2020年01月11日
イチオシ俳優シリーズ@ デヴィッド・ストラザーン
ここ数年、じわじわと私にとっての魅力的な脇役俳優の地位を上げてきた俳優がいる。
それが デヴィッド・ストラザーン David Strathairn だ。
アメリカのドラマ好きなら『ALPHAS』のローゼン博士といえばあの知的な顔が浮かんでくるだろうか。
若い頃は道化師としてサーカスで巡業したりしたユニークな経験を持つデヴィッドを知ったのは代表作の『グッドナイト&グッドラック』だが、「この俳優好きかも〜」と気になりだしたのは『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』から。
素敵と思った理由は、単純にその時つきあっていた恋人に彼がよく似ていたからだ。その恋人と付き合って以降好みが変わったのか、それとも自分の歳のせいか60過ぎのロマンスグレーに非常に魅力を感じるようになってしまった。
不機嫌そうな顔の男性に惹かれるのは以前から傾向としてあったが、なかでもデヴィッド・ストラザーンは格別。まるで日本の遠藤憲一か寺島進のようなザ・悪人顔でいつも不機嫌そうに見える。けれど悪役が似合わない不思議なタイプだ。
もちろん役によって正義の人に見えたり、愛情深い男に見えたりするのは、彼の演技力によるものだろう。素の彼に一番近いのは一体どの役なんだろう、と考えてしまう。
『ALPHAS』のレイチェル役の女優が「彼はすっごく優しいの!」と言っていたので、やはり役のイメージ通りの優しい人なのだろう
私にとっての彼の魅力はズバリ「誠実さ」だ。どの役を見ても(そんなに彼の出演作を見ているわけではないけれど…)、ハンサムなのに(私にとってはね)プレイボーイとか女好き、といった言葉とは対極にいる人、という印象を受ける。
まあ、そういう役を演じたらそれなりに見えるのだろうけれど、次から次へと女を泣かせるような軽い男の役自体が彼にはオファーされないのではないだろうか。汚れ役は、超端役の『欲望 A Dangerous Woman』(1993)と『L.A.コンフィデンシャル』(1997)くらいで、テレビシリーズ『ALPHAS』のローゼン博士役から感じる「誠実な人」のイメージが強いこともあり、セクシャルなワルい男の匂いはほとんど感じられない。
甘い言葉を囁いて女をたらしこむデヴィッド・ストラザーンなんて想像できないし、したくない〜!女を泣かせるとしたら仕事にのめりこみすぎて妻を顧みる余裕がないから、というような仕事に生きる男、のイメージがある。
彼の出演作を追ってみて、当然脇役がメインなのだが、それでも準主役クラスの脇役が意外と多いことに驚いた。そしてこれも驚きだったのだが、主演作も意外に多いのだ。
そのほとんどが日本未公開作品だというのが残念なところだが。それぞれのトレイラーを見る限り、ことごとく判事だったり博士だったりCIAなど政府機関のお偉いさんだったり…と、アカデミックで知的な役ばかり。若い頃は幅広い役柄を演じていたようだが『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー賞ノミネート俳優になって以降は「正義の人、良識の人」のイメージがすっかり定着したようだ。
アクションこそトライはしていないが、リーアム・ニーソンに似た人物像を演じることが多いように感じる。リーアム・ニーソンは完全に主役級俳優であり、日本での知名度には格段の差があるけれど…。名脇役というより、準主役級の俳優としてのデヴィッド・ストラザーンは、映画界で特異な位置にいると言っていいだろう。
日本公開されている映画としては、『エイトメン・アウト』(1988)やロバート・レッドフォードの『スニーカーズ』(1992)、トム・クルーズの『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)などにも出演しているが全く記憶に残っていないので、もう一度これらの映画を見直したい私だ。
『L.A.コンフィデンシャル』(1997)ではあのコワモテを生かした悪役を演じている。ピアース・パチェットというL.A.の裏社会で娼館を経営する悪徳実業家の役で、これも洗練された悪役である。また『Cold Souls』(2008)では、少し髪を長めにして怪しげな科学者を演じていて、ちょっと笑えた。ぜひコメディにももっと出てもらいたい!
