2016年11月07日
イエスと新約聖書の構成に秘められた謎とは?(キリスト教史リポート)
イエスの歴史と新約聖書に隠された秘密に迫る
イエスと新約聖書の構成に秘められた謎とは?(キリスト教史リポート)
イエスという1人の人間の本当の歴史を知ろうとすればするほど、真実の歴史を知ることは難しい。
これは、イエス以外の歴史上の人物の歴史を知ろうとした時も同じで真実の歴史を知る事は難しい。
現代から時代が過去へさかのぼれば、さかのぼるほど真実の歴史を知る事は難しい。
イエスの歴史の場合は、イエス自身が宗教家なので、一般の歴史と比べて真実を知る事はなおさら困難である。
宗教的な観点からの歴史部分が中心となり、後世の人の都合のよい歴史に塗り替えられやすい特徴がある。
特に、キリスト教は教祖とされるイエス自身が確立した宗教とは言えず、後の人がイエスの教えを元に確立した宗教とである。
そのため、教祖としてのイエスを作らなければならない環境にある。
そして、イエス死後の後世のキリスト教徒は、イエスを神格化した。
これは、キリスト教を広めやすくするための、1つの作戦と見ることができる。
また、イエスの母マリアまでもが、処女伝説や降臨伝説などによって、神格化されている。
つまり、イエスと言う人間が後世の人達によって神として作られ、また、後世の人達によってイエスに、さまざまな付加解釈が付け加えられて、本当のイエスとは遠く離れた別の存在になっているのである。
本当のイエスを知る手がかりは、ほとんどなく、新約聖書と僅かな資料のみである。
新約聖書はキリスト教の聖書であるが、教祖のイエスが作ったものではない。
後の人が作り上げた物なので、そのまま、イエスの教えだと受けとめるのは難しい。
また、キリスト教を伝道するための聖書なので、歴史書とは違う。そのため、新約聖書から本当のイエスを知る事は難しい。
イエス死後のキリスト教の考えは、ペテロやパウロを主流とした思想である。
イエスは、十字架に掛けられて死んだ後、復活したと信じられていた。
実際にペテロは復活したイエスに最初に会った人間で、復活したイエスに、キリスト教の指導者とて励まされた。
また、パウロは復活したイエスに実際に合ったことがきっかけとなって、キリスト教反対の立場から急転してキリスト教を信仰したと言われている。
当時のイエス復活説を支持したキリスト教徒の考えでは、イエスは十字架に掛けられて死んだが、しかし、復活を遂げて永遠に生き続ける存在へと生まれ変わり、自分たちを導いてくれる神のような存在になった。
イエスが復活して生きているのだから、生前のイエスの言葉や歴史には、あまり興味を抱かないのである。
そして、このイエスが復活した考え方は後のキリスト教の主流の考えとなる。
逆に、イエスは十字架に掛けられて死んでいるので、イエスの生前の言葉を重視した人々もいた。
この考え方にそって、イエスの生前の言葉を重視して作られたのが福音書の1つがマルコである。
これは、初めて作られた福音書で、パウロ的な思想に対して、批判的な視点で書かれているものである。
問題として、後のキリスト教会の主流がパウロ的な思想になったことである。
そうなると、イエスの生前に重点を置くマルコの存在が厄介なものへとなるのである。
マタイもルカもマルコを土台として作られたものである。
マタイはキリスト教はイスラエルの本当の後継者という視点から書かれ、また、ルカはキリスト教会の発展に対応した状況下で作られた。
つまり、マタイもルカも製作者の意図や野望が盛りこまれた内容なのである。
つまり、マルコこそ、生前のイエスを知る手がかりになる重要な福音書だが、マタイとルカに挟まれた順番で聖書に記述されているために、人々の記憶には残りにくいのである。
人の記憶は、最初と最後はよく覚えているものである。(系列位置効果)
キリスト教初期の段階で最大の異端とされたものに、グノーシス主義がある。
グノーシス主義の思想は、イエスは復活などしていなくて、ましてや、神でもなく、普通の卓越した人間であると考え、だれでもがんばればイエスのような人になれると考えた。
キリスト教では異端とされたが生前のイエスに重点を置く思想と見ることができる。
グノーシス主義のトマス福音書は114の生前のイエスの言葉を綴った作品と思われるので、生前のイエスを知るためには非常に貴重な文献と言えるだろう。
