日々のつぶやき

実は、世間がというか国会が「森友学園」問題で大騒ぎをしていたころから

何だかいやな感じを受けていた。

世間の風潮が真実をともなわなくても、一方的に流されていく。

マスコミの操作に簡単に乗せられてしまう。

ヒトラーがドイツ政界に進出して、一気に政権を握るまでになった。

国民がえたいの知れない何かに引きずられていく。

こんな流れだったのではないか、と思ったりしていた。


先月のあべ元首相の暗殺事件と暗殺犯へのメディア・世間(ネット)の対応を見ていると

気持ちが悪くなる。

一つは、「アベガー」たちの気持ち悪さだ。

誰かを標的にして、その人を悪く言う。

虐めに他ならない。

首相だから、ある程度の批判はしかたがないが、「アベガー」のそれは

明らかに「度を過ぎていた」。

一般庶民が「あべさんが悪い」と言う。

理由を聞くと「テレビで言っていた」。

全くオカシイ話だ。


韓国では「日本がー」と年中叫んでいるが、日本国内では「アベガー」になっている。

これは病気以外の何物でもない。

正しく言うと、正しく情報を入手して物事を自分で判断し自分で責任をとることが出来ない者だ。


そのあべさんが暗殺された。

もう一度繰り返すが『暗殺』された。

ところが、世間にその暗殺犯は悪くない。

宗教に溺れた母親がいる、被害者のようなものだ・・・

その宗教が悪い。

あべさんはその宗教と関連が深かったので、暗殺されても仕方がない・・・

というようなことになって、まだ起訴裁判にもなっていないのに、

減刑の嘆願書が提出されたり、

この宗教団体と関係があった政治家を追求したりしている。

てんで、お角違いも良いところだ。


母親が多額の寄付をして破産し、この容疑者は可哀そうな人なのだ・・・

そんなことになってきている。


そんな風潮の中、弁護士の八代氏は、このように正論を発信した。

「この容疑者っていうのは社会的義憤っていうよりは、

ずっと母親を（旧）統一教会にとられたことを恨み、ねたみ、

そして何とか母親を取り返したかった」のだろう。

つまり、この男は「母離れできてない人格。マザコン」。

「そういった部分が結局、攻撃性に転化してた」

「非常に幼稚なんだな、精神構造が…」

そして、「自分が狙おうとしている対象にも、

母だったり家族がいるということを全く配慮できない」

と言い切っている。
　

ところが、気持ちの悪いことにネット上では反発する声が相次いだらしい。

「『信仰二世』で苦しい思いをしている人に対しても相当な侮辱発言」

「あまりにも酷い言い方」

「子が親を思うのは当然」

「このセリフこそ幼稚で残酷」

私はこれらの反発にバカも休み休み言え、と言いたい。

この男は４０歳を越えている男だ。

何が「侮辱発言」だ。

「子が親を思うのは当然」としても、それが人を暗殺しても良いことには成らない。

ここにある「反発」を全部足したとしても、殺人を正当化することは出来ない。


国際政治学者の三浦瑠麗氏(私はこの人を好きではない)が

安倍晋三元首相を銃殺した、山上徹也容疑者に対する報道に対して

「倫理観を持って臨むべき」と忠告している。

テロを正当化するような報道をしてはいけない、と。

正にその通りだ。