2019年09月08日
キューバのサッカー選手ルイス・ハビエル・パラデーラ 亡命せずに米国リーグでデビューの快挙
ルイス・ハビエル・パラデーラ
Radio Habana Cuba、2019年9月8日、Raúl Rodríguez記者
サッカー選手ルイス・ハビエル・パラデーラがクラブチーム「リノ1868」のメンバーとしてUSL(ユナイテッドサッカーリーグ)でデビューを果たし、喜びを表現した。パラデーラは自国キューバとの関係を壊さずに米国のプロスポーツでプレーする初のキューバ居住のキューバ人スポーツ選手となった。
「とても素敵な経験だ。グラウンドにいた時間は気持ちよかった」、とマタンサス県カリメテ出身の22歳パラデーラはラジオ・ハバナ・クーバに語った。
フォワードのパラデーラは、グアテマラのサンカルロス大学から米国へ就労ビザP-1A(スポーツ選手にも適用される)でやってきた3日後の8月29日に、2部リーグのリノ1868と契約した。キューバから亡命せずに米国領土内で一時的にプレーすることが許されるのはこれまで前例がない。
米国政府の対キューバ封鎖政策によって、キューバ人スポーツ選手が米国でプレーするためには、自国を捨てることを余儀なくされる。
昨年11月、ハバナとワシントンはキューバの野球選手が自国を去ることなくMLBで契約できるよう合意したが、今年4月ドナルド・トランプ政権はこの協定を破棄した。
パラデーラは自身のデビュー戦(9月8日の日曜日、およそ20分間)について、自チームがフレスノに0対2で負けていた73分の時点でグラウンドに入り、チームは87分と90分にゴールを入れ同点にしたと回想した。しかしそのあとのロスタイムで審判が相手チームに有利となるペナルティを宣告。この判断にパラデーラは「疑問」を呈しているが、これによりチームは2対3で敗れた。
パラデーラのUSLでのデビュー戦は、トロントでのネーションズリーグ開幕戦でキューバ代表チームの対カナダ戦0対6の大敗と重なった。これでキューバチームは国際大会4連敗となり、この間ひとつのゴールも決められず、相手には23ゴールを奪われている。
パラデーラはネーションズリーグでの米国戦ではキューバ代表チームのメンバーとしてプレーする用意があると語った。米国戦は米国での10月11日と、カイマン諸島でホームチームとしての11月19日(これはハバナのペドロ・マレーロスタジアムが開催必要条件を満たさなかったため)の2試合があるが、新監督パブロ・エリエル・サンチェスが彼を招集するかどうかにかかっている。
「もちろん私はその2試合でプレーが可能だろう。楽しみだ。1試合目は10月で米国内で、2試合目はもうシーズンが終わった11月の予定だ」、とパラデーラは話した。
キューバ選手パラデーラのUSLでのデビューおよびキューバ代表チームのカナダ戦での大敗のニュースと並行して、アンディ・バケロ、ダビ・ウルヘジェス、オルレンディス・ベニーテス、ホルダン・サンタ・クルース、アレハンドロ・ポルタル、以上のキューバ代表チームの5選手がトロントでの合宿を放棄した、と各メディアは報じた。
歴史的快挙 ルイス・ハビエル・パラデーラ リノ1868に加入
リノ1868対フレスノ USLチャンピオンシップ(2019年9月8日、米国)
キューバ対カナダ ネーションズリーグ初戦(2019年9月7日、トロント)
Futbolista hace historia al debutar en EEUU sin tener que romper nexos con Cuba
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/201409-futbolista-hace-historia-al-debutar-en-eeuu-sin-tener-que-romper-nexos-con-cuba
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