(キリスト教2000年史 いのちのことば社 井上政己 参照)
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これは、イエス以外の歴史上の人物の歴史を知ろうとした時も同じで真実の歴史を知る事は難しい。
現代から時代が過去へさかのぼれば、さかのぼるほど真実の歴史を知る事は難しい。
イエスの歴史の場合は、イエス自身が宗教家なので、一般の歴史と比べて真実を知る事はなおさら困難である。
宗教的な観点からの歴史部分が中心となり、後世の人の都合のよい歴史に塗り替えられやすい特徴がある。
特に、キリスト教は教祖とされるイエス自身が確立した宗教とは言えず、後の人がイエスの教えを元に確立した宗教とである。
そのため、教祖としてのイエスを作らなければならない環境にある。
そして、イエス死後の後世のキリスト教徒は、イエスを神格化した。
これは、キリスト教を広めやすくするための、1つの作戦と見ることができる。
また、イエスの母マリアまでもが、処女伝説や降臨伝説などによって、神格化されている。
つまり、イエスと言う人間が後世の人達によって神として作られ、また、後世の人達によってイエスに、さまざまな付加解釈が付け加えられて、本当のイエスとは遠く離れた別の存在になっているのである。
本当のイエスを知る手がかりは、ほとんどなく、新約聖書と僅かな資料のみである。
新約聖書はキリスト教の聖書であるが、教祖のイエスが作ったものではない。
後の人が作り上げた物なので、そのまま、イエスの教えだと受けとめるのは難しい。
また、キリスト教を伝道するための聖書なので、歴史書とは違う。そのため、新約聖書から本当のイエスを知る事は難しい。
イエス死後のキリスト教の考えは、ペテロやパウロを主流とした思想である。
イエスは、十字架に掛けられて死んだ後、復活したと信じられていた。
実際にペテロは復活したイエスに最初に会った人間で、復活したイエスに、キリスト教の指導者とて励まされた。
また、パウロは復活したイエスに実際に合ったことがきっかけとなって、キリスト教反対の立場から急転してキリスト教を信仰したと言われている。
当時のイエス復活説を支持したキリスト教徒の考えでは、イエスは十字架に掛けられて死んだが、しかし、復活を遂げて永遠に生き続ける存在へと生まれ変わり、自分たちを導いてくれる神のような存在になった。
イエスが復活して生きているのだから、生前のイエスの言葉や歴史には、あまり興味を抱かないのである。
そして、このイエスが復活した考え方は後のキリスト教の主流の考えとなる。
逆に、イエスは十字架に掛けられて死んでいるので、イエスの生前の言葉を重視した人々もいた。
この考え方にそって、イエスの生前の言葉を重視して作られたのが福音書の1つがマルコである。
これは、初めて作られた福音書で、パウロ的な思想に対して、批判的な視点で書かれているものである。
問題として、後のキリスト教会の主流がパウロ的な思想になったことである。
そうなると、イエスの生前に重点を置くマルコの存在が厄介なものへとなるのである。
マタイもルカもマルコを土台として作られたものである。
マタイはキリスト教はイスラエルの本当の後継者という視点から書かれ、また、ルカはキリスト教会の発展に対応した状況下で作られた。
つまり、マタイもルカも製作者の意図や野望が盛りこまれた内容なのである。
つまり、マルコこそ、生前のイエスを知る手がかりになる重要な福音書だが、マタイとルカに挟まれた順番で聖書に記述されているために、人々の記憶には残りにくいのである。
人の記憶は、最初と最後はよく覚えているものである。(系列位置効果)
キリスト教初期の段階で最大の異端とされたものに、グノーシス主義がある。
グノーシス主義の思想は、イエスは復活などしていなくて、ましてや、神でもなく、普通の卓越した人間であると考え、だれでもがんばればイエスのような人になれると考えた。
キリスト教では異端とされたが生前のイエスに重点を置く思想と見ることができる。
グノーシス主義のトマス福音書は114の生前のイエスの言葉を綴った作品と思われるので、生前のイエスを知るためには非常に貴重な文献と言えるだろう。
(キリスト教2000年史 いのちのことば社 井上政己 参照)
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