新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2023年08月19日
ちょっとだけMリーグ#202
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は仲林 圭プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/v1K1RsGUrg0
2023年1月6日 第1試合
東3局 1本場
東家 滝沢 和典 36100
南家 内川 幸太郎 19500
西家 鈴木 たろう 17100
北家 仲林 圭 27300
(敬称略)
まだ東場ですが滝沢さんが少し抜け出したトップ目、満貫くらい離れて二着目・仲林さん、更に満貫程度離して三着目・内川さんとラス目・たろうさんがいます。
※動画の都合上、1巡目・南家から見ていきます。
最初に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
赤もドラも無いメンツ手5シャンテン。
安くて遅い手では役牌を重ねてポンしたかわし手くらいしかする事がありません。
ツモ打
次に西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
赤2+ドラでリーチなら満貫。
くっつき次第でピンフ・赤2・ドラやイーペーコー変化もありそうです。
ツモ打
続いて北家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
この手は2トイツ+1アンコとゴツゴツした手で、メンツにならない時はトイツ手へシフトチェンジも考えておきたい。
ツモツモ切り
次巡、親・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
、、、、、と6ブロック形です。
6ブロックは守るのには適さない形ですが、どうしても攻撃しかない!!という時に有効な形です。
滝沢さんは現在トップ目ですが、二着目と8800点差で満貫ツモなら逆転されるのでまだダメ押しが必要な立場ではあります。
ツモ打
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
マンズペンチャン部分は変化しづらいのでどこまでひっぱるのかは意識しておきたい。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
2メンツ完成の3シャンテン。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ソウズがリャンメン変化し好形になったので後はペン、カン、引きリャンメン変化などを見ます。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ピンフ・赤2の2シャンテン。
、、のリャンメン受け入れが3つ残っています。(+ではなく2ターツと捉える)
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ドラを引けばととても良い形に変化します。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ドラにくっつきかなりピンフが見えてきた滝沢さんはペンチャン落とし打。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
が必要な国士無双3シャンテン。
3巡後、たろうさんは
ドラたろう手牌
受け入れが狭くなりますが受け入れの1シャンテンに取りました。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
仲林さんの現物を残して打先切り。
昔の麻雀業界でよく使われていた言葉に「間四軒(あいだよんけん)」という言葉があります。(これは覚える必要はありません)
たろうさんの捨牌を見ると
たろう捨牌
が切られていると待ちが危険、と言われていました。
にツモ打でが残る。
にツモ打でが残るのでそう言われていたそうです。
との間四軒あるから間四軒、と呼ぶわけです。
たろうさんの様に最初からと持っていればは不要です。
今回はからの先切りはたろうさんへの放銃回避とほぼピンフ形が決まっているからの先切りで前回の黒沢さんの出アガリしやすくする打とは意味が違います。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ペン待ち役なしリーチ!
仲林捨牌
が切られたスジひっかけのペン待ち。
待ちは山に4枚、全生き(4枚すべて山にある)です。
おそらく仲林さんは内川さんの切った3枚からは確実に山にあると見たようです。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ピンズかソウズを切ればピンフ1シャンテンに取れますが無スジだらけは切りづらいので現物切り。
更に次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ツモ打で受け入れのピンフ1シャンテンに復帰。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ツモ打の現物切り。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
リーチ現物になったばかりの打。
同巡、たろうさんは30秒程考えてツモツモ切り、これが仲林さんの当たり牌。
リーチロンドラ裏ドラ仲林手牌
リーチのみ1300の一本場、1600点。
点数こそ低いもののトップ目・滝沢さんの追加点を防いだ大きなアガリになりました。(滝沢さんはリーチ・ピンフ・ドラ1の1シャンテンまで)
今回のまとめ
・ライバルの親は流す
東3局 1本場
東家 滝沢 和典 36100
南家 内川 幸太郎 19500
西家 鈴木 たろう 17100
北家 仲林 圭 27300
トップ目・滝沢さんと二着目・仲林さんの点差は8800点で満貫ツモなどで逆転できる点差なので仲林さんはこのままの点差を維持したい。
逆転を考えるならトップ目で親の追加点を防ぐのが仲林さんを含めた子のテーマになる。(親対子3人の構図)
・山にありそうな部分を推測できる時もある
滝沢捨牌
内川捨牌
たろう捨牌
仲林捨牌
ドラ仲林手牌
仲林さんはテンパイ。
ここから1枚切る場面。
テンパイに取るならシャンポン待ちかペン待ちのどちらかだが仲林さんはペン待ちノータイムリーチ!(仲林さんはを切りスジひっかけ、場に1枚切れでシャンポン待ちは見た目3枚)
仲林さんから3枚見え、3枚見えで間のをメンツで使えるのは4枚目を使った、か4枚目を使ったを持っている人か、で持つ人だけしかいない。(実際は滝沢さんがを持っているだけ)
つまりが他家に使われている可能性は低い。(山にある可能性が高い、実際は山に4枚)
・捨牌の違和感に気づく
仲林さんはこの捨牌でリーチ!
