2022年12月30日
ちょっとだけMリーグ#90
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は二階堂 亜樹プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/d6BP8yAwdHk
2022年11月15日 第1試合
南4局
東家 日向 藍子 26900
南家 小林 剛 5400
西家 村上 淳 25400
北家 二階堂 亜樹 42300
(敬称略)
亜樹さんが二着目と15400点差のトップ目で二着目の親に7700直撃されると同点トップ目で二人が並びます。(連荘)
また、親の4000オールツモで逆転(連荘)、三着目の倍満ツモで逆転トップです。
そして二着目と三着目の点差が1500点、三着目の300-500ツモや1600ロンで逆転二着です。
ラス目は倍満ツモで同点二着、役満ツモでトップです。
最初に親・日向さんの手は
ドラ日向手牌
日向さんは親で連荘が続く限り、トップの可能性が残ります。
このままではリーチのみ2000点になりそうです。
が雀頭なら123三色同順もありますが、ドラくっつきや赤引きを考慮した手組にしたい所。
ツモ打
次に南家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
マンズとピンズ部分はいくらでも変化するのでピンフは狙えそうですが、跳満直撃や倍満ツモが必要な小林さんはタンピン234三色や567三色などが必須な状況でせいぜい満貫程度にしかならなそうです。
ツモ打
続いて西家・村上さんの手は
ドラ村上手牌
村上さんはトップにはトップ目から跳満直撃か倍満ツモが必要なので、それなりの高い役が必要です。
ですが赤もドラも無く、満貫も厳しそうです。
ただ二着にはリーチ・ピンフやピンフ・ドラなど2000点で着順アップは可能です。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤+ドラの5シャンテン。
亜樹さんは1000点でもアガればトップ終了のオーラスなのに役牌が孤立牌、メンツ手にも5シャンテンとテンパイスピードで一番遅れている可能性が高いです。
アガリを見るならタンヤオか役牌ポンでいいですが、5シャンテンでは他家に追いつけそうもないのでツモに合わせて進めます。
ツモ打
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
4ブロックの4シャンテンでまだ1ブロック足りません。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
役なし1シャンテンですがはドラ表示牌であと1枚、も山にあと1枚、も山にあと1枚で、変化しない限りテンパイは遠そうです。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
カンチャン2つですが一応2シャンテン。
同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
カンチャン2つ+ペンチャン残りですがこちらも2シャンテン。
3巡目でも字牌4枚を抱える亜樹さんを見て、藤崎プロ(連盟)は
「繊細、丁寧というよりはどちらかというと大胆さが大事な局面なんで。
村上さんに絶好なタイミングで(字牌を)鳴かせたいんですよね。」
と解説されています。
村上さんはトップが難しそうだと思えば二着狙いに切り替えて役牌・ドラ(赤)など2000点をアガりにくる展開が予想されます。
その時の為に亜樹さんは今から村上さんに鳴かせられる(アシスト)牌を温存しておこうというわけです。
ドラ亜樹手牌
役牌ならの場風、自風、三元牌を取ってあります。
おそらく亜樹さんはこれを鳴かせた2000~3900程度なら差し込んでもいいくらいの気持ちでいるはずです。(満貫放銃でも900点差トップ、リーチ棒が出ると二着転落)
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
引きタンピン234三色なら跳満程度までは望めます。
ここで小林さんが切ったを村上さんがチーして打1シャンテン。
チードラ村上手牌
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
カン引きピンフの1シャンテン。
同巡、村上さんは
チードラ村上手牌
2000点の1シャンテンは変わらず。
引きか鳴きでテンパイになります。
同巡、亜樹さんが打、これを村上さんがポンして打テンパイ。
ポンチードラ村上手牌
ポンの直後、ツモ番が回ってきた亜樹さんは小考して打。
もう村上さんに差し込みにいってます。
次巡、亜樹さんは打するも当たらず。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
ドラ引きで薄いドラ表示牌よりも受け入れを決めました。
亜樹さんはこの2巡、と村上さんが役牌バック(後付け)と見ているのかションパイ二連打。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
テンパイチャンスの多さなら打ですが、日向さんは村上さんの現物打。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
3枚見えワンチャンス打のピンフ・ドラ1シャンテンに。
同巡、村上さんは
ポンチードラ村上手牌
リャンメン待ちに変化。
この同巡、亜樹さんは打、村上さんはロン。
ロンチーポンドラ村上手牌
タンヤオ・ドラの2000点。
亜樹さんの差し込みが見事に決まった瞬間です。
ここで差し込みやアシストを考える時の条件を考えてみましょう。
点棒状況は
日向 26900
小林 5400
村上 25400
亜樹 42300
亜樹さんは村上さんへ満貫放銃してもトップ。(満貫放銃は村上33400、亜樹34300)
トップが厳しいと見た村上さんは二着狙いに切り替えます。
村上さんの二着条件は1600以上ロンか300−500以上ツモ。
1600以上で良い村上さんはタンヤオ・ドラ2000狙い。
村上さんの捨牌は
村上捨牌
で、村上さんはチーして打、亜樹さんのをポンして打して最終手出しの直後、亜樹さんのでアガりました。
鳴き読みが分からないという方にお伝えしたいのは、大抵の鳴き1回につきシャンテン数が1良くなるという認識でかまいません。
今回の場合は2回鳴きが入ったのでシャンテン数が2良くなったというわけです。
つまり元々2シャンテンの手ならテンパイでもおかしくないという話になります。
捨牌一段目はと19字牌を中心に切られています。
これはタンヤオか役牌バックと思われ、この中では村上さんの自風で、役牌を手に残している可能性も考えられます。
ポンチードラ村上手牌
村上さんはピンズを2つ鳴いているからの目一杯の形からのポンで待ちはマンズかソーズのどちらかの可能性が高そうです。
切られたソーズから、、、待ちを否定しています。
ソーズ待ちなら、が濃厚。
最終手出しからにツモ打のが一番考えられます。
他はにツモ打のカンなど。
亜樹さんはカンや待ちも考慮してを切ったと思われます。
今回のまとめ
・点棒状況から放銃しても良い点数を探る
亜樹さん42300、村上さん25400で満貫直撃でもトップ(満貫放銃は亜樹34300、村上33400)
・鳴き1回につきシャンテン数が1良くなったと見る
村上さんは2回鳴いて鳴く前の手は2シャンテン以下
・鳴いた形から、待ちが無さそうな色を探る
村上さんはカンチーの後からのポンと目一杯の形でピンズ待ちは無さそう
・テンパイと思われる所からの手出しで待ちがかなり絞られる
村上捨牌
ポンチードラ村上手牌
最終手出しからにツモ打、にツモ打などが考えられる
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