2017年08月14日
ブラック企業、昔こんな場所にいました。
東洋経済オンラインでこんな記事がありました。
思い出すのもつらいですが昔、こんな場所にいました。
正確にはもっと、もっと酷い場所にいて酷い扱いを受けていました。
でも、もしかするとこの経験があったので今の私があるのかなと自分を慰めているところです。
『働く』ということを雇う側も雇われる側も考えないといけないですね。
‥では、いったい何がそうした判断を妨げているのだろうか。
それが「月休3日」状態を生み出す2つ目の理由、「従業員の私物化」問題である。
先月、アリさんマークの引越社のブラックな実態が「ガイアの夜明け」(テレビ東京)で特集されて話題となった。
こうした会社がブラック化する原因は、単なる人手不足ではなく、社長や上司がまるで自分の所有物かのように従業員をこき使うことによって、搾取して私腹を肥やそうとしている点にある。
ブラック経営者やブラック上司にとっては、従業員はモノ同然であり、自分の命令に従わない者は不良品だとみなし、数時間にわたって延々と怒鳴りつけ、減給処分や罰金というムチを与え続けることで、考える余力を奪う。
彼らにとっては
「働き方改革」
なんぞどこ吹く風。
「働きがいがある会社」にしようなどとは、これっぽっちも思っていない。
あくまで、自分たちの悦びが最優先であり、従業員はそのための道具にすぎない。
こうした従業員を私物化するトンデモない経営者や上司の存在によって、いまだに多くの人が、長時間労働や休日出勤を余儀なくされている。
しかし、そうしたトンデモ経営者や上司の下で働くなんてまっぴらごめんだと退職する人が増えて退職率が上がればどうなるだろうか。
冷静に考えれば、人手不足によってそうした会社は潰れ、淘汰されていくはずだ。
ところが、実態としてはそうなってはいない。その理由が、
「月休3日」
状態を生み出している3つ目の理由、
「どんな仕打ちを受けても従業員が辞めないこと」
である。
日本では、どんなに厳しく理不尽な労働環境でも、会社を辞めずに働き続けてしまう従業員は、一定数存在する。
そのため、搾取型企業は従業員を捨てることもなく、そのまま使い続けることができてしまうため、会社側があえて働かせ方を改革する必要性を感じないのだ。
「働き続けることが美徳」という価値観が蔓延
若きエリートまでもが過労死に至るさまをありありと描いたマンガエッセイ『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』(汐街コナ著、ゆうきゆう 監修/あさ出版)でも触れられていたように、
「職場に迷惑かけられないから」
「店長で責任者だから」
「休むとみんなが困るから」
「自分だけじゃないから」
といった理由で、会社を辞めずに、休むこともなく働き続ける人は少なくない。
こうした様子は外国人から見ればクレイジーそのものに映るそうだ。
しかし、高度経済成長期において新卒一括採用・終身雇用が当たり前となった日本においては、
「働き続けることこそが美徳」
であり
「会社を辞めるのは罪であり敗北」
という価値観が強く蔓延している。
勇気を持って転職したからといって、必ずしも自分の理想の働き方を実現できるわけでもない。
さらに、転職をしようと思っても今の仕事が忙しすぎて、転職活動をする時間も気力もない。
そうした理由から、
「辞めたくても辞められない」
という構図に陥っている人が多いのだろう。
しかし、それではいつまで経っても企業は変わらないし、週休3日制なんて、夢のまた夢のままだ。
今年創業20周年を迎え、働き方改革のリーディングカンパニーとして知られるサイボウズは、今でこそ離職率4%を切る優良企業だが、かつては離職率が28%を超える、いわゆる「ブラック企業」だった。
28%という数字はあまりに高い。
こうした現実が、「このままではまずい」と社長の心を揺さぶることにつながり、サイボウズが変わるきっかけとなったのである。
働き方改革を推し進め、日本中の企業で「週休3日」を実現させるためには、まずは働く人の退職に対する意識を変える、会社の「辞め方改革」から取り組むべきなのかもしれない。
奇しくも今、日本は空前の売り手市場だ。
ブラック企業でも懸命に働いてしまうような、真面目な人材を欲している企業はごまんとある。
ブラック企業に人材が寄り付かなくなる流れができれば、必然的に経営者の心を入れ替えさせることにつながる。
「仕事があるだけありがたいと思え」
というマインドが変わらない会社は、従業員の流出を防げず、先々はいわゆる人手不足倒産を余儀なくされるだろう。
今の会社がおかしいと思ったら、勇気を出して辞める決断をすることも1つの手だ。
