2023年01月09日
ちょっとだけMリーグ#95
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/vvIdqTElcV0
2022年11月14日 第1試合
東4局
東家 萩原 聖人 25800
南家 伊達 朱里紗 39000
西家 近藤 誠一 21000
北家 堀 慎吾 14200
(敬称略)
伊達さんが二着目と跳満ツモ差程度のトップ目、二着目と三着目が1アガリで変わる程度、ラス目・堀さんは三着目と満貫近い差が開いています。
最初に親・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
ソーズ8枚+字牌3種でソーズだけで3ブロックあるので字牌が重なるかソーズターツが増えればソーズホンイツになります。
もしホンイツにならなくても赤+ドラでリーチ・ピンフ・赤・ドラかリーチ・タンヤオ・赤・ドラで満貫になりそうです。
ツモ打
次に南家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
こちらも赤+ドラがありリーチ・ピンフ・赤・ドラやリーチ・タンヤオ・赤・ドラで満貫。
役なしリーチ・赤・ドラで5200とそれなりの手になりそうです。
ツモ打
続いて西家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
これはトイツがありポンした・ドラ2000点になりそうです。
この手は3トイツでメンゼンの場合は受け入れ枚数が少なく、テンパイに時間がかかりやすくなります。(トイツの受け入れが2枚しかないから)
あまり高い手になりにくい手なのを意識しつつ進めます。(いつでもオリの構え)
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
この手はマンズ8枚+字牌3種でマンズと字牌が増えればマンズホンイツ、また一気通貫の必要牌7枚があり一気通貫もあります。
あとはリーチ・ピンフ・赤・ドラで満貫など、満貫程度になりそうです。
ツモ打
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ネックのペンが埋まり、ピンフ狙いも良さそうです。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
近藤さんのが出るまであと一歩になった1シャンテン。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ピンズが不安定な形で、マンズはドラ表示牌のスジが必要で、マンズ2メンツか3メンツかまだはっきりしていません。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
マンズ3メンツ+ピンズ1メンツか、マンズ2メンツ+ピンズ1メンツ+ソーズ1メンツのどちらかになりそうですが、マンズを引くかどうかがこの手の要です。
ここで堀さんが切ったを近藤さんがポンして打。
ポンドラ近藤手牌
・ドラ2000点の1シャンテン。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ここにがあれば一気通貫。
特にドラ表示牌は最初から1枚少ないのでその薄さを意識しながら進めます。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモで345三色同順・タンヤオ・赤・ドラの2シャンテン。
2巡後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ネックの1つカンが埋まり、一気通貫2シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
雀頭ができテンパイ即リーチ!
リーチ・ピンフ・赤5800の待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の合わせて2+1=3枚。
親リーチの一発目、伊達さんは、近藤さんは切り、堀さんは当たり牌ツモ打。
ドラ堀手牌
堀さんの手には萩原さんの当たり牌が浮いています。
次巡、近藤さんは
ポンドラ近藤手牌
シャンポン待ちテンパイ。
待ちは山に1枚、は1枚で合わせて1+1=2枚。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
萩原捨牌
ここから1枚切る場面。
現物なら、押し返す攻撃100%なら切りといった所ですがまだオリたくない堀さんは打。
※この場面については後で解説します。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここから打のトイツ落とし。
マンズ受け入れを諦め、オリを選択。
次巡、近藤さんは
ツモポンドラ近藤手牌
ツモアガリ、・ドラ500-1000。(+1000)
この試合は堀さんが終始苦しそうな展開で進み、オーラスは堀さんが近藤さんを二着→三着に突き落とす満貫をアガりますが、伊達さんへの一発放銃12000が響きラス。
伊達 +66.5
萩原 + 0.5
近藤 −20.7
堀 −46.5
改めて堀さんが打した場面。
ドラ堀手牌
萩原捨牌
堀さんから見えているマンズは1枚、が手に2枚+ドラ表示牌1枚=3枚、2枚、2枚、2枚。
ここでが当たるケースを考えてみましょう。
は3枚見えでワンチャンス。
はともに2枚ずつ見えでツーチャンス。
はリーチ宣言牌でドラ切りしてわざわざペンチャン待ちにするのか疑問です。
残りのシャンポン待ちとタンキ待ちは2枚見えで可能性は薄そうです。
もし萩原さんがドラまたぎ待ちであれば5枚見えでここが本命になりそうです。
萩原さんのドラが孤立牌なら、、、、、、辺りに注意です。
試合後のインタビューで堀さんは
「(と切った東4局について)勿論あの自分もそこそこいい手なんだけど
あの形のまま全部押して押してマンズ押してって
もう(テンパイ)張る前にもう3スジ押さなきゃいけない事が確定していて
ちょっとそれはねあまりにも3スジで済む事がほとんどないので
もっと押す事になるので
あの2シャンテンから全部行くっていうのは厳しいなと思ったんですけど
抜いたっても結局アンパイ(安全牌)は1枚も無いんで
で次詰まってもうアガリが無くなった手から1枚切るっていうのがすごく損に思えたんで
比較的通りやすいワンチャンスのを切ってそれが通って
次のツモが有効牌だったらまっすぐ
次のツモが危険牌だったらとか切っていってオリよう、みたいな思考でした。」
他のプロでも結局オリそうな場面ですが、ここまで切った後の方針が明確に決まっていて、言語化できる存在がどれだけ居るのか個人的に気になります。
堀さんの手はタンヤオや345三色2シャンテン、ここから、マンズなど無スジ3枚以上を切る必要がありそれなりの手とはいえ押すリスクとリターンが見合ってないからオリた、という判断のようです。
今回のまとめ
・自分の手の高さ、シャンテン数、受け入れの形などを総合して押し引きを考える
萩原捨牌
萩原さんリーチに対し、堀さんの手は
ドラ堀手牌
堀さんから3枚見え(ドラ表示牌含む)、2枚見え、2枚見え、2枚見えで
を切る場合
はワンチャンス
はツーチャンス
はドラ切りペンチャン待ちにするのか疑問
シャンポン待ち、タンキ待ちは2枚見えで薄い
つまりは比較的通りやすそう
もしドラまたぎなら5枚見えでここが本命
2シャンテンからマンズと3枚以上切らないとテンパイしないリスクはこの手のリターンに見合っていないからオリ
↓この判断が少しの時間でできるのがほりぽよ!と思った人はクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11804905
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック