運送業界で仕事をしていると会社の同僚や取引先との会話で業界用語を使って
やり取りをする時があります
普段の日常生活では使わない馴染のない言葉なので分からなくて戸惑ってしまう
事もあります
業界用語を知らないと「今のは どういう意味?」なんて考えてしまう事も多いのでは
ないでしょうか(。´・ω・)?
今回はあまり使わない物から頻繁に使う言葉まで業界で使われているいろいろな業界用語を
紹介していきたいと思います (/・ω・)/
あ行アオリ
あがり
1・1(いちいち)のパレット
ウイング車
エアキャップ
エアローラー
延着
送り状
追っかけ
親伝
オリコン
か行カプラー
海コン
帰り便
カゴ車
ガッチャ
カンカン
緩衝材
完納
観音扉
キャッチ
口割れ
倉入れ
グリーン高速
計画配車
結束
現着
小口配送
混載便
コンテナ
貸切り便
幹線輸送
組んで積む
ゲタ
月着
現認
固縛
コンパネ
梱包
さ行直積み
シャーシ
車番
儒損事故
ジョルダー
ストレッチフイルム
スライド
全高
全ベタ
た行ツーデフ
地場
台切り
単車
チャーター便
中継料
直送
積みどまり
積み走り
デバンニング
デポ
手待ち時間
テレコ
天地無用
特積み
ドライカーゴ
トラステ
な行荷姿
ニトヤ扱い
荷役
軒下渡し
乗り越し
は行はい作業
バラ積み
パレットローラー
パレティーナ
判取り
ハンドリフト
バンニング
引きずり
平ボディ
プラダン
ベタ積み
棒積み
ま行巻ダン
水屋
ミラクラン
持ち出し
や行〜路線便
宵積み
庸車
養生
翌着
翌々着
横持ち
ラップ
ラッシングベルト
リンギ
ロット
【ア行】 アオリ アオリはトラックの荷台にある部品の事で荷降しする時に荷台の横の部分と後ろ部分を開きます
この開く部分をアオリといいます
アオリは 通常荷台の左右と後ろの3枚取り付けられています
例外的に大型トラックになると左右のアオリが2枚ずつの場合もあります
アオリがある事で荷物が落ちにくくなり アオリを開閉する事で荷物の上げ降し
が楽に出来ます
あがり 配送の仕事が終わる事をあがりといいます
トラック運転手は出発地から目的地まで荷物を持って往復する作業を繰り返す事が
多い仕事です
あがりとはこれらの一連の仕事が終わった後の状態をいいます
1・1(いちいち)のパレット T11型パレットと呼ばれる1100×1100×144mmのパレットの事で
日本では標準のサイズとして定義されています
ウイング車 ウイング車は荷台の左右のパネルが大きく開閉するタイプのトラックです
荷物の積み降ろしの時はパネルを大きく開き 運送する時はパネルを閉じます
荷台の両側から作業が出来る為 パレット物の荷物などの作業を効率化できます
荷台部分の側面が鳥の羽のように跳ね上がる為 ウイング車と呼ばれています
エアキャップ エアキャップとはエア(空気)の詰まった直径1センチメートル程度の突起物が
たくさん付いた緩衝材の事です
プチプチとも呼ばれていて空気圧によって衝撃を吸収するので 割れ物や精密機械
などを梱包する時に使用します
エアローラー トラックの荷台に装着したローラーコンベアーをエアホースでアップダウンさせて
スムーズな貨物の移動をさせる事が出来るシステムです
トラックの後部からパレット物の荷物をローラーを上げる事で楽に移動させる事ができる為
雨天時やウイングの開閉が難しい狭い場所でもパレットの積み降ろしが可能です
延着 配送予定日や予定した納品時間に遅れる事
送り状 送り状とは一般的に荷物を配送する際に張り付けられている伝票の事で
主に送付日や送り主 連絡先 荷物の中身 品名といった項目が書かれています
納品書との違いは?
