2020年05月05日
緊急事態宣言に思うこと。
昨日、緊急事態宣言が原則5/31まで延長されることが正式に決定しました。
(日本経済新聞電子版『緊急事態、31日まで延長決定 首相「期限前の解除も」』より)
今回は、このコロナウィルスの蔓延に伴う緊急事態宣言に思うことを述べようと思います。
私は、当初緊急事態宣言が発令された当初、緊急事態宣言の意義に懐疑的でした。
というのも、感染者は多くとも、無症状であることも多く、重症化する可能性のある人は、高齢者や持病を持っている方などが大半との情報があったため、国民全員の移動を制限するよりは、高齢者や持病のある方など、重症化する可能性のある方に対するケア(医療サービスの優先や宅配サービスの補助など)を厚くした方がよかったのではないかと考えていたからです。
(その方が限られた医療ソースを有効に活用できるし、金銭面についても、休業補償や落ち込んだ経済からの回復のことを思うと負担が少なくなるのではないかと考えていました。)
しかしながら、コロナウィルスの素性については完全に把握されたわけではなく、命に関わることであり、もし緊急事態宣言を発令しなかったことにより、死者が膨大な数となってしまったら、非常に取り返しのつかないことになるからやむを得ない判断であった、と当時の私は理解しました
そんな中、昨日緊急事態宣言の延長が決定されました。
延長の理由は「感染者の減少は十分なレベルとは言えない。引き続き医療体制が逼迫している地域も見られる」から、そして、緊急事態宣言の終結基準の一つは、「直近2〜3週間の新規感染者の数」とのこと。
延長の理由、終結の基準に感染者数を挙げていますが、肝心のPCR検査は、まだ大半の人が受けることが出来ていない状況ではないかと思います。
無症状と思われる人でも感染している可能性があり、国民の大半がPCR検査を受けていない状況で、感染者数を議論することは本当に正しいのでしょうか
また、「減少が十分ではない」など、定性的な表現が多く、具体的にどんな基準かが不透明なところも不安を覚えます。
(おそらく、本件を判断する専門家チームの間では定量的に判断しているのだと信じたいですが、今回の発表でも定量的な基準を公表してほしかったです。)
「批判は易し、行動は難し」と分かってはいるのですが、今まで石橋を叩きに叩いて渡ってきたのに、最後になって「今にも切れそうなつり橋をノーケアで渡る」などということがないように祈るばかりです
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