『ボーン・アルティメイタム』(2007)のノア・ヴォーゼンはかなり印象に残った悪役だったので、同じ年の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』でのレイチェル・ワイズの暴力夫役は「あ、あの人だ」と、私の中での認知度がグンと上がった。妻を深く愛しているがゆえに暴力を振るってしまうが、いつも後悔するという悲しい男の役で、どこか憎めない哀愁を漂わせていた。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)では『GODZILLA ゴジラ』(2014)に引き続きウィリアム・ステンツ司令長官として出演しているので、日本の方々にはぜひともチェックしてほしい。ちょっとやそっとじゃグラつかない、冷静沈着そのものの彼の佇まいは司令官役にピッタリ。ほとんど顔のアップなんてないほど少ししか出て来ないのが悲しい…(>_<)
そして、何はともあれデヴィッド・ストラザーンときいてまず思い浮かべるのは、代表作のこの映画だろう。
『グッドナイト&グッドラック Good Night, and Good Luck.』(2005/米)
実在のキャスターE・マロ―の伝記
アカデミー主要6部門ノミネート。自由を守るため権力に立ち向かうニュースキャスターとスタッフを描いたこの映画は、ロングランにより全米興行収入トップテンに入るヒットを記録し、単館上映だった日本でも多くの映画ファンを唸らせた。全編に流れるジャズに酔いしれ、美しいモノクロ映像のなかでカッコいい男達の生き様に想いを馳せる。それがこの映画の醍醐味だ。
伝説的なニュースキャスター、エド・マローを演じたデヴィッド・ストラザーンは、ゾクゾクするほどかっこいい。鋭い眼差しでカメラを見据え、ニコリともせずに番組を締めくくる言葉「グッドナイト&グッドラック」を口にする。その姿こそが正義を貫き、政治の流れを変えた男“というこの映画のテーマだ。
清潔感漂うスーツの着こなしや、たばこを片手に斜に構えてソファに座り足を組む姿、そして何ごとにも動じない冷静な喋り方など、ストラザーンは信念に生きる本物のマロ―を彷彿とさせる確かな演技でベネチア国際映画祭主演男優賞を獲得し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。
最もセクシーな男“と呼ばれるジョージ・クルーニーの監督・出演作だからと劇場に足を運んだ女性も多いだろう。マローの片腕となるプロデューサー、フレッド役の彼には、前作「シリアナ」同様オーシャンズ・シリーズのようなカッコよさは見られないが、本作が多くの人に受け入れられたのは「どうしても今、この映画を作りたかった」という彼の熱意が映画に現れているからであり、その映画人としての真摯な姿に改めて惚れなおす日本人も多いはずだ。
社会派映画としては短い93分という上映時間は、メジャー大作を見慣れた者に新鮮な驚きを与えるには充分な時間だろう。本物のマッカーシー議員の映像を使うため敢えて全編モノクロで撮影された映画からは、光と影に彩られたダンディズムが香り立ち、アカデミー撮影賞にノミネートされた。紫煙をくゆらせながらバーで酒を飲む男達の輪の中に紅一点のパトリシア・クラークソン。モノクロームに真っ赤なバラを一輪挿したような美しさだ。
ダイアン・リーヴスのヴォーカルでグラミー賞を受賞したサントラを聴きながら、粋な演出に見惚れている間に映画は終わる。ジャーナリズムや歴史を学ぶ学生だけでなく、ジャズを愛する人にとっても魅力的な映画といえる。マローはジョージ・クルーニーのヒーローだったが、テロとの闘いに揺れていた時期のアメリカでこの映画を撮ったことにより、ジョージもまた映画界の真のヒーローになったのだ。
その他、私が見たことのある映画の中から、デヴィッド・ストラザーン出演のお勧め映画も少し紹介したい。
『ボーン・アルティメイタム The Bourne Ultimatum』(2007/米)
※『ボーン・アルティメイタム』の詳細記事はこちらへ。
ストラザーンはCIAのお偉いさん役で、執拗にマット・デイモン演じるボーンを追いかけて抹殺しようとするイヤな奴という役どころが、悪人顔の彼にピッタリ。ボーンに見事に裏をかかれた時の苦虫を噛み潰したような顔がまた渋くてたまら〜ん
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章
The Second Best Exotic Marigold Hotel』(2015/英=米)
リチャードに目が行きがちだが、ぜひデヴィッド・ストラザーンにも注目してほしい。映画の始めと終わりにちょこっとだけ登場するわりには強いインパクトを与える役どころだ。コワモテで人を射抜くような鋭い眼で見るわりに、フッと内面の優しさや愛を滲ませる彼の表情にグッとくる。映画の舞台であるインドの若い二人の恋も同時進行なので、弾けるダンス・シーンも見応えがあって楽しい。見終わった後にあったかい気持ちになると同時に、満足感も味わえる映画だ。
願わくば、今度はストラザーンとマギー・スミスを軸に、シリーズ第三章を撮っていただきたい!!!
