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2019年12月21日

スコットランド in 『007 スカイ・フォール』

★シリーズ最高傑作で、人間くさいジェームス・ボンドに惚れ直す!★

『007 スカイフォール SKY FALL
(2012/イギリス 監督: サム・メンデス)


♪ 自分の罪を思い出せ ♪

007シリーズ製作50周年記念作であるこの作品は全英歴代No.1に輝き、世界中でメガヒットを記録した究極のスパイ・アクション。テロリストの標的となったMI6本部、そして上司Mを守るため自らの故郷であるスコットランドへと向かうジェームス・ボンド。MI6とMに恨みを持つテロリスト集団との壮絶な死闘が始まる…。
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【STORY & ロケ地(ネタバレ注意)】
イスタンブール。イギリス諜報部員のジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの機密情報を奪った男パトリスを追ってグランド・バザールへ。追跡は続き、トルコとシリア国境近くを走る高速列車上での対決。だが深い谷に架かるヴァルダ鉄道橋を走行中、上司M(ジュディ・ディンチ)の命令で新米エージェントのイブが放った弾丸が、運悪く敵ではなくジェームスに命中してしまい、彼は約300フィートの高さから谷底へ落下。当然彼は生き伸びているが、その後MI6では連絡が取れない彼を死亡扱いとし、遺品整理が行われる。

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左:Varda Bridgeを通過中の高速列車上でボンドは撃たれて落下。 右:.実際ロンドンのエンバンクメントにあるSIS (Secret Intelligence Service) の本部

その矢先、ロンドンのMI6本部が爆破される事件が発生。トルコのカリス・ビーチで休養していたボンドはその事件を知りロンドンへ戻るとナイツブリッジにあるMの自宅に出没する。ここは実は007のテーマを作曲したジョン・バリーが住んでいたアパート。何気にトリビュートしてます。

仮設のMI6本部で、007として復帰するのに必要なテストを受けたボンド。かろうじて合格し復帰した彼が「新しい」Q(ベン・ウィショー)から上海行チケット及びスパイ用の装備を受け取るのがトラファルガー・スクエアにあるナショナル・ギャラリー内ターナーの名画の前。

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上海空港でパトリスを待ち伏せ、後を追うボンド。上海でのシーンの殆どはロンドンで撮影された。上海のビル(撮影はリバプール・ストリート駅近くのブロードゲート・タワー)で何者かの暗殺を遂行したパトリスとの死闘の末みつけた手がかりをもとにマカオへ向かうボンド。マカオでのホテルも実はロンドン、カナリー・ワーフにある高級クラブのプール、カジノはセットで撮影された。

カジノで、暗殺現場に居たミステリアスな美女をみつけたボンドは彼女に近付き、共に黒幕であるシルヴァ(ハビエル・バルデム)の待つデッド・シティへ船で向かう。この島の外観は日本の軍艦島(端島)だが、実際の撮影は軍艦島の廃墟をモデルにスタジオに建設されたセット。

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シルヴァを捕えロンドンに連行したMI6だが、彼は容易に逃亡し、ロンドン地下鉄のテンプル駅へと逃げ込む。地下鉄駅のロケはジュビリーラインのチャリング・クロス駅で行われた。ここは実は廃駅で現在は多くの映画やドラマのロケに貸し出されている。『ボーン・アルティメイタム』の地下鉄ジュビリーラインのシーンもここで撮影された。
Mの後継者マロリー役にレイフ・ファインズ様が加わり、イヤな奴なのかと思わせながら実はMI6の味方、という嬉しいサプライズ。Mを守って銃撃戦で負傷する。 

シルヴァはMを狙って審問会が行われているウェストミンスターのホワイト・ホール(政府の建物が集まる地域)へ。審問会はトリニティ・スクエアにあるトリニティ・ハウス(10 trinity square)で行われた。シルヴァ一味との激しい銃撃戦からMを救い出したボンドは、アストン・マーチンに彼女を乗せて彼の故郷であるスコットランドへ向かう。