思い出すのもつらいですが昔、こんな場所にいました。
正確にはもっと、もっと酷い場所にいて酷い扱いを受けていました。
でも、もしかするとこの経験があったので今の私があるのかなと自分を慰めているところです。
『働く』ということを雇う側も雇われる側も考えないといけないですね。
‥では、いったい何がそうした判断を妨げているのだろうか。
それが「月休3日」状態を生み出す2つ目の理由、「従業員の私物化」問題である。
先月、アリさんマークの引越社のブラックな実態が「ガイアの夜明け」(テレビ東京)で特集されて話題となった。
こうした会社がブラック化する原因は、単なる人手不足ではなく、社長や上司がまるで自分の所有物かのように従業員をこき使うことによって、搾取して私腹を肥やそうとしている点にある。
ブラック経営者やブラック上司にとっては、従業員はモノ同然であり、自分の命令に従わない者は不良品だとみなし、数時間にわたって延々と怒鳴りつけ、減給処分や罰金というムチを与え続けることで、考える余力を奪う。
彼らにとっては
「働き方改革」
なんぞどこ吹く風。
「働きがいがある会社」にしようなどとは、これっぽっちも思っていない。
あくまで、自分たちの悦びが最優先であり、従業員はそのための道具にすぎない。
こうした従業員を私物化するトンデモない経営者や上司の存在によって、いまだに多くの人が、長時間労働や休日出勤を余儀なくされている。
しかし、そうしたトンデモ経営者や上司の下で働くなんてまっぴらごめんだと退職する人が増えて退職率が上がればどうなるだろうか。
冷静に考えれば、人手不足によってそうした会社は潰れ、淘汰されていくはずだ。
ところが、実態としてはそうなってはいない。その理由が、
「月休3日」
状態を生み出している3つ目の理由、
「どんな仕打ちを受けても従業員が辞めないこと」
である。
日本では、どんなに厳しく理不尽な労働環境でも、会社を辞めずに働き続けてしまう従業員は、一定数存在する。
そのため、搾取型企業は従業員を捨てることもなく、そのまま使い続けることができてしまうため、会社側があえて働かせ方を改革する必要性を感じないのだ。
「働き続けることが美徳」という価値観が蔓延
若きエリートまでもが過労死に至るさまをありありと描いたマンガエッセイ『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』(汐街コナ著、ゆうきゆう 監修/あさ出版)でも触れられていたように、
「職場に迷惑かけられないから」
「店長で責任者だから」
「休むとみんなが困るから」
「自分だけじゃないから」
といった理由で、会社を辞めずに、休むこともなく働き続ける人は少なくない。
こうした様子は外国人から見ればクレイジーそのものに映るそうだ。
しかし、高度経済成長期において新卒一括採用・終身雇用が当たり前となった日本においては、
「働き続けることこそが美徳」
であり
「会社を辞めるのは罪であり敗北」
という価値観が強く蔓延している。
勇気を持って転職したからといって、必ずしも自分の理想の働き方を実現できるわけでもない。
さらに、転職をしようと思っても今の仕事が忙しすぎて、転職活動をする時間も気力もない。
そうした理由から、
「辞めたくても辞められない」
という構図に陥っている人が多いのだろう。
しかし、それではいつまで経っても企業は変わらないし、週休3日制なんて、夢のまた夢のままだ。
今年創業20周年を迎え、働き方改革のリーディングカンパニーとして知られるサイボウズは、今でこそ離職率4%を切る優良企業だが、かつては離職率が28%を超える、いわゆる「ブラック企業」だった。
28%という数字はあまりに高い。
こうした現実が、「このままではまずい」と社長の心を揺さぶることにつながり、サイボウズが変わるきっかけとなったのである。
働き方改革を推し進め、日本中の企業で「週休3日」を実現させるためには、まずは働く人の退職に対する意識を変える、会社の「辞め方改革」から取り組むべきなのかもしれない。
奇しくも今、日本は空前の売り手市場だ。
ブラック企業でも懸命に働いてしまうような、真面目な人材を欲している企業はごまんとある。
ブラック企業に人材が寄り付かなくなる流れができれば、必然的に経営者の心を入れ替えさせることにつながる。
「仕事があるだけありがたいと思え」
というマインドが変わらない会社は、従業員の流出を防げず、先々はいわゆる人手不足倒産を余儀なくされるだろう。
今の会社がおかしいと思ったら、勇気を出して辞める決断をすることも1つの手だ。
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