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2018年04月14日

知的生活と鈍感力 その1

平成29年4月17日、論壇の泰斗「渡部昇一」先生が亡くなられました。

右翼や左翼に関係なく「知の巨人」として評価されるべき方だと思いますが、

「知的生活の方法」を文庫本だったか新書版だったか、

その発行を待って(つまり、安価になって)買い求め熟読した若かりし頃を思いだします。


似たような名前の渡辺淳一先生。

「鈍感力」という本を書かれています。


小生も若年のころは、

「鈍感」とは反対の「繊細」な神経の持ち主だったと自認しているのですが、

周りにいた連中からは、今で言う「天然」的なところがある ! ! とか、

なんだかよくわからないけど「ホンワカ」している(ムーミンじゃありませんゼ)と言われていました。


今でもそうですが、人と話をしながら、

というより聞きながら他の事を考えていることが、時々あります。

「上の空」状態になっているのでしょうね。

こんなこともあります。多人数で話をしているとき、

例えば女性の膝小僧をジィーとみている。

確かにみてはいるけれど、単に映像として脳にとどいているというだけで、

その映像から何かあやしいことを考えているわけではなく、膝小僧が指先でもバックでも同じことなのです。

ただ、見つめられる方としては、気持ちのいいものではないでしょうね。


そんなところを、良い方に解釈してくれた表現が「ホンワカ」になっていたのかもしれません。


それでも時々、繊細なところが優勢になって行き詰まったり、

深刻に悩んだりしたこともあったと思いますが、

「今の日本で、飢え死にすることはないだろう。

       どこにでもコメのメシとお天道サマはついてくるだろう」

という信念 ? で乗り越えてきたように思います。

まぁ、危うくコメのメシがついてこなくなりそうなこともありましたが・・・。


半世紀近く前の話ではありますが、

10日間を1,000円で凌がなければならなかったこともありました。

だったら、そうならないようにすればいいではないか。

はい、私もそうは思っていましたが、

どういうわけか・・・なかなか・・・。

たぶん、そのような状況を演出して楽しんでいたのではないかと思いますね。


鈍感であることは、ある意味非常に楽です。

「気にしなければならないこと」が少ないのですから。

「気にしなければいけないかどうか気にする必要がない」のですから。


私は、

あの人はああだ、この人はこうだとか、

ああ言っている、こう言っているというのは、

基本的に気にせず、自分の判断を信じて生きてきました。


したがって、ファッションに関しては常に「流行の後端」をいっている・・・という、

ありがたい評価をいただいていました。


今はそんなことなく・・・

ダンディに・・・

でもないか。


  知的生活の方法  講談社現代新書

  鈍感力      集英社文庫

それぞれ、今でも良い本です。














posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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