2023年01月07日
ちょっとだけMリーグ#94
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/CLBuhztU09Q
2022年11月29日 第1試合
南2局
東家 小林 剛 13500
南家 松ヶP 隆弥 -1000
西家 近藤 誠一 62000
北家 日向 藍子 25500
(敬称略)
トップ目・近藤さんはデカトップになりそうな独走状態、二着目・日向さんが三着目に子・跳満差、その三着目・小林さんもラス目・松ヶPさんと14500点差とそれぞれ大きく点差が開いています。
三着目で二着目と12000点差の小林さんは4000オールツモで二着目になれます。
最初に親・小林さんの手は
ドラ小林手牌
赤1のピンフ狙いしてマンズが伸びればイーぺーコー狙い、リーチ・ピンフ・イーぺーコー・赤なら12000。
ツモ打
次に南家・松ヶPさんの手は
ドラ松ヶP手牌
赤もドラも無いリーチのみ1300点になりそうな4シャンテンです。
役なしになりそうなので赤やドラを引いて少しでも素点回復できるような手(リーチ・赤・ドラやリーチ・ツモ・赤2など)をアガりたい場面です。
ここでアガれるとオーラス逆転三着もあります。
ツモ打
続いて西家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
赤もドラも無いメンツ手5シャンテンならのんびり進行で遠いタンピンを見ながらでいいかもしれません。
断トツ目の近藤さんは無理してアガらなくていい場面。
ツモ打
最後に北家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
ピンズ7枚+役牌トイツ1つで他に字牌トイツがあれば5ブロックになります。
、、、で4ブロックある。
こういう手の字牌はオタ風でも1枚も切らないようにしてどれかが重なると全部鳴いてホンイツ・役牌・ドラの満貫狙いでOKです。
ツモ打
次巡、小林さんが打、これを日向さんがポンして打。
ポンドラ日向手牌
ポンの直後、小林さんは
ドラ小林手牌
ソーズで一番良い所を引き、2シャンテン。
マンズが微妙な形なので周りか周りを引いてハッキリさせたい所です。(を引いてソーズ待ちか引き待ちが理想)
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ここで切ったを日向さんがチーして打。
チーポンドラ日向手牌
ピンズホンイツ2シャテン。
チーの直後、小林さんは
ドラ小林手牌
ツモでテンパイする1シャンテン。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
4トイツでタンヤオ・チートイツ2シャンテン打、これを日向さんがポンして打1シャンテン。
ポンチーポンドラ日向手牌
3巡後、小林さんは
ドラ小林手牌
ピンフ・赤・イーぺーコーもある高目5800ダマテン待ち。
※このダマテンについては後で解説します。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
チートイツ1シャンテン。
次巡、小林さんは日向さんのピンズホンイツにも臆せずツモ切り。
3巡後、小林さんは
ドラ小林手牌
テンパイ、打リーチ!
ドラ小林手牌
待ちリーチ・赤、3900点。
次巡、小林さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ小林手牌
リーチ・一発・ツモ・赤の4000オール。
ここで小林さんがテンパイした場面を振り返ってみましょう。
ドラ小林手牌
ここから1枚切る場面ですが、選択肢は打の4つあります。
まず1:は
例1
シャンポン待ちで見た目上の枚数は2枚と1枚の2+1=3枚以下。
は良い待ちですがが1枚以下と枚数が少な過ぎます。
次に2:は
ドラ例2
待ちは変わらずイーぺーコーが消え、はともに3枚見えで切るはワンチャンスと安全度は高めです。
一翻下がるデメリットがあり、選ばなそうです。
3:続いて切りは
ドラ例3
これは小林さんが選んだもので待ち。
見た目上は2枚、は3枚、は1枚の合わせて2+3+1=6枚以下。
最後に4:切りは
ドラ例4
待ちピンフ・イーぺーコー・赤、高目5800です。
待ちのうち見た目上はが3枚、が1枚の合わせて3+1=4枚以下。
場に2枚切れなのもあり、待ちに不安が残ります。
小林さんがリーチする前の捨牌を見ると
小林捨牌
松本手牌
近藤捨牌
日向手牌
場にが4枚切れ、が3枚切れでを使っている人はいなさそう、は山にありそうです。
つまりと何かの待ちならめくり合い勝負に勝機ありと考えたのかもしれません。
試合後のインタビューで小林さんは
「日向さんが注目を浴びててが3枚見えで
今なら出るかなって
リーチしても日向さんとのめくり合い(ツモり合い)ならまだノーテンかもしれないしなんとかなる・・・
ダマってるなら全員選んで切るような待ちだと!
残り少ないを手から選んでもらえるチャンスが大事だと思うんで
で5800アガればかなり大きい・・・
ダマってたんですがそろそろこっちも目立ってきてるし
手から選ばれることは無いのかなと思った所に
がリーチしても凄い良さそうな待ちで
日向さんに通りそうなのに誰も切ってないが特に凄い良くて
こっちの方がアガリ率高いのかなと思ってリーチしました。」
待ちはが3枚、1枚、2枚の山に6枚。
日向さんの満貫はありそうなピンズホンイツ仕掛けが目立っている中、染め色ではないソーズ待ち、場に2枚切れであまり良くない待ちと考えてダマテンにとった小林さん。
の場況が良さそうだと思った所に待ちテンパイ即リーチになり一発ツモ4000オール。
小林さんの狙いとツモがマッチした一局です。
今回のまとめ
・自分の待ちが目に見えて少ない時は一旦ダマテンの選択、手替わり待ちをおすすめ
ドラ小林手牌
小林さん最初のテンパイは待ちだが場に2枚切れでは山に3
枚以下、は1枚以下で合わせて3+1=4枚以下なのが見えているからダマテン(実際は山に1枚、1枚の合わせて2枚だけ)
・ホンイツ・チンイツの一色に染めている人がいる時はダマテンにとる手もある
日向さんがピンズホンイツ仕掛けでそれ以外のマンズやソーズなら切られやすいから
ポンチーポンドラ日向手牌
・場況から山にある可能性が高い牌、他家が使っていない牌を見つけて待ちにする
小林捨牌
松ヶP捨牌
近藤捨牌
日向捨牌
捨牌から4枚切れ、3枚切れで他家はを使ってない可能性が高く、山にありそう。
ドラ小林手牌
小林さんは待ちリーチ。
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