2022年12月27日
ちょっとだけMリーグ#89
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/CKjWnTUYTd4
2022年11月11日 第1試合
東4局
東家 瑞原 明奈 36000
南家 二階堂 瑠美 22000
西家 伊達 朱里紗 34000
北家 本田 朋広 8000
(敬称略)
まだ東場なので点差は意識しなくて良いですが、どのくらい差があるか感覚的に知っておくと逆転条件を探りやすくなります。
本田さんをラスにするように本田さんにはアガらせないように進めつつ(本田さんには鳴かせない・放銃を避ける)、3人はアガリを狙うといいでしょう。
最初に親・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
この手にはオタ風のドラトイツでピンズが とピンズ一気通貫の必要牌が7枚あります。
ここにどちらかを引けば、アガリ牌がもう1枚の方であればいいので他ブロックを1つ作ればテンパイです。(ピンズで3ブロック、ドラトイツが雀頭の1ブロック)
残りはがありの動きにも注目しつつ進めます。
ツモ打
次に南家・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
こちらはメンツ手中心に見てピンフやタンヤオ、234三色同順狙い、もしソーズと字牌が増えればソーズホンイツ狙いします。
ツモツモ切り
続いて西家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
自風トイツがありポンした1000点や234三色同順、リーチのみもあります。
雀頭にしてもピンフにならないのがネックで、しかも赤もドラも無く、あまり高い手にはならなそうです。
ツモ打
最後に北家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
ここに引きしないとピンフにならず、役なしリーチになりそうです。
伸び方によっては345三色か234三色もありそうですがそれでもやっと満貫と高い手はあまり望めそうもありません。
せいぜい瑞原さんの親流しくらいしかできません。(親連荘は点差を広げるだけ)
ツモ打
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
、、、の4ブロックあり、あと1ブロック欲しい所。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
一応5ブロックできました。
同巡、瑠美さんが4枚目のを引き、瑞原さんのペンは無くなりました。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ペンチャン+カンチャン+リャンカンと愚形だらけですがこちらも5ブロックあります。
4巡後、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
引きテンパイになる一気通貫含みの1シャンテン。
同巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
一応123三色同順も残る2シャンテン。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
引きでテンパイになる1シャンテンに変化。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
もしドラが出ればポンして満貫テンパイの構え。
ですが瑞原さんとモチモチで鳴けません。
なので実質引きテンパイになる1シャンテン。
2巡後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
を残して厚いマンズにくっつける方法もありますが、234三色を強く意識しています。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ピンフ・赤・ドラ2テンパイ、で一気通貫のつく待ち。
待ちのうちは山に2枚、は山に2枚の合わせて2+2=4枚。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
234三色同順のカン待ち即リーチ!
待ちは山に1枚。
更に同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
シャンポン待ち即リーチ!
リーチ・赤・ドラ2の満貫ありますが、待ちは山に1枚、は0枚の合わせて1+0=1枚。
伊達さんと本田さんの二軒リーチを受け、瑞原さんはツモ切り追いかけリーチ!
この同巡、本田さんがをツモ切り一発放銃。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ瑞原手牌
リーチ・一発・ピンフ・一気通貫・赤・ドラ2の親倍満、24000点。(+2000)
このアガリで
瑞原 62000
瑠美 22000
伊達 33000
本田 -17000
となり、頭一つどころか二つも三つも抜け出した瑞原さんのデカトップで終了しました。
ここでリーチ者の捨牌を見てみましょう。
一番特徴的な伊達さんの捨牌から。
伊達捨牌
ここで切られた数字に注目してみましょう。
9、9、9、8、1、7、7、5、6と切られて、切られていないのは2、3、4です。
234が切られない=手牌にある可能性が高いということは234三色同順が一番怪しい手役だと考えられるわけです。
こんな捨牌が三色でよく現れるパターンです。
それとリーチ宣言牌がなのに先にが切られています。
234三色狙いと思われる捨牌で宣言牌がとするとからのカンも十分にあると推測されます。
ドラ伊達手牌
次に本田さんの捨牌は
本田捨牌
同じ9でもは一段目で切られているのには9巡目になって手出しで切られています。
ということはこのそばのどちらかはトイツ以上で持っていそうです。
この巡目で場にが2枚、が1枚切られているので持っているのはのようです。
あとはこの捨牌で役牌が切られずオタ風2枚だけで場に2枚、2枚、1枚+ドラ表示牌で2枚見え、はドラでションパイ、は2枚、は1枚、は3枚で字牌のシャンポン待ちがあるとすればしかありません。
特にドラは本田さんの自風でもあります。
ちなみにこちらの捨牌も2〜5が切られず、三色の可能性もあります。
ドラ本田手牌
がになれば345三色です。
最後に瑞原さんの捨牌は
瑞原捨牌
私の中の法則、3〜7が2枚切られると1シャンテンかテンパイ、3枚切られるとテンパイの可能性大、に当てはめるとと切られてかなりテンパイ(リーチしているので当然ですが、その前の3枚目でテンパイ)。
リーチ宣言牌はツモ切りで無関係としては関連牌と見ていいでしょう。
ソーズ、マンズ、ピンズの順で切られて一番怪しいのはピンズ待ち。
ドラ瑞原手牌
オタ風がドラ時に、皆さんはどういう方針で進めますか?
例えばドラで西家ならドラを重ねてポンの・ドラ3の満貫狙い。
では自風ではない他家の立場ならどうでしょうか?
1つは今回の瑞原さんのようにトイツならピンフの雀頭にしてリーチ・ピンフ・ドラ2の満貫狙い。
もう1つはチャンタの雀頭で、これも満貫以上。(鳴きなら3900~)
あとはチートイツ・ドラ2、リーチ・ツモで跳満〜。ホンロウ・チートイツで更に高くなります。
あるいはトイトイ・ドラ2で役牌や三暗刻などが加われば跳満、倍満も。
オタ風のドラの使用例は大体こんな所です。
今回のまとめ
・必要牌が7枚以上で一気通貫狙い
ドラ瑞原手牌
1巡目からがあり一気通貫の必要牌のうち7枚あるから一気通貫狙いがおすすめ。
・捨牌の数字から三色同順狙いがわかる
伊達捨牌
伊達さんの捨牌は9、9、9、8、1、7、7、5、6と2、3、4が1枚も切られていない=234三色同順の可能性が高い捨牌
特定の数字だけが切られないのが三色狙いの典型的な捨牌
234三色ならからの切りリーチカン待ちも十分ある
ドラ伊達手牌
・オタ風のドラを使うパターンを考えてみる
自風ならトイツにしてポン、役牌・ドラ3の満貫
他家ならピンフの雀頭にしてリーチ・ピンフ・ドラ2
チャンタの雀頭
チートイツ・ドラ2
トイトイ・ドラ2
ドラが重ならなければタンキ待ちリーチ・ツモ・ドラ2も
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