仲林捨牌
捨牌のマンズに注目するとが切られた後にの順でマンズ待ちは薄そう。
ピンズはしか切られず置いておくとして、残りのソウズはが切られているのに後から手出し切りリーチ。
ということは周りにも何かを持っていると思われる。(もしが孤立牌ならもっと早く切られるから、より必要だからテンパイまでひっぱる)
例えば、、、、、などの形からの切りが浮かぶ。
この内が場に3枚切れなのでを否定、が場に4枚切れからも薄そう。
つまりソウズが当たるならのどれかの可能性が高そう。
が切られているので特にペンスジひっかけリーチにも注意したい。
逆に同じスジは第一打からは無さそうに見える。
実際のリーチは
打リーチドラ仲林手牌
からの切りペン3待ちリーチ。
↓クリックしてくれると飛んで喜びます
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓仲林さん達パイレーツ本です
【新品】海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考 小林剛/著 瑞原明奈/著 鈴木優/著 仲林圭/著 価格:1,870円 |
2023年08月16日
ちょっとだけMリーグ#201
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は勝又 健志プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/MbJ3zEvTNXY
2020年10月13日 第1試合
東4局
東家 瑞原 明奈 19700
南家 黒沢 咲 10300
西家 勝又 健志 28900
北家 堀 慎吾 41100
(敬称略)
まだ東場ですがトップ目とラス目の差が子・役満程度開いています。
トップ目・堀さんと二着目・勝又さんがトップ争い、三着目・瑞原さんとラス目・黒沢さんが三着争い中です。
最初に親・瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
2メンツ完成のメンツ手3シャンテン。
赤もドラも無い安手になりそうですがマイナスしている瑞原さんは連荘を見て進めたい。
ツモ打
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
現在ラス目の黒沢さんは最低でも満貫くらいはアガっておきたい。
手役狙いなら789三色の必要牌7枚あるので三色狙いなら満貫〜。
あるいはドラを重ねたピンフ・ドラ2、引きタンヤオ変化などもあります。
ツモ打
黒沢さんはあくまでも789三色狙いのようです。
続いて西家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
こちらも赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
またポンして・赤・ドラ3900点もありそうですがトップには12200点必要なのでもう少し高い手にしたい。
ツモ打
マンズ2メンツならは不要です。
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
頑張ってもピンフかイーぺーコー程度にしかならなそうなのであまり勝負する手に見えません。
堀さんは放銃回避がテーマになりそうです。
ツモツモ切り
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
イーぺーコー目も出てきました。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
3メンツ完成ですが先切りで多井さんは「ロスになっちゃう」と指摘されています。
特にツモ時にの強い形になるのを自ら拒否している事になります。
黒沢さんのピンズは1巡前の四連形+雀頭だった形です。
ここにを引いても愚形残りのパターンはありますがでリャンメン以上の受け入れが残ります。
切りはほぼ今後のピンズ変化をすべて切り捨てる事になります。
が待ちになった時だけ先切りが生きるので手牌の伸びを消すような先切りはあまり得しません。(それでも出アガリ重視だっ!!と言う人だけ先切りしてください)
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ソウズ2メンツもありそう。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
メンツ手2シャンテン。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
、、、の4ブロックはほぼ決まったので残りにくっつけて残り1ブロック作ればOK。
同巡、黒沢さんが打、これを勝又さんがポンして打。
ポンドラ勝又手牌
・赤・ドラ3900の2シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ピンズくっつきも見ています。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
更に次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
場況(場に何枚切られた、鳴きが入るなど場の状況)を抜きにするとで4枚×4種=16枚。
で3枚×4種=12枚。
16+12=28枚も受け入れの牌があります。(実際はこれより少ない)
すべての麻雀牌は136枚、全体の約20.5%が受け入れの牌です。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ピンズがまだ伸びてノベタン形に、マンズペンチャン残りなのが非常に苦しい形です。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
先程切られて山になくなりカンできなくなった方切ってリーチ!
