2023年01月11日
ちょっとだけMリーグ#96
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は東城 りおプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/kJ4UsNc_rVk
2022年11月25日 第2試合
東4局
東家 白鳥 翔 20900
南家 萩原 聖人 13800
西家 渋川 難波 37800
北家 東城 りお 27500
(敬称略)
渋川さんがトップ目で二着目に10000点差ついていますが満貫ツモで追いつかれる程度です。
二着目と三着目の差も満貫程度、三着目とラス目の差も満貫程度です。
※動画の都合上、2巡目・親から見ていきます。
最初に親・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
こちらは赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
ここからテンパイしてもリーチ・ピンフ2900程度で終わってしまいそうです。
まだ三着目で点棒の欲しい白鳥さんは連荘したい所ですが、赤やドラが他家にある可能性が高いので放銃すると高い手になりやすいので注意です。
白鳥さんは早くもなく高い手でも無いので引き気味が良さそうです。
ツモ打
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
こちらは4トイツでチートイツ2シャンテン。
この手にはターツがマンズしかないのでメンツ手ではテンパイスピードで遅れてしまいそうです。
ドラが重なるとリーチ・ツモで跳満なのでその時は押し寄りかもしれません。
萩原さんに役牌トイツがありますが、これをポンしても残りのトイツのうち2つが鳴きづらいトイツ(3〜7)なのでトイトイというよりはチートイツ寄りです。
ツモ打
続いて西家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
ドラ1枚あるもののメンツ手4シャンテン、、のペンチャン2つが大きなネックでここが埋まりにくく、テンパイスピードで遅れやすくなります。
渋川さんはこのまま進めてもネック2つで他家に遅れやすいので他家リーチが入るとオリられるように現物を確保しておくのが良さそうです。
最後に北家・東城さんの手は
ドラ東城手牌
こちらは赤1枚のメンツ手になりそうな4シャンテンですがピンフやタンヤオ、ピンズの形からイーペーコーなどを見ます。
ツモ打
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
3トイツのカンチャン3つでスピードは遅そうです。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ペンチャン+カンチャン残りで役なしになりそうです。
もしここからドラが重なれば食いタンヤオ・ドラ2、リーチ・ドラ2の3900~5200を見て進めます。
また同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
部分の変化を見たいですが、、、5ブロックが揃っています。
ピンズは+ではなく+2ターツとして見て、2枚あるのでその周辺の牌を引いた2メンツ完成やイーペーコー、待ちにする事も考えます。(の外側は山にありそう)
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
さっき私が言いましたを引き、ピンズ2メンツになりそうです。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
白鳥さんから2枚見え、3枚見えで山にがあると判断したようです。
トイツの打。
同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
ができ、待ちになれば強い待ちです。(アンコで他家はを使いづらくアガりやすいから)
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
安全牌として2枚切れを抱えた1シャンテン、でテンパイです。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
なかなか手が進まない萩原さんは危険牌を先切りでも良さそうです。
東城さんの必要牌、カンが山にあと1枚。
同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
1メンツ完成でここから1枚切る場面。
場にが2枚切れ、はションパイ、が1枚切られています。
が待ちになった時の、が待ちになった時のが2枚切られて待ちとして少し弱くなっています。
現時点でソーズ1〜5部分のヒントが少ないので私なら後の変化も含めて(引き)ソーズは残してピンズを切りたい場面です。
東城さんはここから打。
これではほとんどのソーズを切ることになります。
※この場面について後で解説します。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
裏目ツモで場に3枚切れになったのを見て打。
2巡後、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
4枚目のが切られて山に0、アンコにならなくなり打。
白鳥さんのカンやは純カラでこの手が進みにくくなっています。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
役なし1シャンテン。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
場に4枚切れ、3枚目のが切られての受け入れは少なくなってしまいました。(見た目上は山に2枚、1枚、3枚の計6枚だけ、実際は2枚しかない)
ノーテンからドラ切りを嫌った東城さんは打。
引きを見ながらあわよくばドラ重なり満貫も見ています。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
タンヤオ・赤1シャンテン。
同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
打ドラダマテン。
リーチしないのはドラポンされるかどうかなど、様子見のようです。
ここでタンヤオ・ドラ3の満貫でも放銃すると、トップ目渋川さんを追う立場から転落してしまいます。(満貫放銃で19500、ラス目と5700点差)
次巡、ドラポンがなくなった東城さんはツモ切りリーチ!