着いたのはグレンコーにある彼の生家スカイフォール。そこでMをエサにしてシルヴァ一味を一網打尽にする計画。グレンコー周辺は『ブレイブ・ハート』や『ハイランダー』などスコットランドを舞台にした多くの映画に登場する。

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アストン・マーチンに乗ってロンドンからグレンコーへと向かったMとボンド。

スカイフォールでシルヴァ一味を迎え撃つボンド。この派手な銃撃戦で最終的に木っ端微塵になる屋敷、教会、スカイフォールのゲートなどは、サリー州にあるハンクリー・コモンという軍の土地に建設されたセット。ここはピアース・ブロスナンの007シリーズでも使われている。

スカイフォールでMを喪ったボンドは新生MI6に戻り、Mの後任である上司マロリー(レイフ・ファインズ)に新しい任務を告げられるのだった。

              ★★★ ★★★ ★★★ ★★★

ダニエル・クレイグ版ボンド三作目の舞台はイスタンブール、上海、ロンドンそしてスコットランド。私が行ってみたい場所を飛び回るクールなボンドに心中「たまらん!」と叫んでいた今作のテーマは、ロイヤルティ(忠誠心)」。私の中では完璧に007シリーズでの最高傑作。

悪役に怪演で知られるスペインのハビエル・バルデム(『それでも恋するバルセロナ』)、ダニエル・クレイグ版007シリーズでは初登場のQに『パフューム』のベン・ウィショー(このキャスティング、意表を突いていてナイス ♪ )、そして政府からのお目付け役としてMI6に送り込まれ、Mの死後はジェームスの上司となるマロリー役に『ハリ・ポタ』シリーズのヴォルデモートレイフ・ファインズ様(私のお気に入り俳優だ)と豪華俳優陣で固められたこの作品、さすがに質が高い。

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謎を追ってトルコでひと暴れした後、あわやボンド死亡か?と思わせておいて、やっぱりそんなワケないじゃ〜ん、とばかりにお約束のリゾートでのお楽しみ♪ 経験豊かなボンドもそろそろお歳ですか?とファンを心配させながらもMの恩情で何とか復帰テストをパスして上海へと飛び、いつものように九死に一生を得ると、後半は前半の軽さから一転、ひたすら執拗にボンドとMを狙うシルヴァとの死闘が、スコットランドの荒々しくも美しい風景をバックに繰り広げられる。

ダニエル・クレイグ版ボンドになってから「大切な人を守る」ジェームス・ボンドがクローズアップされている気がする。ダニエルの一作目『カジノ・ロワイヤル』(ボンドの初任務にして悲しい恋が描かれる)とこの『スカイ・フォール』がシリーズ中の傑作とされる理由は、徹底的にリアルな身体を張ったアクションだけでなく、そんな人間的なドラマが描かれているからだろうか。

女好きで大胆不敵なボンドは健在なのだが、ダニエルは今までのボンドにない誠実さというか、人として失ってほしくない義理人情のようなものを表現するのに成功している。なぜそこまでしてMを守る?と切なくなってしまうが、幼くして両親を失った彼には、Mは厳しくも深い絆で結ばれた母親のような存在だったのかもしれない。

ボンドの生まれ故郷であるスコットランド、グレンコーにあるスカイフォールを舞台にしたド派手な最終バトルは、古いお屋敷一軒吹き飛ばしちゃう徹底ぶり。荒涼としたスコットランドの荒野がMの死に場所になるとは…。クールにMを餌として使いながらも懸命に守ろうと、情に突き動かされる人間くさいボンドにはグッときた。惚れたぞジェームス!

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ラスト、新生MI6本部の屋上でロンドンの街を見下ろすボンド、背中が泣いている…
(ウェストミンスターにあるDepartment for Energy & Climate Change という政府の省庁でのロケ)




posted by Izumi at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の舞台
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