それが デヴィッド・ストラザーン David Strathairn だ。
アメリカのドラマ好きなら『ALPHAS』のローゼン博士といえばあの知的な顔が浮かんでくるだろうか。
若い頃は道化師としてサーカスで巡業したりしたユニークな経験を持つデヴィッドを知ったのは代表作の『グッドナイト&グッドラック』だが、「この俳優好きかも〜」と気になりだしたのは『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』から。
素敵と思った理由は、単純にその時つきあっていた恋人に彼がよく似ていたからだ。その恋人と付き合って以降好みが変わったのか、それとも自分の歳のせいか60過ぎのロマンスグレーに非常に魅力を感じるようになってしまった。
不機嫌そうな顔の男性に惹かれるのは以前から傾向としてあったが、なかでもデヴィッド・ストラザーンは格別。まるで日本の遠藤憲一か寺島進のようなザ・悪人顔でいつも不機嫌そうに見える。けれど悪役が似合わない不思議なタイプだ。
もちろん役によって正義の人に見えたり、愛情深い男に見えたりするのは、彼の演技力によるものだろう。素の彼に一番近いのは一体どの役なんだろう、と考えてしまう。
『ALPHAS』のレイチェル役の女優が「彼はすっごく優しいの!」と言っていたので、やはり役のイメージ通りの優しい人なのだろう
私にとっての彼の魅力はズバリ「誠実さ」だ。どの役を見ても(そんなに彼の出演作を見ているわけではないけれど…)、ハンサムなのに(私にとってはね)プレイボーイとか女好き、といった言葉とは対極にいる人、という印象を受ける。
まあ、そういう役を演じたらそれなりに見えるのだろうけれど、次から次へと女を泣かせるような軽い男の役自体が彼にはオファーされないのではないだろうか。汚れ役は、超端役の『欲望 A Dangerous Woman』(1993)と『L.A.コンフィデンシャル』(1997)くらいで、テレビシリーズ『ALPHAS』のローゼン博士役から感じる「誠実な人」のイメージが強いこともあり、セクシャルなワルい男の匂いはほとんど感じられない。
甘い言葉を囁いて女をたらしこむデヴィッド・ストラザーンなんて想像できないし、したくない〜!女を泣かせるとしたら仕事にのめりこみすぎて妻を顧みる余裕がないから、というような仕事に生きる男、のイメージがある。
スッキリとスーツを着こなす地に足のついた知的なロマンス・グレー、それがデヴィッド・ストラザーンの印象だ。 俳優として知ってはいたが、お気に入りになったのが最近なので、私自身そんなに彼の作品を見ているわけではない。何しろ今年71歳だし、名脇役としての評価の方が高いので、1980年の映画デビューから相当数の映画に出演している。 |
彼の出演作を追ってみて、当然脇役がメインなのだが、それでも準主役クラスの脇役が意外と多いことに驚いた。そしてこれも驚きだったのだが、主演作も意外に多いのだ。
そのほとんどが日本未公開作品だというのが残念なところだが。それぞれのトレイラーを見る限り、ことごとく判事だったり博士だったりCIAなど政府機関のお偉いさんだったり…と、アカデミックで知的な役ばかり。若い頃は幅広い役柄を演じていたようだが『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー賞ノミネート俳優になって以降は「正義の人、良識の人」のイメージがすっかり定着したようだ。
アクションこそトライはしていないが、リーアム・ニーソンに似た人物像を演じることが多いように感じる。リーアム・ニーソンは完全に主役級俳優であり、日本での知名度には格段の差があるけれど…。名脇役というより、準主役級の俳優としてのデヴィッド・ストラザーンは、映画界で特異な位置にいると言っていいだろう。
