2020年12月31日
地主神の崇敬 その3
天照大神と倭大國魂神
されば太古天皇の宮中には、代々天照大神と、倭大國魂神(やまとのおほくにみたまのかみ)を並べ祭り奉りき。
倭大國魂神、一に大地主(おほとこつかさ)神と云ひ、實に大國主神と同神にますといはるるなり。
かく皇室の御先祖たる天照大神と、地主神としての此の大國魂神とを、共に太古以來宮中に並べ祭り奉りしことは、此の兩神に對する崇敬の、特に他神にも增して厚かりしを示すものと謂ふべし。
此の大國魂神は、今の官幣大社大倭神社(おほやまとじんじゃ)に祭れる神なり。
大倭神社注進狀に
其の傳ふる所以て觀るべし。
然るに崇神天皇の御代に至り、天皇特に敬神の念篤くおはししかば、かく神祇と同じく大殿の中に住み給ふことは、神威を瀆し奉るを虞ありとなし、天照大神を皇女豊(とよ)鍬入姫命(すきいりひめのみこと)に託して、倭の笠縫邑(かさぬひのむら)に祭らしめ奉り、又倭大國魂神は、皇女渟名城入姫命(ぬなぎいりひめのみこと)に託して、別の地に之を祭らしめ給ひしが、渟名城入姫命、髪落ち、體瘠せて祭ること能はず。
乃ち更に神託によりて、市磯長尾市(いちしのながをいち)なるものをして、代りて之を祭らしめる奉るとあり。
卽ち今の大倭神社なり。
されば太古天皇の宮中には、代々天照大神と、倭大國魂神(やまとのおほくにみたまのかみ)を並べ祭り奉りき。
倭大國魂神、一に大地主(おほとこつかさ)神と云ひ、實に大國主神と同神にますといはるるなり。
かく皇室の御先祖たる天照大神と、地主神としての此の大國魂神とを、共に太古以來宮中に並べ祭り奉りしことは、此の兩神に對する崇敬の、特に他神にも增して厚かりしを示すものと謂ふべし。
此の大國魂神は、今の官幣大社大倭神社(おほやまとじんじゃ)に祭れる神なり。
大倭神社注進狀に
大倭神社、大和國山邊郡大倭邑に在り。とあり。
蓋し出雲の杵築大社の別宮なり。
傳へ聞く、大國魂神は、大巳貴神の荒魂なり。
和魂と力を戮し、心を一にして、天下の地を經營し、大造の績を建て得、大倭豊秋津國にありて國家を守る。
因りて以て號して倭大國魂神といふ。亦大地主神といふ。
八尺瓊を以て神體となし齋き奉る。
其の傳ふる所以て觀るべし。
然るに崇神天皇の御代に至り、天皇特に敬神の念篤くおはししかば、かく神祇と同じく大殿の中に住み給ふことは、神威を瀆し奉るを虞ありとなし、天照大神を皇女豊(とよ)鍬入姫命(すきいりひめのみこと)に託して、倭の笠縫邑(かさぬひのむら)に祭らしめ奉り、又倭大國魂神は、皇女渟名城入姫命(ぬなぎいりひめのみこと)に託して、別の地に之を祭らしめ給ひしが、渟名城入姫命、髪落ち、體瘠せて祭ること能はず。
乃ち更に神託によりて、市磯長尾市(いちしのながをいち)なるものをして、代りて之を祭らしめる奉るとあり。
卽ち今の大倭神社なり。
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