2017年08月09日
オープン/クローズドスキルの練習
運動技能(知覚を"手がかり"として「運動」を「目的」に合うようコントロールする「学習」された「能力」)の種類には、
1)クローズド・スキル(closed skill)
"安定した環境"のなかで行われる運動
2)オープン・スキル(open skill)
時々刻々変化する"不安定な環境"の中で行わ
れる運動
と、分類することができる。その後、「連続体」として、「運動」には、クローズドの要素とオープンな要素が、含まれると考えるようになってきたという。
野球のバッティングは「クローズド」、守備は「オープン」になるのかな。
それぞれのスキルにおいて、効果的な練習方法があるという。
(1)クローズド・スキルの練習
繰り返し練習し、動きの習慣化させることが大切なのだ。運動を実施した後、「筋運動感覚」(体の向き、体重移動、バランス、タイミング等)に注意することが大切なんだネ。
自分が行った運動の「言語化」が良いらしい。学童や初心者には、自分の動きを感じ取ることは難しいので、ビデオや指導者の「言語教示」、指導者が、学習者の"物まね"をして見せるのも・・・良いらしい。
運動修正には、「言語」は有効で、感覚的なものを"言葉"にするように指導したい。
(2)オープン・スキルの練習
状況に応じて、どの運動をすべきか、判断が必要である。「予測」が重要な要素となる。
BCCで、辻さん(現西武監督)はキャッチャーの構えと打者の特徴、状況によって相手監督の采配等から、打球を読んで(予測して)プレイしていたとか。
・相手の動き、構えなど、視覚から「予測」する情報処理を「データ推進型情報処理」というのだそうだ。
・相手の戦術的な意図に基づいて行う情報処理を「概念推進型情報処理」と呼ぶのだそうだ。
「予測」は、上記の情報処理の相互作用によって成り立つという。
認知トレーニングが有効というが、学童では・・・。
「予測」の「手がかり」が、何なのかを明確に教示し、それに基づいて運動を選択させ、実行する練習が大切なんだネ。
状況によっては、バックハンドやグラブトスも必要に・・・なる。
(引用文献)
杉原隆:新版 運動指導の心理学、大修館書店、2008
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