送り状とは荷物に張り付けられている伝票の事で 納品書は契約を行った相手に契約通りに
納入したと分かるようにした物という点が違います
追っかけ 魚や青果などの生鮮食品を運送する仕事の事をいいます
生鮮食品は鮮度を守る事が絶対条件の為 トラック運転手は時間を意識して
運行を行わないといけません
また業務を行う時間は深夜 早朝の為スケジュール管理が大変な仕事になります
親伝 配送先と送り主などの情報を記入し 荷物に貼る伝票である送り状の事を別名
親伝と呼んでいます
小口ではなく複数の荷物を送る場合などに メインの主となる荷物に貼る事もあります
オリコン プラスティック製のコンテナで薄い板状に折りたたむ事が出来る物を 折りたたみ
コンテナ 略して オリコンと言います
中に荷物を入れて運ぶ時だけ組み立てて使い それ以外の時はコンパクトに
折りたたんで置く事でスペースを取らずに保管が出来ます
【か行】 カプラー カプラーとはトラクタ(けん引するヘッド)とトレーラー(台車・荷台部分)を連結する際に
必要な連結装置です
トラクタ側についている切れ込みの入った円盤のような装置をカプラーといいます
海コン 海コン(カイコン)とは海上コンテナの略称です
海上コンテナは輸入品・輸出品を運ぶ為の大型容器の事を指します
船舶によって港に運ばれた海上コンテナは荷物を積み替えることはなく クレーンで専用の
トレーラーに積まれ そのまま配送先へと運ばれていきます
海コン運転手とは 海上コンテナを専門に運ぶ運転手の事をいいます
帰り便 帰り便とは運行にて発進地から着地までの片道の運行を行き便
着地から発進地までの片道の運行を帰り便(戻り便)と呼んでいます
カゴ車 カゴ車とは四角いカゴのような形状になっている台車で カゴの中に
荷物や商品などを入れて移動する事が出来る為 トラックで運搬する時も
そのまま利用されることが多いです
台車のついているカゴ車を利用する事で トラック運転手も荷物の積み降し
が通常よりも短時間で楽に行う事ができます
ガッチャ ガッチャとは荷締機の事で締める際にガチャガチャなる事からこう呼ばれています
これを使って荷台に荷物を固定・締め付けて荷崩れを防止します
主に大型トラック平ボディ車に鉄骨などを積んだ時 荷物を固定するのに使います
カンカン トラックスケールの事で 車両に積載した積み荷の重量をトラックに積載した
まま計る大型の計量器です
古くは品物の目方を計る事を看貫(かんかん)と呼んでいたり 計量の際 重量超過の
場合などにはカンカンと音が鳴る事からそう呼ばれていたようです
緩衝材 緩衝材とは荷物を保護する役割を持つ資材の事です
積み荷の間などに緩衝材を挟む事で荷崩れや積み荷の破損を防ぎます
緩衝材には発砲ウレタンや段ボール・エアキャップなど様々な種類があります
完納 納品を予定していた荷物を全て納品を完了する事をいいます
観音扉 主にトラックの後部に付けられている扉で真ん中から左右両方に開閉する事が出来る
(観音)扉の事です
全開にした時の開口部分が広いので大半の箱型ボデーの扉として使用されています
キャッチ ウイングロックキャッチの事でウイングの止め具の事です
ウイング車両に装備されていてウイングが開かないように固定します
口割れ 同じ配送先に送る複数個の荷物が 送り状に記載されている個数より少なく
到着(配達)してしまう事です
倉入れ 完成した製品を出荷可能な状態にして倉庫に荷物を入庫する事を倉入れといいます
逆に倉庫から荷物を出庫する事を倉出しといいます
グリーン高速 トラック運転手の無線用語で 東名高速や名神高速を指す言葉です
この言葉は東名高速や名神高速に植え込みが多かった事から使われ
植え込みをグリーンといいます
計画配車 計画配車とは配送する量や地域が決まっている場合に効率的に配送する為に
配車を行う事です
適切な配車を行う為には 知識や経験が必要になる為 専用のソフトやアプリなども
開発されています
結束 複数の荷物をひも ワイヤー テープ バンドなどでまとめて縛る事
現着 現着とは現地到着の略で配送先に到着した事を言います