役なし待ち。
待ちは山に3枚、は2枚の計5枚。
リーチの次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ツモ打の当たり牌を引き現物切り。
このを勝又さんがチーして打。
チーポンドラ勝又手牌
・赤2・ドラで満貫の1シャンテン。
同巡、堀さんはからを抜いてオリ。
勝又さんのチーに対し、多井さんは
「風林火山は二着を積み上げるチームだと思ってたよかっちゃんダメ、違うよかっちゃーん!
あの頃のかっちゃんどこ行ったのー?」
ちょっとルパン入ってますが実況:松島さんは「元カノみたいな事言ってますが」と分かってない様子。
次巡、勝又さんは
チーポンドラ勝又手牌
カン待ち満貫テンパイ。
待ちカンはドラ表示牌ながら2枚も残っています。
2巡後、黒沢さんはを抜いてオリ。
次巡、勝又さんは
チーポンドラ勝又手牌
ツモ打の現物切り。
にを引いたとしてもドラでどうせ切らないからを残した、というのが多井さんの解説です。
次巡、勝又さんはを引き小考。
はリーチ現物なので堀さんに通るか確認している様子。
勝又さんはツモ切り。
次巡、瑞原さんがをツモ切り、
「ロン!」
ちょっと大声の多井さん。
ロンチーポンドラ勝又手牌
・ドラ・赤2の満貫。(リーチ棒+1000)
このアガリで
瑞原 10700
黒沢 10300
勝又 37900
堀 41100
この日、勝又さんが最も堀さんに接近した局でした。
後に南2で堀さんはタンヤオ・赤3ツモ、南3も4000オールツモのダメ押し。
リーチツモドラ裏ドラ南3局堀手牌
堀 +71.2
勝又 + 4.9
黒沢 −23.1
瑞原 −53.0
勝又さんは二着で終了。
今回のまとめ
・打点押しは押し方の一種
瑞原さんは先制親リーチ。
ドラ瑞原手牌
瑞原捨牌
リーチの次巡、黒沢さんは現物の打、これを勝又さんがチー。
チーポンドラ勝又手牌
次巡テンパイ、5巡後瑞原さんへ直撃。
ロンチーポンドラ勝又手牌
満貫+リーチ棒でトップ目と3200点差に迫る。
このようにアガった時の打点で押すのを「打点押し」と呼ぶ。
打点押しは連盟プロを中心に多く見受けられる。(勝又さん、本田さんなど)
打点押しでは押し引きは不十分なので押す手牌の形(受け入れ)や押す牌の種類、打点、点棒状況などを総合的に判断する。
↓クリックしてくれたら喜びます。
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓勝又さんの本です
価格:1,650円 |
価格:1,650円 |
2023年08月14日
ちょっとだけMリーグ#200
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/Kbop03JJ80Q
2023年1月3日 第1試合
南3局
東家 岡田 紗佳 15900
南家 瑞原 明奈 21100
西家 伊達 朱里紗 28900
北家 日向 藍子 34100
(敬称略)
今期初の女流卓。
トップ目・日向さんは二着目と5200点差で5200ロンや1300−2600ツモで届いてしまう危ういトップ目。
二着目・伊達さんは三着目と7800点差で満貫ロンなどで逆転される立場。
三着目・瑞原さんはラス目と5200点差でラス目の5800ロン、ラス目からの2900直撃などでラス目になってしまいます。
ラス目・岡田さんはこのままではラスになってしまう率が高いので5800ロン以上か1300オールツモ以上のアガリが欲しい。
最初に親・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
赤もドラも無いメンツ手6シャンテン。
安くて遅い手になりそうなのであまり攻めるのも厳しそうですが、ラス目の親なのでテンパイ連荘以上を見て進めます。
ツモ打
を切ってタンヤオか役牌を重ねてポンかのどちらかになりそう。
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
ダブトイツがあるメンツ手4シャンテン。
瑞原さんは二着目と満貫程度離れているので枚数の多いマンズホンイツ・ダブの満貫、マンズが伸びれば一気通貫、役なしリーチなどもありそうです。
ツモ打
続いて西家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
赤2のメンツ手4シャンテン。
リーチ・赤2で5200あるのでトップ目になるチャンス手と見ることもできます。
遠くに567三色はありますが、手役は無くてもOKでしょう。
ツモ打
最後に北家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
赤もドラも無いメンツ手5シャンテン。
安くて遅い手なので放銃回避優先になりそうです。
ツモ打
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ドラが浮いている4シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
