2023年01月01日
ちょっとだけMリーグ#91
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は白鳥 翔プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/HrpS0GJdGKo
2022年11月10日 第1試合
東4局 1本場
東家 村上 淳 34000
南家 堀 慎吾 20900
西家 魚谷 侑未 14000
北家 白鳥 翔 31100
(敬称略)
トップ目が村上さんで微差の白鳥さんと2900点差のトップ争い中で堀さんが子・跳満差程度、そこから約6000点差開いたラス目が魚谷さんです。
最初に親・村上さんの手は
ドラ村上手牌
赤2枚のメンツ手4シャンテン。
手の高さ的には問題なしですが、テンパイスピード的に遅めで、他家の方が早そうです。
役なしリーチ・赤2で7700~、ツモって4000オールあるので十分です。
ツモ打
次に南家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
最初に見えるのはを払ったタンヤオ、ドラをくっつけたピンフなどが考えられます。
ピンズは好形変化しやすい形ですがマンズとソーズの変化を意識しつつ進めます。(引きなど)
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらもを切ればタンヤオ、と678三色の必要牌が7枚あり、三色狙いもできます。
トップ目と20000点差の魚谷さんはここが点差を縮めるチャンスかもしれません。
ツモ打
最後に北家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
この手にとトイツ2組ありますが、はオタ風で鳴けない、鳴けるのはという状況です。
でも引けば234三色同順もあり、ドラへのくっつきも見ながら進めるので白鳥さんの手も満貫程度になる道もあります。
ツモ打
2巡後、堀さんは
ドラ堀手牌
、、、と4ブロックあるのでマンズかソーズであと1ブロック作りメンタンピン赤やメンピン赤ドラのような満貫以上にはしたい手です。
次巡、堀さんは
打ドラ堀手牌
ここで解説の伊達さんから
「堀さんねこういう手やっぱりね、安全牌候補の字牌持たずに序盤ブクブクに行くんですよね。
(こういう手とは)ちょっとまだ何だろう、絶対勝負っとは言い切れないぐらいなんだけども
あのメンツはまだメンツ候補がまだ決まってないよねっていう手の時に
なんかぼんやりこの次に映るこの手なんですけど
ぼんやりとかと打たずに
もう絶対取りこぼさないぞ、と〜」
と解説が入りました。
元々オリるのが嫌いな堀さんは最初からオリを考慮しない手組にしています。
Mリーガーは5ブロックに構えて安全牌を常に1枚以上抱えている選手が多いですが、この辺りにも堀さんが異質な存在として映ります。(いつでも受けられる自信の現れかもしれません)
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
こちらは堀さんと対照的にの安全牌2枚を抱えたタンピン678三色含みの3シャンテン。
堀さんの手にあるすべてが魚谷さんの必要牌です。
魚谷さんは678三色もあり、マンズ部分の入り方に注目です。
ここを引かない限り前に出ないなど、押し引きの材料にもなります。
2巡後、堀さんは
ドラ堀手牌
タンピン赤の2シャンテン、できればマンズどちらかくっつけてのピンフリーチが理想です。
日吉さん曰く、堀さんは「白鳥のことだけが嫌い」だそうですがその白鳥さんは同巡、
打ドラ白鳥手牌
メンツを見ながらやターツができればターツ落としのようです。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
4トイツでチートイツ2シャンテンですが、メンツも見ているような残し方です。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
タンピン三色含みの2シャンテン。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
リャンメン受け入れができ、引きで345三色変化も残っています。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
くっつきでもリャンメン受け入れができ、引きでもピンズ雀頭にもなり(マンズリャンメン変化も)引きでも三面受け入れができます。
例1
例2
例3
例4
例5
例6
例7
例1〜7はピンズくっつきの例です。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
チートイツ決め打ちなら最低1シャンテン以上になっていました。
ドラ例8
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れのタンヤオ1シャンテン。
魚谷さんの手はが薄く、全く進みません。
2巡後、堀さんは
ドラ堀手牌
堀さんは白鳥さんに必要な引きで打。
このを魚谷さんがチーして打。
チードラ魚谷手牌
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打ですが、白鳥さんはポンせずスルー。
ここで鳴くとほぼ1000点だから鳴かなかったようです。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
シャンポン待ち即リーチ!
待ちはともに場に1枚切れで合わせて1+1=2枚。
リーチ一発目、堀さんはツモ打。
同巡、魚谷さんは1シャンテンからをツモ切り、白鳥さんがロン。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ白鳥手牌
リーチ・一発・、5200の一本場、5500点。
二着目・村上さんを16600点差で迎えたオーラスも
ツモチードラ白鳥手牌
鳴き123三色500-1000で締めくくります。
レギュラーシーズン100戦目をライバル・堀さんとトップラスの快勝を収めました。
白鳥 +63.5
村上 + 3.9
魚谷 −20.9
堀 −46.5
白鳥さんがトップ目になったアガリ
リーチ一発ロンドラ裏ドラ白鳥手牌
が1枚切れだったのも強いですが、シャンポン待ちにする時は安目になる待ちの相方が出やすい待ちだとますますアガリ率が高くなります。
5<4と6<3と7<2と8<1と9<字牌
基本的には↑の順番で待ちの相方にするといいでしょう。
これはあくまでも目安で、ドラや赤、場況(他家が使いづらい、場に安い色、現物のスジなど)によっても順番が変わります。
あとは魚谷さんの捨牌は
魚谷捨牌
これを見て2回前に出たぞ!と思った方は大正解。
パッと見で三色同順かも?とピーンと来れば合格です。(何の?)
チードラ魚谷手牌
この捨牌も1、3、2、1、2、3、2、4と1〜4の数牌しか切られていません。
ということは5〜9を使った567、678、789三色のどれかは絡んでいそうです。
それに魚谷さんは14000持ちラス目なので何かしらの手役狙いと見ていいでしょう。
789三色ではタンヤオが付かないので567か678三色が濃厚。(赤やドラも使える)
実際は678三色でした。
今回のまとめ
・役牌トイツで打点が欲しいならメンゼン
白鳥さんはポンもできたがほぼ1000点になるからリーチを選択した(役なしでも一発・ツモ・裏ドラで高く)
・シャンポン待ちでアガリ率を上げたい時は高目では無い安目、シャンポン待ちの相方が出やすい待ちかどうかが重要
5<4と6<3と7<2と8<1と9<字牌
これは目安で、ドラや赤、場況(他家が使いづらい、場に安い色、現物のスジなど)でこの順番は入れ替わる
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