2020年09月29日
アフターコロナの世界を牽引する新型半導体
今回は、日経記事『次世代の省エネ半導体、経産省が開発支援へ』について取り上げてみたいと思います
記事の概要としては、消費電力が少なく環境への負荷が小さい次世代半導体材料として期待される「酸化ガリウム」の実用化を目指す民間企業に対して、経済産業省が開発支援のために2021年度概算要求で21.3億円を計上した、というものになります
コロナウィルス感染拡大に伴い、リモートワークの導入など企業活動のデジタル化が加速する中、人工知能(AI)や次世代通信規格「5G」などコンピューター処理量の多い最新デジタル技術に対応するため、大幅に増える電力消費を解決することが重要な課題となってきているのが現状です
また、同時に温暖化の問題も重要視されている中、酸化ガリウムを用いた新型半導体の場合、従来のシリコン半導体と比較して年間1,440万トンの二酸化炭素(CO2)が減らせるとの試算もあるようです
このように、これからのアフターコロナの世界でより一段と重要さを増す半導体産業ですが、現状、米国や台湾の企業が先導しており、経済安全保障の観点から日本の半導体産業の強化を目指したいという政府の思惑も今回の支援の背景にあるようです
コロナウィルス感染拡大に伴い、デジタル化の促進が今までにも増して重要視され、先日の菅内閣発足の際にも、「デジタル庁」が新設されたりとこれからの動向に目を離せない半導体業界。
その最先端を担う、新型素材「酸化ガリウム」を用いた開発支援を国を挙げて行うという今回の記事ですが、一体どんな企業が現在開発を手掛けているのでしょうか
調べてみたところ「ノベルクリスタルテクノロジー」や「FLOSFIA」などが現在手掛けており、これらの企業に対して旭硝子や三菱重工業といった大企業からも出資がなされているようです
今回の政府の開発支援が上手く行き、酸化ガリウムの実用化に目途がつけばこれらの企業の株価は向上するかもしれませんね
その中で注目したいのはタムラ製作所(コード:6768)。
ノベルクリスタルテクノロジーの社長は元々タムラ製作所で開発を行っていた研究員であり、現在もタムラ製作所はノベルクリスタルテクノロジーに出資するだけでなく、共同開発も行っているなどタムラ製作所とノベルクリスタルテクノロジーは酸化ガリウムの分野において一心同体のような状態となっています
その中でタムラ製作所は、非上場のノベルクリスタルテクノロジーと違い東証一部に上場されている企業の為、株式の購入を通じてこの酸化ガリウム開発の流れに乗ることが出来るというわけです
現在の株価は500円台(最低購入単位で5万円強)と比較的求めやすい価格帯の為、これからの半導体産業の発展に期待して少し購入してみるのも面白いかもしれませんね
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