一応3シャンテン。
また同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ツモ打、このを瑞原さんがポンして打。
ポンドラ瑞原手牌
ダブの3シャンテン。
ここはホンイツに限定せず赤引きや役牌重なりも見ているようです。
ポンの直後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
赤2の2シャンテン。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
これで3シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ポンドラ瑞原手牌
カンチャン残りの2シャンテン。
また同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ピンズリャンカン形に受けてピンズ1メンツ、マンズ1メンツ計算のようです。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
一歩進んで2シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ポンドラ瑞原手牌
ドラを引きどれが重なっても雀頭。
また同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
受け入れの1シャンテン。
日向さんは多井さんを彷彿とさせる配牌オリ(2〜8切り国士無双狙い)でしたがマンズホンイツ模様の瑞原さん、安全牌手出しと2人の手が進んでいるのが見えたからか打。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
テンパイですがリーチせずダマテン。
これは好形変化を見ているか456三色変化を見ているのかもしれません。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
ドラが重なればダブルバック(後付けですがどちらでも役ありでアガれる)で鳴きやすくなります。
チードラ例1
2巡後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
シャンポン待ちに変わり、伊達さんはリーチ。
は場に0で山に1枚、は1枚切れの山に1枚の計2枚。
場に2枚切れで伊達さんから3枚見え、を使える人はいなさそうです。(日向さんはオリ模様)
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
イーぺーコーやツモり三暗刻もありそうです。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
テンパイ即リーチ、シャンポン待ち。
待ちは山に1枚、は二人に持たれて0の計1枚。
リーチ一発目の瑞原さんは
ポンドラ瑞原手牌
2人リーチ現物のスジ打。
この時点で瑞原さんは伊達さんの当たり牌、岡田さんの当たり牌と当たり牌3枚も抱えています。
岡田さんリーチの次巡、日向さんはツモで岡田さんの待ちは0。(純カラ)
次巡、瑞原さんは
打ポンドラ瑞原手牌
現物になったばかりの打。
次巡、瑞原さんは
打ポンドラ瑞原手牌
現物0の瑞原さんは場に4枚切れ(ノーチャンス)を見てこの外側打。
次巡、瑞原さんは
打ポンドラ瑞原手牌
現物になったばかりの打。
次巡、瑞原さんは
打ポン瑞原手牌
2人に通っているマンズはでそのスジがありますがは場に0(ションパイ)でカンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちが残っています。(4枚切れリャンメン待ちは無し)
もが通りリャンメン待ちを否定、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちがあります。
そしてはが通り待ちを否定、カンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちの3つが残り2枚見えでシャンポン待ちが薄くなっています。(カンチャン待ちも2枚切れツーチャンス)
次巡、瑞原さんは前巡通した打。
同巡、日向さんがを引き、は山に0。
次巡、瑞原さんは
打ポンドラ瑞原手牌
前巡伊達さんがツモ切ったを切り、その後も誰もアガリは出ることなく流局。
岡田さんと伊達さんの二人テンパイで+1500点。
オーラス二本場、伊達さんは日向さんから・赤2000点の二本場をロンしてトップ。(リーチ棒+4000)
瑞原さんはこのまま三着で終了。
今回のまとめ
・ラス落ちの条件でオリの判断
南3局
東家 岡田 紗佳 15900
南家 瑞原 明奈 21100
西家 伊達 朱里紗 28900
北家 日向 藍子 34100
三着目・瑞原さんは岡田さんへ2900放銃でラス目に転落するから岡田さんリーチにはオリ寄りか?