長距離トラックの場合 早く荷降しをする為 前日から配送先に到着して
順番取りをして待つ事を現着するといいます
小口配送 小口配送とは 1つの納品先に対して少量の荷物を輸送する配送方式の事です
一方1つの納品先に大量の荷物を輸送する事を大口配送と言います
大口配送の場合1台のトラックの荷室が全て同じ配送先の荷物の時もあり
複数の企業間で荷物を持ち寄って配送する場合は共同配送とよばれます
小口配送の主な例としては 宅急便などが代表的です
混載便 混載便とは1台のトラックに複数の依頼主の荷物を一緒にして輸送するサービスの事です
複数の依頼主の貨物を積載して運ぶ事でトラックのチャーター代や燃料費 人件費
など様々な費用を抑える事が出来 輸送コストの削減に繋がります
コンテナ コンテナとは輸送コンテナの事で出荷 保管 取り扱いに耐える強度を持った
容器(コンテナ)の事です
コンテナには種類があり 貨物コンテナ 航空コンテナ 鉄道コンテナ
などがあります
貸切り便 貸切り便とは チャーター便とも呼ばれ 特定の荷主から預かった荷物を積み替え
などしないでトラック 1車を貸切って配送する運行です
貸切り便なら日時の指定が可能でしかも荷物の積み替えを行わずに運行をするので
荷物の破損が少ないのが特徴です
幹線輸送 幹線輸送とは輸送拠点にそのエリアの荷物を集めて その拠点から別の拠点に
大型トラックなどを使用して一気に輸送する事です
このような形をする事で時間も手間も省け コストを削減する事が出来ます
組んで積む 荷物をパレットなどに積み付けする時に棒積みせずに 段ごとに荷物を交互に
入れ替えるなどして積む事をいいます
組んで積むことによって 荷崩れを起こしにくくなります
ゲタ 大型トラックの低床車両などが物流センターのバースに着床する時 バースと荷台の
高さを調整する為の物でタイヤの下に敷いて使います
古いタイプのバースだと高床車両に合わせた高さになっているので低床車両が
つけるには高さを調整する必要があります
新しく作られた所では 低床専用のバースがあったり 移動式スロープが付いている
所もあります
月着 月曜日に配送先へ 到着して荷卸しをする事
他にも到着する曜日によって 火着 土着・・などがある
現認 荷物が破損していたり 儒損して到着した場合 荷送り人に状態を確認して許可をもらった
後に配送をおこない 受け取り人に見てもらい 受け取るかどうか確認してもらうこと
固縛 積み荷をロープやワイヤーでトラックの荷台に固定する事をいいます
積み荷を固定する事で荷崩れや破損を防ぎます
コンパネ コンパネとはべニア板(合板)の事で荷崩れや破損を防ぐ為に使用します
コンパネをラッシングベルトと併用して使用し 荷物を崩れないよう固定したり
パレットや荷物の間を仕切る為にも使用します
配送先が複数の場合 荷卸し先がここから変わります という目印として
コンパネを立てて仕切りとして使う場合もあります
梱包 梱包とは段ボールや発砲スチロール、紐などを使った丈夫な荷造りの事で
配送する荷物が輸送中に破損するのを防ぎます
しっかりと梱包をしておく事で荷物が破損するリスクを避けれます
【さ行】 直積み 直積みとはパレットやコンテナを使用せずに 直接トラックの荷台や床などに
荷物を積み上げる事をいいます
直積みはフォークリフトなどの機械の力を使わず人力で作業を行うのでバラ積み
の作業になります
シャーシ シャーシとは車両に連結させコンテナなどを載せて荷物を運ぶフレーム(骨組み部分)の事です
トラックは主に ボディ(荷台) キャビン(運転席) シャーシ(フレーム)
に分けられます
車番 自動車のナンバーの事です
積み降ろし先で車両確認の為 車番や運送会社名 名前を聞かれる事があります
儒損事故 荷物の中から液体が流れ出た事により荷物が濡れてしまう事です
通常は色々な所から集荷した荷物と積み合わせて運ぶ為 一つの荷物
から流れた液体によって他の荷物が濡れてしまう恐れがあります
ジョルダー パレットに載せた荷物を移動させるための装置で トラックの荷台やコンテナに
レールを埋め込んで使用します
