2017年08月09日
下げても買いの積立投資家 手に汗握らず、長期で成果
下げても買いの積立投資家 手に汗握らず、長期で成果
日経の方で比較的ローリスク、ハイリターンな積立投資に関するまとめな記事があったのでシェアいたします。
まだ積立投資をされていない方々で老後のための備えをしておきたいとお考えの方は参考にしつつ、実際的な準備のためにLINEなどでご連絡ください。
前回の「『長期』って何年? 答えられたら長期投資じゃない」では長期投資の本質について学ぶなかで、経済成長の糧となる長期投資マネーにとっては、たっぷり時間を与えれば与えるほど果実は大きく育つ、という「時間の有効性」をお伝えしました。
言い換えれば資産育成には長い時間が必要であり、その実現のためには投資の継続こそが成功の肝なのです。
ところが、これがけっこう簡単ではないのです。
筆者を含め、多くの意志薄弱な人にとって投資を続けることは、自らの感情との壮絶な闘いだとさえ言えます。
今回は「積み立て」がテーマですが、結論を先に述べるなら、私たち生活者にとって積立投資は、長期投資を続ける上で絶大なる効能を備えているのです。
これからヤングな皆さんに実践してほしい積み立てとは、専門的に言えば「定時定額累積投資」と呼ばれる行動です。
すなわち一定のリズムで一定の金額を積み上げていく手法で、具体的には毎月同じ金額を欠かさず投資に振り向けるということです。
■価格に一喜一憂するなという理由
ここで少したとえ話をしてみましょう。
前回このコラムを読んでくださったヤング諸氏は、きっと長期投資の意義に得心してくれたはずです。
早速、これまで気合を入れてためこんできた100万円を、まっとうな長期投資を行う投資信託に一括投資したとします。
「ついに虎の子の100万円を、経済活動の担い手としてマーケットに働きに出したぞ!」
と心の中では納得していても、やっぱりその後の値動きが気になって仕方ありません。
そこで買った投信の基準価額の動きをパソコンで見てみると、「わあ、下がってる!」。
自分が買う前まではずっと上がっていたのに、自分が買った途端になんで下がるんだ……とぼやきつつも動揺が隠せません。
ちょうど折あしく短期的な相場変動の時期で、1カ月後にはあなたの買値から1割も下がってしまいました。
手のひらに嫌な汗をかき、このまま下がり続ける恐怖心に耐えられなくなったあなたは、
「これ以上損したくない……」
と思わず全額解約してしまい、あっという間に10万円もの実損を被ってしまいました。
ところがさらに1カ月後、その投信の基準価額はあなたの買値まで回復していました(こういうことは実際にもあります)。
後悔先に立たず。
それを見てしまったあなたは悔しくてヤケ酒を飲み、さらに散財してしまい、まさに泣きっ面に蜂です(涙)。
……こんな笑えないようなケースを想定してみましたが、もしあなたがこの間の値動きに反応していなければ損益はゼロでしたし、解約した時点で逆に100万円を追加投資していたならば、それから1カ月後には損益は10万円のプラスになっていたのです。
つまりあなたの行動いかんで結果は雲泥の差。
相場の日々の値動きを当てることは決してできません。だからこそ、それに心乱され、翻弄されてはいけないのです。
なけなしの100万円を一気に投じれば、値動きが気になってドキドキ、ハラハラしてしまうものですが、毎月の給料から1万円、2万円といった無理のない金額を出して投資を続けていくことは、手に汗握らず、誰でもできることです。
■下がった月は安く多く買える
繰り返しますが、積み立てとは毎月同じ金額で同じ投資対象を買い続けることです。
株価にせよ投信の基準価額にせよ価格は日々上下を繰り返しますが、積み立てをコツコツ続けていると、自分の買値が気にならなくなります。
先ほどの例のように相場が下がっているときには安く購入することができますし、上がっているときには気分よく淡々と買っていけばいいのです。
同じ金額を出し、同じリズムで同じ投資対象を買い続けていれば、やがて買値は上下を繰り返しながらも平準化されていくもの。そして毎月少額ずつならまとまった資金がまだないヤング世代でも、つまり誰でも長期投資を始められるわけです。
長期投資を続ける上での最大の敵は、実は心の弱さであって、とりわけ相場が下がったときに抱く恐怖という感情です。
一方積み立てなら、下がったときこそバーゲンセールとばかり安く多めに仕込むことができて、その後相場が回復したときには、その増えた口数が将来の果実の大きな糧となるわけです。ここは是非わかっていただきたい点です。
このことがしっかり腑(ふ)に落ちていれば、「下がったらチャンス」とうれしく思えるような最強の長期投資家になれるだけでなく、20年、30年、さらには生涯にわたって安らかに投資を継続できるようになります。
つまり「積み立て」は長期投資を続けていく上での最も頼もしい精神安定剤なのです。
むろん、前回お伝えした「長期的に価格は価値に収斂(しゅうれん)する」という法則が正しく機能するためには、ちゃんと継続的に成長する投資対象に資金を投じることが前提になります。
成長が見込めない国の株式に大きな資金をつぎ込んだり、運用会社に見捨てられたゾンビ投信を後生大事に持っていたりしてもいいことはありません(投資対象の選び方は次回以降にまた詳しく解説します)。
■積立キングをめざそう
「長期・積み立て・分散投資」というように、金融庁が「積み立て」を投資行動3原則の一つとして挙げているのも、前述の通り、私たちが経済活動の中でお金をしっかり育てる長期資産形成を成就させる上で、積み立てが最適で有効な手段だからです。
もちろん積立王子を自称する筆者自身も一人の生活者として、長い間コツコツたゆまず積立投資を実践し続けています。それは、そうすることによりやがてお金は使い切れないほど大きく育つに違いないと思っているからで、そうなった暁には「積立キング」と呼んでください(笑)。
今から始めるヤング世代の皆さんは「積立ヤング」として時間をたっぷり味方につけて長く続け、こぞって「積立キング」を目指しましょう。そしてその行動はあなたの老後だけでなく、巡り巡って日本経済をも明るくするのです。
中野晴啓 セゾン投信株式会社代表取締役社長。1963年生まれ。87年クレディセゾン入社。セゾングループ内で投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用等を手がける。2006年セゾン投信(株)を設立。公益財団法人セゾン文化財団理事。一般社団法人投資信託協会理事。全国各地で年間150回講演やセミナーを行っている。『預金バカ』など著書多数。
最終更新:7/14(金) 7:47
(C)NIKKEI STYLE/日本経済新聞社 日経BP社
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・暗号通貨技能アドバイザー
・資産形成コンサルタント
・心理カウンセラー
10年ブラック企業で安月給・残業・壮絶なパワハラで苦悩の末独立。
ただ今子育て奮闘中。趣味はART
現在は保険・海外積み立て投資(個人年金)・暗号通貨・不動産を中心にFINANCEを研究中。
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