2017年08月10日
「練習時間」について・・・
甲子園での高校野球が始まった。出場校の中には、県内でも有名な進学校も出場しているとか。
彼らは、必ずしも豊富な「練習時間」や、施設のなかでトレーニングしてきたわけではないという。校則で、限られた時間の中で、監督、コーチ、選手が「創意工夫」し取り組んで来たのだと。トリック・プレイ等も成功させていましたネ。
一般に、「運動技能」を向上させるためには、練習回数、運動時間を増やすことが重要になる。(「練習量」を増すことが"効果的な練習法"となる。)
「練習時間」に関する研究があり、一般に比較的短時間の練習を"高い頻度"で行うのが、"効果的"だと言われている。
4時間/日なら、連続4時間より、2時間×2回、隔日に4時間より、毎日2時間練習する方が、「学習効果」があるという。
また、1回の練習の中で「休憩時間の効果」の研究もある。
「分散法」(「休憩」を入れての練習法)と「集中法」(「休憩」を入れずに運動する練習法)がある。
練習中は、「分散法」の方が、パフォーマンスが高くなるのだとか。("分散効果")
しかし、練習後時間をおいて、同じ課題を行うと、両者の差はないのだとか。
「練習時間」と、「休憩時間」の組み合わせは、どうすれば良いのだろうか?
「練習課題」の"性質"により使い分ける。
1)高いエネルギー消費する運動
学習効果が、休憩から恩恵を受けるのだとか。
疲労からくる「怪我」の防止ができる。
2)エネルギー消費が少ない運動
「休憩時間」の割合は少なくて良いのだとか。
初心者や、低学年の子たちは、「分散法」が良いのかもしれない。練習メニューの内容に応じて、使い分けることも有りかもしれない。
(参考文献)
杉原隆:新版 運動指導の心理学、大修館書店、2008
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