日本公開されている映画としては、『エイトメン・アウト』(1988)やロバート・レッドフォードの『スニーカーズ』(1992)、トム・クルーズの『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)などにも出演しているが全く記憶に残っていないので、もう一度これらの映画を見直したい私だ。
『L.A.コンフィデンシャル』(1997)ではあのコワモテを生かした悪役を演じている。ピアース・パチェットというL.A.の裏社会で娼館を経営する悪徳実業家の役で、これも洗練された悪役である。また『Cold Souls』(2008)では、少し髪を長めにして怪しげな科学者を演じていて、ちょっと笑えた。ぜひコメディにももっと出てもらいたい!
『ボーン・アルティメイタム』(2007)のノア・ヴォーゼンはかなり印象に残った悪役だったので、同じ年の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』でのレイチェル・ワイズの暴力夫役は「あ、あの人だ」と、私の中での認知度がグンと上がった。妻を深く愛しているがゆえに暴力を振るってしまうが、いつも後悔するという悲しい男の役で、どこか憎めない哀愁を漂わせていた。
『スパイダーウィックの謎』(2008)のようなファンタジーで彼がどんなふうに演じているのか興味津々だし、『テンペスト』(2010)、『リンカーン』(2012)では主要キャストの一人らしいし、『An interview with God』(2018)では、なんと神の役を演じているので、これらの作品もぜひ見たいと思っている。 (海外に住んでいるとなかなか日本語字幕付きのDVDをゲットする機会がない…) |
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)では『GODZILLA ゴジラ』(2014)に引き続きウィリアム・ステンツ司令長官として出演しているので、日本の方々にはぜひともチェックしてほしい。ちょっとやそっとじゃグラつかない、冷静沈着そのものの彼の佇まいは司令官役にピッタリ。ほとんど顔のアップなんてないほど少ししか出て来ないのが悲しい…(>_<)
そして、何はともあれデヴィッド・ストラザーンときいてまず思い浮かべるのは、代表作のこの映画だろう。
『グッドナイト&グッドラック Good Night, and Good Luck.』(2005/米)
監督/脚本/出演:ジョージ・クルーニー 出演:デヴィッド・ストラザーン、パトリシア・クラークソン、ロバート・ダウニー・Jr、ジェフ・ダニエルズ ♪ 1954年、アメリカ。100万人の視聴者が、一人の男に未来を託した−− 自由を再び手にするために ♪ 【STORY】 1950年代全米を恐怖に陥れた反共産主義運動。標的になることを恐れて沈黙したマスコミの中でマローがホストを務める「シー・イット・ナウ」だけは、運動の急先鋒であるマッカーシー上院議員の行き過ぎたやり方を批判。その勇気ある報道は次第に視聴者の支持を得ていくが、社内外から予想以上の圧力がかかり始める。 |
実在のキャスターE・マロ―の伝記
アカデミー主要6部門ノミネート。自由を守るため権力に立ち向かうニュースキャスターとスタッフを描いたこの映画は、ロングランにより全米興行収入トップテンに入るヒットを記録し、単館上映だった日本でも多くの映画ファンを唸らせた。全編に流れるジャズに酔いしれ、美しいモノクロ映像のなかでカッコいい男達の生き様に想いを馳せる。それがこの映画の醍醐味だ。
伝説的なニュースキャスター、エド・マローを演じたデヴィッド・ストラザーンは、ゾクゾクするほどかっこいい。鋭い眼差しでカメラを見据え、ニコリともせずに番組を締めくくる言葉「グッドナイト&グッドラック」を口にする。その姿こそが正義を貫き、政治の流れを変えた男“というこの映画のテーマだ。