次巡、東城さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ東城手牌
リーチ・タンヤオ・一発・ツモ・赤・裏の跳満、3000-6000。
このアガリで
白鳥 14900
萩原 10800
渋川 34800
東城 39500
一時的にトップに立った東城さんの一局をお伝えしました。
この半荘のオーラスは#92にあります。
ここで東城さんが打した場面(7巡目)をおさらいしていきます。
ドラ東城手牌
マンズメンツ完成でタンヤオ・赤の1シャンテン。
1シャンテン維持ならのどれかですが、トップ目と10300点差で東城さんは満貫以上が欲しい場面です。
点数の欲しい東城さんはメンツを作るかトイツにしたい。
ということは選択は打のどちらかになりそうです。
打した場合、
ドラ例1
この1シャンテンになり、テンパイするのはで、見た目上2枚、2枚、2枚、3枚、4枚、3枚、2枚、3枚の合わせて8種21枚。
打の場合は
ドラ例2
ここに引きテンパイになります。
見た目上2枚、2枚、2枚、3枚、4枚、3枚、4枚、3枚の見た目上は8種23枚あります。
つまり見た目上の受け入れ枚数では打よりも打の方が優れています。
基本的にアンコ+ターツがある時()はターツの牌を切らないようにすると受け入れ枚数は多くなりやすいと言えます。
それはアンコが1つあるだけでそれが雀頭にもアンコにも使えるからです。(アンコから1枚切る→雀頭)
後は7巡目の時点でが共に場に2枚切れで、が待ちになった時の強さが少し失われています。
そういう理由から東城さんの7巡目は打よりも打が受け入れ枚数で少し優れています。
ドラ東城手牌
東城さんのこの手でやは待ちになると強い形で待ちの外側、待ちの外側は他家の不要牌になりやすく切られやすいが7巡目でどちらも2枚切れで弱くなっています。
2回前、#94で「自分の待ちが目に見えて少ない時は一旦ダマテンの選択、手替わり待ちをおすすめ」というのがありましたが、今回の、部分が微妙になりここを待ちにしないのをおすすめします。
今回のまとめ
・アンコ+ターツの手ではターツを切らないようにすると受け入れ枚数が多くなりやすい
ドラ東城手牌
東城さんの7巡目、東城さんは打したが、ここは打が受け入れ枚数で勝る。
打は
ドラ例1
でテンパイする8種21枚。(見た目上)
実際は11枚。好形待ち率ではこっちが上
打は
ドラ例2
でテンパイする8種23枚。(見た目上)
実際は10枚。
アンコ(暗刻)があるとアンコのまま使うパターンと1枚切って雀頭のパターンの両方で使える。
のターツ部分を切ると受け入れ→のみになったり大きく受け入れ枚数を減らしやすい。
・待ちになると強い部分でも、複数枚切られるとランクダウン
ドラ東城手牌
やは待ちになると強い形だが、2枚切れ、2枚切れと待ちの外側で切られやすい部分が減り、待ちとしても弱くなる。(つまり切るならこの部分から)
強い形でも、受け入れの牌が複数切られるとそこを嫌う(切る)選択をおすすめ
#94と近い話だがテンパイかノーテンの違いで、(未来の)待ち牌が複数切られると手替わり待ちをおすすめ
https://fanblogs.jp/tccdesu/archive/343/0
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