埋め込まれた床板のレールにパレットを載せてからジョルダーを使って
パレットを持ち上げ荷台の中を移動します
ストレッチフイルム ストレッチフィルムとは主にポリエチレンなどの樹脂を使用した梱包用の
フイルムです
パレットの上に積載した段ボールやコンテナなどの荷物に引っ張りながら
巻くことで荷崩れや破損を防止します
スライド トラックが走行中に別のトラックとすれ違う事をスライドと呼びます
全高 全部 高速道路を使って走行するという事です
車両の高さも全高と書きますが この場合は高速道路を走行するという意味です
全ベタ 全ベタとは全高の反対で運行経路の全てを一般道で走行する事をいいます
【た行】 ツーデフ ツーデフとはエンジンの動力をタイヤに伝える軸が2つありその両方が駆動する車両
の事です
ツーデフの場合 後輪に2軸ある事から走行性能が高く舗装されていない道路を走行
するのに向いています
地場 会社などの拠点から日帰りで配送できる比較的距離の短い範囲での運行のことです
台切り トレーラーを荷台から切り離しヘッドの部分(トラクタ)だけに
する事です
単車 トレーラーではないトラックを単車と言います
トレーラーはヘッドと呼ばれる頭の部分とけん引する側の車両とで
2つの車両が連結されているのに対して 通常のトラックの車両は
1台なので 単車と呼ばれています
チャーター便 チャーター便とは専属輸送・貸し切り便とも呼ばれる配送方法で
特定の荷主の荷物をトラック1台を契約して輸送する方法の事です
中継料 中継地点(トラックターミナルなど)での荷物の積み替え料金のことです
一部遠隔地 離島など 通常の配送料とは別に追加で運賃が発生します
直送 物流センターや倉庫などを中継せずに工場やメーカーから荷降し先へ直接荷物を送る事
積みどまり 出発地から目的地まで荷物を運んだが 受け取り人の不在などの理由でトラックの荷台に
荷物が積んだままの状態になる事を言います
積み走り 荷物を積んでそのまま直接目的地へ配送をする事です
デバンニング 輸入貨物をコンテナから取り出す作業をデバンニング 逆に輸出貨物をコンテナに詰め込む
作業をバンニングといいます
物流業界ではバンニングの事をバン詰め 空のコンテナの事を空バンと呼ぶ事もあります
デポ デポとは小型の物流拠点の事で多くの在庫をもたずに顧客に対して少量ずつの頻度の高い
配送を行う為の施設です
これに対して物流センターはトラック輸送を担う拠点です 基幹となる所がセンター
となり 各エリアごとの小型の拠点がデポというイメージです
手待ち時間 物流倉庫などに積み込みや荷卸しの為 到着した際に荷主や受け入れ側の都合で待機
させられる事です
物流倉庫などでの出入庫などの作業が集中した場合 数時間程度待たされる
事もあります
荷待ちとも呼ばれています
テレコ テレコとは入れ違いという関西の方言で物流業界でも入れ違いと言う意味で使われています
例えば
A社とB社の荷物を入れ違えて配送した
別のトラック運転手と積み込む荷物を入れ違えて積み込みをした・・など
天地無用 荷物や貨物が破損の恐れがある為 作業や運ぶ時に上下を逆さまにして取り扱っては
いけないという意味です
特積み 特積みとは特別積み合わせ輸送の事で不特定多数の荷主の貨物を1台の車両に
まとめて積載し輸送する事をいいます
路線便などがこれに該当します
一定エリア内で集荷した複数の荷主の荷物を各物流拠点に集めてそこから
別の離れた拠点に定期的に輸送します(幹線輸送)
ドライカーゴ 乾貨物のともいわれ 液体貨物その他 非乾貨物以外の貨物を言います
一般貨物や個体バラ積み貨物を指し 梱包の有無は関係ありません
トラステ トラックステーションの事で全国の主要道路沿いにある施設です
長距離トラック運転手の休憩 道路情報などの提供を目的として
貨物自動車運送事業振興センターが全国に設置しています
休憩や休息の他食事や入浴が出来る所もあります
【な行】 荷姿 荷姿とは輸送する際の荷物の外観を表す言葉です
輸送時における荷物は梱包されている事が多い為 梱包した状態を表している言葉でもあります