・現物が無い時は4枚見えの牌を探す
岡田捨牌
瑞原捨牌
伊達捨牌
日向捨牌
が場に4枚切れで、リャンメン待ちは否定されている。
は瑞原さんからそれぞれ2枚以上見えているからシャンポン待ちは無し。(字牌なら)
打ポンドラ瑞原手牌
カンチャン待ちも否定され瑞原さんは打。
・当たる形が少ない方を切る
その後、が通り瑞原さんは
はカンチャン、シャンポン、タンキに当たりうるが、4枚切れでカンチャン待ちを否定。
伊達さんのリーチ宣言牌で、からの打、字牌とのシャンポンリーチはありそう。(4枚見えで形が限られるから)
はカンチャン(2枚見えツーチャンス)、ペンチャン(ツーチャンス)、シャンポン(2枚見えで薄い)、タンキ(これも2枚見えで低め)に当たりうる。
はカンチャン(2枚見えダブルツーチャンス)、シャンポン(2枚見えで薄い)、タンキ(2枚見えで低め)に当たりうる。
打ポンドラ瑞原手牌
ツーチャンスは当たってもおかしくないが、確実に2枚見えている状態は当たるパターンを2通り(メンツの場合は2通りではないが)減らしているのが大きい。(これによりシャンポン待ちやタンキ待ちで当たる確率が大きく下がる)
↓瑞原さんの押し引きも最初とは大違い、と思ったらクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓瑞原さんの本です
麻雀つれづれ日記 切った牌はもどらない/瑞原明奈【1000円以上送料無料】 価格:1,760円 |
海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考/小林剛/瑞原明奈/鈴木優【1000円以上送料無料】 価格:1,870円 |
2023年08月12日
ちょっとだけMリーグ#199
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/86zD20Y6RZI
2022年3月24日 第2試合 セミファイナル
南3局
東家 二階堂 瑠美 23000
南家 高宮 まり 21700
西家 堀 慎吾 42000
北家 多井 隆晴 13300
(敬称略)
この親が連荘しない場合、最短あと2局。
堀さんが二着目と19000点差で放銃しないか親連荘が無ければ堀さんのトップ確率は高そう。
二着目・瑠美さんは連荘したい、三着目・高宮さんは1300以上アガれば二着目、ラス目・多井さんは三着目と8400点差で満貫+リーチ棒で三着目になれます。
※動画0:00〜0:52は堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は0:52〜ご覧ください。
最初に親・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
自風トイツでこれをポンすれば1500点。
赤もドラも無い手なのでメンゼンでもほぼ2000点になりそうな4シャンテン。
ツモ打
次に南家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
ペンチャンかシャンポン待ちになりそうなメンツ手2シャンテン。
この手は赤もドラも無く鳴けない手なのでツモ頼りになっています。
仮にテンパイしてもリーチのみ愚形待ちでは勝算も低そう。
ツモ打
続いて西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
ドラが浮いているメンツ手2シャンテン。
ソウズ9枚あるのでソウズか字牌が増えればホンイツやチンイツ、ソウズイーぺーコーはありそうです。
もしドラが重なればリーチ・ドラ2の5200、ツモって満貫になります。
ドラが重ならない限りかなり安手で終わりそうですが、テンパイは近そう。
ツモ打
第一打ドラ切りは一番鳴かれる可能性が低く、ロンされる確率も低いのでドラを切るならこの選択もあります。
最後に北家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
赤2枚、役牌トイツの3シャンテン。
現在、多井さんは三着目と8400点差のラス目なのでここで満貫ロン+リーチ棒や満貫ツモが欲しい状況。
そういう理由からここはリーチ・ツモ・赤2や・ホンイツ・赤の満貫を狙いたい。
ツモ打
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
2メンツ完成の1シャンテン。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
チートイツ・赤2の受け入れ1シャンテン。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
メンツ手3シャンテン。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテン。
