2023年01月03日
ちょっとだけMリーグ#92
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は渋川 難波プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/EtLblO97xwI
2022年11月25日 第2試合
南4局 3本場
東家 白鳥 翔 26500
南家 萩原 聖人 -9900
西家 渋川 難波 42600
北家 東城 りお 40800
(敬称略)
オーラスを迎えて萩原さんが箱下の断ラス目、渋川さんがトップ目、微差の二着目が東城さんで二着目が1000の3本場をアガると逆転トップ。
三着目・白鳥さんは親で4000オールツモでトップ目(連荘)とまだ上2人も予断を許さない状況です。
※動画の関係上、2巡目の親から見ていきます。
最初に親・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
ピンズ一気通貫の必要牌6枚がありピンズが1種類増える(のどれか)と一気通貫狙い、更にピンズや字牌が増えればピンズホンイツ狙いします。
また、この手は4トイツありチートイツ2シャンテン。
あとはマンズやソーズ変化によっては678三色、789三色もあります。
ツモ打
白鳥さんは連荘なら逆転のチャンスがあり、アガリを見るなら高い手が良いので一気通貫や三色同順、ホンイツ狙いのどれかが良さそうです。
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
これは2シャンテンでまだピンフ変化も残っており、リーチ・ピンフ・赤・ドラ変化も残っています。
箱下の萩原さんは三着目と36400点差で着順アップに三倍満直撃以上が必要です。(あるいは三倍満以上ツモ)
つまり萩原さんの着順アップの可能性はかなり0に近い状態です。
萩原さんは素点回復(マイナスを減らす)か親流しくらいしかできません。
ツモ打
続いて西家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
赤2+ドラの役なしリーチでも満貫になる手ですが、3トイツとトイツの目立つ手です。
ここからを切ればタンヤオでは一見、不要に見えますがとリャンカン形では不可欠なです。
また、チートイツ3シャンテンと見るならは待ちにも重なりを見るにも良い牌です。(自分で2枚使っていてその外側、他家にとっては少し使いづらく待ちにも良さそう)
ツモ打
最後に北家・東城さんの手は
ドラ東城手牌
、、、と4メンツ候補は揃っているのであとは雀頭だけあればOKです。
この手には赤もドラも無いのでピンフか役なしリーチ1300など安手で終わってしまいそうです。
もし他家からリーチが入ればピンフ1000点で流す選択も出てくるかもしれません。
ツモ打
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
愚形受け入れは残りますが2シャンテン。
次巡、白鳥さんは
打ドラ白鳥手牌
ここで白鳥さんは待ちになった時の布石に先切り。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
こちらも2シャンテン。
また同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ピンズ2メンツになりそう。
まだマンズが不安定な形なのでメンツになるか、好形変化を見たい所です。
更に同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
マンズ一気通貫も見えてきました。
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
こうなるとピンズ3メンツで良さそうです。
イーペーコーや受け入れもあります。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ピンフは付かないですが受け入れの1シャンテン。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ここから1枚切る場面。
5トイツでチートイツ1シャンテン、メンツ手なら2シャンテンです。
渋川さんはここから打。
この一打はタンヤオ・イーペーコー・赤2・ドラや食いタン・赤2・ドラの満貫が見られます。
メンゼン役ありや鳴き仕掛けもできるのはメリットと言えるでしょう。
私の場合は打を選択します。
渋川さんからはが2枚ずつ見えていてなど山にありそうです。
受け入れは狭くなりますが、ドラタンキ待ちなど、ドラが重なっても切らずに済むのがメリットの1つでドラ待ちかドラ重なりのリーチなら跳満以上が確定します。
同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
雀頭ができ、ピンフ2シャンテン。
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
打でタンヤオ。
私の手順なら
ドラ例1
ドラ表示牌で2枚見えの打してチートイツ・赤・ドラ2、ダマテンに取ります。
ここで切られたを東城さんがチーして打一気通貫1シャンテン。
チードラ東城手牌
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ここから打。
メンゼンでも鳴きにしても雀頭候補はの3つあるのでどれか1つを落とすと形的に安定します。
トイツ部分の受け入れは2枚しかないので雀頭候補が3つあると受け入れは微妙になります。
2巡後、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ツモでテンパイ即リーチ!
リーチ・ドラ3900点待ち。
白鳥捨牌
この捨牌で目立つのは第一打で、早いから白鳥さんのソーズ上下どちらかに分断されている可能性が高まります。
例えば、、や、、のどれかは持っていそうです。
場にはが4枚切れで、、は否定されています。
また、捨牌の1枚と2枚はすべて手出しなのが不自然です。(作為的過ぎる)
特にが場に3枚切れで待ちなら山にありそうです。(白鳥さんから4枚見え)
この捨牌にはピンズとに注意すればいいでしょう。
待ちのうちは山に1枚、は3枚の合わせて1+3=4枚。
リーチの同巡、渋川さんはツモ打。
ドラ渋川手牌
ツモでテンパイする1シャンテン。
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ツモ打テンパイ待ち。
渋川さんから4枚見え(場に1枚切れ+手に3枚)でドラはノーチャンス。
ドラが当たるのはカンチャン待ちかシャンポン待ちかタンキ待ちだけ。
待ちのうちは山に2枚、は2枚の合わせて2+2=4枚。
親リーに対して渋川さんのドラ切りを見た東城さんは目を見開いてギョッとした表情。(動画5:23頃)
リーチはかけてなくてもテンパイに見えます。
リーチを受けて東城さんは打。
2巡後、東城さんは
チードラ東城手牌
一気通貫完成ですがピンズが切りづらそう。
更に2巡後、白鳥さんはをツモ切り、渋川さんロン。
ロンドラ渋川手牌
タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤2・ドラの跳満の3本場、12900点。
このアガリで
渋川 +76.5
東城 +20.8
白鳥 −27.4
萩原 −69.9
2人浮きトップを決めました。
今半荘で見事トップに輝いた渋川さんの捨牌は
()
渋川捨牌
この捨牌の特徴として字牌から切られて4枚でメンツ手と思われる、(1枚は東城さんチー)、の2つのトイツ落とし、あとは手出しドラ切りです。
1つ目のトイツ落としでタンヤオへ移行、2つ目のトイツ落としでドラを含む2トイツを重視したのがわかります。
残りドラ切りでこれはリーチに無スジでかなりテンパイです。
打ドラ渋川手牌
打ドラ渋川手牌
今回のまとめ
・同じ牌の手出しが続くとそのマタギスジが怪しい
白鳥捨牌
がすべて手出しでむしろが怪しい。
最初のがからの先切り、次のがからの先切りと先切りでダブルメンツ落としだった。
・早い5切りにヒントあり
白鳥さん第一打でソーズは上(789)か下(123)かターツ0に絞られる。
ソーズターツがあるなら、、か、、のどれかだが場に4枚切れ、2枚切れで下(123)ターツを否定で上ターツと推察。
・トイツ落としは手牌の大きな変化のサイン
()
渋川捨牌
トイツ落としでタンヤオへ、でのドラトイツ等を温存
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