2017年09月08日
最後までボール・・・(3)
野球の打撃の研究には、打撃の「正確性」、「タイミング」、「スイング速度を速くする技術」などがある。野球指導者の観点から、「指導方法」についての研究もしてもらいたい。
面白そうな文献があったので紹介します。
打者は、漠然と「ボール」を見ているのだろうか?
投球コントロールの正確性の研究において、標的が「小さい」ほどコントロールは正確になるらしい。しかし、小さ過ぎるのは、逆にコントロールを悪くするそうだ。
打撃ではどうだろうか?
打者の「視点」絞ることによって、「インサイドアウト」のスイングになるという仮説の検証を行った研究です。
スタンドティに、ボールを置き打撃し、それを撮影し分析するものである。「黒丸」を付けたボールと、つけないボールでの打撃フォームの差を動画を観察し分析している。
「黒丸」を付けたボールを、"打者の身体に近い側"に見えるように置き、その「黒丸」を見ながらスイングするのだという。
結論から言うと、「インサイドアウト」のスイングになったとか。
「視点」を絞ってボールを「見る」という指導はありかと思う。
自分の子どもが、低学年の時、同様なことをしたことがある。この時、「黒丸」を真ん中に置いて(もちろん、見える位置)打たせたことがある。更に、「黒丸」のチョイ下を打たせた。(バックスピンなんだが・・・)
この文献では、「黒丸」の位置を動かし、効果の違いには言及していない。
もう一回、低学年の子どもたちにやらせてみようかナ。
(参考文献)
石垣尚男:野球の眼、愛知工業大学研究報告 第51号 平成28年
(引用文献)
石垣尚男、樽本裕樹:野球の打撃動作の改善-ボールへの視点から-、愛知工業大学研究報告 第45号 平成22年
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