清潔感漂うスーツの着こなしや、たばこを片手に斜に構えてソファに座り足を組む姿、そして何ごとにも動じない冷静な喋り方など、ストラザーンは信念に生きる本物のマロ―を彷彿とさせる確かな演技でベネチア国際映画祭主演男優賞を獲得し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。
最もセクシーな男“と呼ばれるジョージ・クルーニーの監督・出演作だからと劇場に足を運んだ女性も多いだろう。マローの片腕となるプロデューサー、フレッド役の彼には、前作「シリアナ」同様オーシャンズ・シリーズのようなカッコよさは見られないが、本作が多くの人に受け入れられたのは「どうしても今、この映画を作りたかった」という彼の熱意が映画に現れているからであり、その映画人としての真摯な姿に改めて惚れなおす日本人も多いはずだ。
社会派映画としては短い93分という上映時間は、メジャー大作を見慣れた者に新鮮な驚きを与えるには充分な時間だろう。本物のマッカーシー議員の映像を使うため敢えて全編モノクロで撮影された映画からは、光と影に彩られたダンディズムが香り立ち、アカデミー撮影賞にノミネートされた。紫煙をくゆらせながらバーで酒を飲む男達の輪の中に紅一点のパトリシア・クラークソン。モノクロームに真っ赤なバラを一輪挿したような美しさだ。
ダイアン・リーヴスのヴォーカルでグラミー賞を受賞したサントラを聴きながら、粋な演出に見惚れている間に映画は終わる。ジャーナリズムや歴史を学ぶ学生だけでなく、ジャズを愛する人にとっても魅力的な映画といえる。マローはジョージ・クルーニーのヒーローだったが、テロとの闘いに揺れていた時期のアメリカでこの映画を撮ったことにより、ジョージもまた映画界の真のヒーローになったのだ。
その他、私が見たことのある映画の中から、デヴィッド・ストラザーン出演のお勧め映画も少し紹介したい。
『ボーン・アルティメイタム The Bourne Ultimatum』(2007/米)
『ユナイテッド93』のポール・グリーングラス監督による「ジェイソン・ボーン・シリーズ」三部作の完結編。記憶を失いCIAから危険人物として追われる暗殺者ボーンが、ついに過去と決着をつけるべくNYへと乗り込む。このジェイソン・ボーン・シリーズはスパイ映画好きな私のイチオシなので、主演マット・デイモンの圧倒的な存在感や作品の質の高さなど、また別の機会にじっくり語りたいと思う。 |
ストラザーンはCIAのお偉いさん役で、執拗にマット・デイモン演じるボーンを追いかけて抹殺しようとするイヤな奴という役どころが、悪人顔の彼にピッタリ。ボーンに見事に裏をかかれた時の苦虫を噛み潰したような顔がまた渋くてたまら〜ん
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章
The Second Best Exotic Marigold Hotel』(2015/英=米)
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。このシリーズ2作はイギリスのコメディ映画に分類されるが、中年以上の男女複数人の第二の人生を、笑いあり涙ありで描いた秀逸な群像劇で、私の好きな映画だ。 マギー・スミス、ジュディ・ディンチ、ビル・ナイなどイギリスを代表する大物俳優たちが1作目に引き続き出演しているだけでなく、この2作目ではアメリカからロマンス・グレーの帝王、リチャード・ギアが参戦。メイン・キャストの一人として映画を盛り立てている。 |
願わくば、今度はストラザーンとマギー・スミスを軸に、シリーズ第三章を撮っていただきたい!!!
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