既に高宮さんより受け入れの多い1シャンテンです。
更に同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
打してソウズホンイツへ。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
テンパイ即リーチ!待ち。
待ちは山に2枚ずつの計4枚。
4巡目と早いリーチに予定が狂ったのか多井さんは首をかしげています。(動画2:44)
2巡後、瑠美さんの切ったを多井さんがポンして打。
ポンドラ多井手牌
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打とは4枚見え(ノーチャンス)ですがドラはシャンポン待ちやタンキ待ちも残っています。
同巡、多井さんは
ポンドラ多井手牌
ポン、ペンチーもできるホンイツ1シャンテン。
次巡、瑠美さんはツモで多井さんがポンしなければ高宮さんがツモっている牌でした。(ツモが局の最初より1つ前にずれている状態)
待ちは山に2枚。
2巡後、高宮さんが切ったを瑠美さんがポンして
ポンドラ瑠美手牌
1500点、受け入れの1シャンテン。
堀さんは現物切りを続けてオリています。
次巡、多井さんは
ポンドラ多井手牌
・ホンイツ・赤満貫、シャンポン待ち。
待ちは山に1枚、は2枚の計3枚。
次巡、多井さんは打、これを瑠美さんがチーして打テンパイ、ペン待ち。
チーポンドラ瑠美手牌
待ちは山に3枚。
次巡、瑠美さんは
ツモチーポンドラ瑠美手牌
多井さんの当たり牌を引き、瑠美さんは「困ったな」と言いたげな様子。(動画7:05)
ツモってから20秒経ち瑠美さんはツモ切り、これが多井さんへ放銃。
ロンポンドラ多井手牌
・ホンイツ・赤の満貫。(+リーチ棒1000)
このアガリで
瑠美 15000
高宮 20700
堀 42000
多井 22300
多井さんはラス目→二着目に二着順アップ。(順位ウマ+40)
試合後のインタビューで堀さんは
「えっとラス前(南3局)に瑠美さんと多井さんと高宮さんのリーチ、3人のめくり合いみたいになってた所で
『多井さん勝て勝て!』って思ってたんですよ僕ずっと、はい。
(仲林さんがもしかしたら多井さんにこう何か差せる牌無いかな?って一瞬考えてるんじゃないかみたいな)
あれだけ押すってことは大体満貫なのでさすがに差すことはできないんですけど
まあもう見守るしかない状況で多井さん勝て勝てって思ってて多井さんが勝った瞬間ですかね、本当にはい。」
今回のまとめ
・アガらせたくない人、アガって欲しい人を明確に
南3局
東家 二階堂 瑠美 23000
南家 高宮 まり 21700
西家 堀 慎吾 42000
北家 多井 隆晴 13300
この親が連荘しない場合、最短あと2局。
堀さんが二着目と19000点差で堀さんは放銃0か親連荘が無ければ堀さんのトップ確率は高そう。
二着目・瑠美さんは連荘したい、三着目・高宮さんは1300以上アガれば二着目、ラス目・多井さんは三着目と8400点差で満貫+リーチ棒で三着目になれる。
瑠美 親番あり 着順アップに19000点〜
高宮 親番あり 着順アップに1300点〜
多井 親番なし 着順アップに8400点〜
瑠美さんと高宮さんは親番が残っているので逆転のチャンスはまだそこそこ残る。
多井さんは親番がなく、逆転のチャンスが小さい。(堀さんへ倍満直撃か三倍満ツモか役満ロン〜)
高宮さんか多井さんがアガれば、今の親番が終わる。
つまり今アガって欲しいのは瑠美<高宮<多井の順。
堀さんのアガリを見るよりも着順争いの他家同士をぶつけて親流しや放銃を狙う。
高宮捨牌
多井捨牌
ポンドラ多井手牌
高宮さんは4巡目リーチ、多井さんはソウズ混一色っぽい捨牌で連荘狙いの瑠美さんがテンパイには多少無理する必要がある。
1300以上アガりたい高宮さんとリーチ棒が出て満貫で三着目になる多井さんはオリない。
堀さんはオリていれば子の2人がアガってくれる公算が高い。
↓モチベにつながる1クリックお願いします
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓堀さんと渋川さんの本です
麻雀天才の思考魔神の選択 堀慎吾×渋川難波/堀慎吾/渋川難波【1000円以上送料無料】 価格:1,980円 |
価格:1,870円 |
麻雀・一目で何切る?【近代麻雀付録小冊子シリーズ】 (3)【電子書籍】[ 堀慎吾 ] 価格:440円 |
2023年08月10日
ちょっとだけMリーグ#198
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は近藤 誠一プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/EKNPCYy9e5w
2021年1月28日 第1試合
東2局 1本場
東家 小林 剛 38000
南家 内川 幸太郎 18800
