も囁きつづける。「殺せ」と..
鬼を裂くもの [2014/02/14 00:00]
鬼に家族を惨殺された鍛冶屋が復讐のために鍛え上げた剣。斬りつけた者の魂を、また主の魂を吸い取り破壊の力へと転換する能力を持つ。 腕の良かった鍛冶屋は、王国より「鬼を斬る名剣を打て」との命を受ける。名剣を鍛えるべく苦心する鍛冶屋の家に、突如鬼が現れた。 鬼は「鬼を斬る剣は、怒りと憎しみを持つ者が打たねばならない」と告げ家族を惨殺して去った。鍛冶屋は家族の亡骸を抱き血の涙を流した。 鍛冶屋は家族の亡骸も葬らず、剣を打った。剣が打ち上がり、復讐に燃える鍛冶屋。しかし、その姿は..
ゆりの葉の剣 [2014/02/13 00:00]
美しく湾曲した刀身からは考えられない、おそろしい呪いが込められた剣。自らを裏切った恋人を我が身と共に貫いた少女の怨念が宿っている。 この剣に魅入られたものは、己の手が剣から離れなくなり、自らの意思とは関係なく人を殺める。この呪いを解くには自分の腕を切り落とすのみ。 自らの腕を切り落とし呪縛から逃れた者は、その剣に自分の精神が宿り、念じるだけで自由自在に操れるようになる。 腕を切り落とさなくてもすむ唯一の方法は、剣に宿りし少女の魂を魅了することらしいのだが、いまだかつて切..
南海の魔神 [2014/02/12 00:00]
七つの海を股にかけ商売を行った大商人がいた。商人は新たな大陸を幾つも発見し、巨万の富を築いていった。 ある時商人は、南海の海の底、太古の昔に海中に没した失われし大陸に「闇を呼ぶ剣」と呼ばれる魔剣が埋もれている、という噂を聞きつける。 商人は珍しい剣でまたもや儲けようと、南海へと旅立つ。苦労の末見つけた剣は、魔神を模した石像の口に咥えられていた。 突如剣より無数の火の弾が発生、商人の船は海の藻屑と消えた、数日後商人の亡骸が海中に流れ着く。その手には湾曲した長剣が握られてい..
解放の剣 [2014/02/11 00:00]
自由の象徴としてその時々の英雄が所持していた剣。正義を執行する者への祝福として教会より魔術である「神の槍」を使うことが許されていた。 最初の英雄は、攻め込んできた異国の軍隊を圧倒的な力でせじ伏せた指揮官だった。彼はその手で何人もの敵兵を血に沈めた。 次の英雄は、国王に歯向かう革命軍を打ち破った司令官だった。彼は革命軍のメンバーを次々と捕らえ、その場で処刑していった。 最後の英雄は、異国を侵攻し植民地とした功績をたたえられた将軍だった。占領後、彼は何万人もの罪なき人々を虐..
護衛隊士の誉 [2014/02/10 00:00]
聖人の護衛隊士達が所持していた剣。飾りのない質素な造りで、幾度となく戦闘をくぐり抜けてきたにも関わらず折れることはなかった。 聖人を護衛するのは14人の少年少女達。いずれも親に捨てられた孤児ばかりである。そんな子らと家族同然として聖人は共に生きてきた。 あるとき数十人の山賊に襲われた一行は、聖人を守るために決死の戦闘を行う。傷ついても何度も立ち上がり、聖人の乗る馬車を守り続ける。 やがて山賊と共に護衛隊士は全滅。救われた聖人はその働きに涙し、この剣を持った者..
デボルポポル [2014/02/09 00:00]
姉妹の刀匠 「デボ」 と 「ポポ」 が叩き上げた剣。デボの剛力とポポの繊細さ。王国のどんな鍛冶屋が挑んでも、この二人に勝てるものはいなかった。 ある日、二人の評判を聞きつけ一人の吟遊詩人が現れる。詩人の天使のような美しい容姿とやさしい性格に二人は心を一瞬にして奪われた。 詩人の愛をその身に受けようと必死で剣を作る二人。だがお互いが詩人を求め醜く競いあったために出来上がるものはなまくらな刀ばかり。 それを見かねた詩人は二人を嫁に迎え入れる。深い愛情に満たされた姉妹は、更に..
連合兵士の剣 [2014/02/08 00:00]
ある一族が守り続けてきた特殊な製法で鍛え上げられた剣。その製法は決して他者が知ることはなく、一族のものだけに伝えられる術だった。 門外不出の剣の製法を奪いに、この一族に入門した敵国の兵士。兵士はその技法を習得し国へ帰る手筈を整えていた。 しかし、彼には大きな悩みがあった。一族の血を引く娘に恋してしまったのだ。一緒に駆け落ちしようとすすめる兵士。娘も共に歩むことにした…。 一族の元から立ち去る日全てを知った娘は秘術を守るため兵士を切り殺して自らの命を絶つ。そして今も、秘術..

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