荷姿には様々な物があり段ボール・ドラム缶・コンテナ・紙袋木箱などで梱包されています
ニトヤ扱い ニトヤ扱いとは壊れやすい荷物を運搬する際に その荷物の破損の保障
が出来ない事をいいます
荷主がニトヤ扱いを承諾しない場合はしっかりと梱包してもらうか場合によっては荷受け
しない事も必要です
主に運送業者で使われる事が多い言葉で宅急便の伝票にニトヤと書かれる事が多い
荷役 荷役とは物流における作業の事で 荷物の積み降ろし 運搬 入庫 ピッキング
仕分けなど これらに付随する作業の事をいいます
軒下渡し 運転手が荷物を荷受け先となる家の玄関や施設 倉庫の搬入口まで
配達し 荷降ろしをして引き渡す納品方法です
軒先渡しと呼ばれる事もあります
乗り越し 乗り越しとは本来配送するべき事業所とは別の事業所に荷物が届く事です
伝票の行き先コードの書き間違えや入力ミスにより起こります
【は行】 はい作業 はい作業とは倉庫や上屋などで荷物を積み上げたり 積み降ろしを
する作業の事をいいます
この時の荷を「はい」といい はいの高さが2メートル以上の時は「はい作業主任者」
を選任し作業する事が法令で定められています
はいの積み上げを「はい付け」積み降ろしを「はいくずし」といいます
バラ積み 手作業で荷物を積む事を「バラ積み」といいます
トラックの荷台に隙間なく荷物を積める為 一度に運べる数も多くなって
効率よく配送が出来る反面 荷崩れや破損をしないように積む必要があり
また作業員の体力的な負担が大きいというデメリットもあります
大型トラックにバラ積みをすると大変な作業になります
パレットローラー パレットローラーとはパレットの下に敷いて使う移動台車の事で 荷物の乗ったパレットを
簡単に移動する事ができる物です
トラックの荷物の荷卸しの際 後ろ側から荷物を降ろす場合などに使います
積み付けするパレットが自由に動かせるので 荷台の奥のほうまでパレット
を移動して荷卸しが出来て 効率的に作業が行えます
パレティーナ パレティーナとはボックス型のメッシュパレットの事です
この金属製の網状の箱は呼び方は様々あり メッシュボックス
網カゴ パレティーナ 網パレットなどがあります
判取り 判取りとは荷物を受け取った事を証明する為に受け取り人に印鑑を
押してもらう またはサインなどをしてもらう事です
ハンドリフト ハンドリフトとはパレットに積んだ貨物を手動で移動させるための荷役機器です
ハンドリフターとも呼ばれています
ハンドリフトはフォークの前部についている爪(フォーク)をパレットに差し込み
ハンドルを手前に引くと油圧によってパレットを持ちあげる仕組みで
手動で貨物の乗ったパレットを移動させる事が出来ます
バンニング 輸入貨物をコンテナから取り出す作業をデバンニング 逆に輸出貨物をコンテナに詰め
込む作業をバンニングといいます
物流業界ではバンニングの事をバン詰め 空のコンテナの事を空バンと呼ぶ事もあります
引きずり 引きずりとはトラックの前輪のみ駆動で動いている車軸の事です
前輪のみの駆動の為 後輪はトラックの前輪に引きずられて動いて
いる為引きずりと言われています
平ボディ 平ボディ車は荷台をアオリと呼ばれるもので三方を囲んだシンプルなものです
一般的に屋根のない荷台タイプのトラックを平ボディと呼びます
軽トラックから大型トラックまで幅広く使用されていて
平ボディ車は屋根は無く 荷物の積み降ろし作業がしやすいのが特徴です
プラダン プラダンとはプラスチック製のダンボールで出来た養生シートの事です
積み荷などの破損防止の為 緩衝材として養生するのに使われます
プラスチックダンボールはダンボールのように切り口が空洞状の為
通常のプラスチック板などと比較して非常に軽量で また割れにくく
高い耐久性を持っています
ベタ積み ベタ積みとはパレットを使わないで荷物を直接トラックの床面に乗せていく
積み方の事です
バラ積みと似ていますがバラ積みの場合は床面に直接荷物を乗せていく以外にも
床面にパレットを敷いて その上に荷物を積み付けする事もあります
そうする事で荷卸しの際に楽に短時間で作業をする事が出来ます
棒積み 棒積みとは 同じ荷物を同じ向きで積み重ねる事です
棒積みはパレットに荷物を積み付けた場合 他の荷物とかみ合わないのでパレット移動の際
振動などで 横にゆれるとすぐに棒の部分が個別に倒れてしまいます
これを防ぐ為に ストレッチフイルムなどで荷物を固定するか 組んで積むようにします
【ま行】 巻ダン 巻ダンとは巻ダンボールの事で段ボール素材の緩衝材です
巻くだけで簡単に商品や荷物を包み込む事が出来る便利なものです
梱包物の大きさに合わせて簡単に折り曲げやカットが可能な為
段ボール箱での梱包が難しい梱包用に最適です
水屋 水屋とは利用運送業(貨物利用運送事業)の事で他人の依頼を受けて
他社のトラックを利用して運送をする事です
運送会社の代わりに配車の段取りをして少しの手数料を運送会社からもらいます
ミラクラン 共同配送の一種で1台の車両で複数の配送元を巡回する集荷方式の事です
商品を仕入れる際 サプライヤーに配送を依頼するのではなく
発注者自身の配送車がサプライヤーを巡回して商品を集荷します
サプライヤー・・製品の部品などを製造して供給・納入する業者です
持ち出し 持ち出しとは荷物を持ち出している状態の事で 宅配業界で持ち出しという言葉が
使われるのは配送先に向かう為に運転手が荷物を持ち出している状態です
発送元からセンターへ「荷物を持ちだして」いる状況は当てはまりません
【や行〜】 路線便 路線便とは1台のトラックを貸し切りにするチャーター便とは違い
路線会社(ヤマト運輸・佐川急便・西濃運輸など)1台のトラックに
複数の荷主の荷物を混載して積み込み 目的地まで荷物を運ぶ運送便の事です
小口での配送の依頼が出来る為荷物が少量の時に適した運送方法です
1個口単位での料金設定になるため チャーター便よりコストはかかります
宵積み 宵積みとは次の日の配送に備え前日以前に荷物を引き取ってトラックに積み込む方法です
積み置きともいいます
あらかじめ荷物を積んで置く事で直ぐに出発できるので 配送日の労働時間を短縮したり
荷卸し先へ早く配送をする事が出来ます
トラックへ荷物を宵積みする事で荷主にとってもその倉庫分のスペースを有効利用出来る
メリットがあります
庸車 繁忙期などに自車のトラックが不足した時や長距離運行などで 他社の運送会社
や個人事業主から車両と運転手を一時的に借り受けて配送をする事です
荷主側の運送会社が台数制限をしている為 自社のトラックが不足する繁忙期
などに他の運送会社へ依頼する事が一般的です
養生 養生とは引っ越し時の搬入・搬出の際に建物・建具や門扉などにキズがつかないように
ボード、シートなどの緩衝材を使って保護をする事です
翌着 目的地に翌日到着する事
翌々着 目的地に明後日に到着する事
横持ち 横持ちとは工場・倉庫・支店などの社内の拠点間で商品移送を行う場合の輸送
の事をいいます
主に社内の拠点間輸送に使われる事が多いですが 拠点内の作業スペース間の
貨物の移動を指して使われる事もあります
ラップ ラップとはストレッチフイルムの事です
ストレッチフィルムと言う名前が浸透していないのか 家庭で食品を包装する時に使う
ラップに似ている事から こう呼ばれる事が多いです
ラッシングベルト トラックの輸送中荷物が動かないように荷台に固定するベルトの事です
荷物の固定作業時にガチャガチャと音がする事からガッチャと呼ばれる
事もあります
リンギ リンギとは角材のことで
材木などを横積みにする時 地面に直接おくと汚れたり腐ったりするので
枕になる部材をおいてその上に材木を置きます
フォークリフトで材木を移動する時 フォークリフトの爪が入る隙間
にもなります
ロット ロットとは製品の製造、販売、輸送、保管などを行う場合の単位、同一製品
のまとまりの事をいいます 製造における最小単位を指す場合は「製造ロット」といいます
物流においては「輸送ロット」「配送口ロット」「保管ロット」などがあります
最後に これから物流業界で働こうと考えている方 働きはじめたばかりの方など
参考になれば幸いです
業界用語を使いこなしてプロのトラック運転手を目指しましょう