西家 近藤 誠一 16800
北家 二階堂 亜樹 26400
(敬称略)
小林さんが二着目に12000点近くリードしたトップ目、亜樹さんは三着目に満貫近くリードした二着目、内川さんと近藤さんは微差で争っています。
まだ東場なので点差はあまり意識する必要はありません。
最初に親・小林さんの手は
ドラ小林手牌
トイツがありポンした1500点、赤やドラを引いて2900点などはありそうです。
、、、、と5ブロックの材料は揃っています。
ツモ?打
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
場風トイツがありこれをポンした1000点やを切る展開になると567三色や678三色にもなります。
内川さんは赤を使いやすい形なのでタンピンになると高くなりやすい手です。(三色狙いも並行)
ツモ打
続いて西家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
4トイツでチートイツなら2シャンテン。
メンツ手にはリャンメン受け入れ1つしかなく残りはカンチャンやシャンポン受け入れでテンパイしても愚形待ちの可能性が高い手なのでチートイツ狙いして他家リーチが入れば守備的に立ち回るのが良さそうです。
ツモ打
一応ここはトイツがあるので周りのは山にあるかもしれないので少しひっぱってみるのもいいかもしれません。
私ならここは打します。
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
こちらは3トイツのチートイツ3シャンテンでメンツ手なら4カンチャンの3シャンテンで形的に遅そうです。
また赤もドラも無い手なのであまり勝負手にも見えません。
ツモ打
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
引きで一翻アップ。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ツモ打と端牌(1と9)残し。
また同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
これで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
解説の土田さんの「偶数しかないからね」の言葉通り、ネックの3、5、7が一枚も無いのでメンツ手にあまり向かない形です。(その最たる形が西ヨーロッパ形2468)
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
カン受け入れも増えました。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ツモ打で放銃回避と共に外側の牌を残しています。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
引きイーぺーコーや引きなら三暗刻変化もまだ残っています。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
ツモ打で受け入れの1シャンテン。
内川さんが切ったを小林さんがポンして打2シャンテン。
ポンドラ小林手牌
小林さんが切ったを内川さんがポンして打テンパイ、待ち。
ポンドラ内川手牌
待ちはそれぞれ山に3枚ずつの計6枚。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
少しトイトイも出てきました。
また同巡、亜樹さんが切ったを小林さんがチーして打1シャンテン。
チーポンドラ小林手牌
次巡、内川さんはツモアンカンして新ドラ。
アンカンポンドラ槓ドラ内川手牌
リンシャンツモツモ切り
次巡、小林さんは
チーポンドラ槓ドラ小林手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
同巡、近藤さんは
ドラ槓ドラ近藤手牌
カンドラが乗った近藤さんはドラ入りチートイツ・ツモなら跳満。
チートイツ・ドラ2の1シャンテン。
2巡後、小林さんは
チーポンドラ槓ドラ小林手牌
ツモ打でドラが重なればトイツ落とししそうです。
同巡、近藤さんは
ドラ槓ドラ近藤手牌
ドラが重なりテンパイ即リーチ!
待ちは山に3枚。
近藤捨牌
近藤さんがどこまで意図しているかはわかりませんが、、、から切り出していてスジを消しているようにも見えます。
自分がスジを複数切る→相手も合わせ打ち(同じ牌を切る)→そのスジが必要牌の相手テンパイを防ぐ
もしそこまで意図した打牌だとすると、近藤さんは相当な策士かもしれません。
同巡、亜樹さんは
ドラ槓ドラ亜樹手牌
ツモ打のチートイツ1シャンテン。
ここで切られたを小林さんが345でチーして打1シャンテンのまま。
チーチーポンドラ槓ドラ小林手牌
チートイツっぽい捨牌の近藤さんに対してドラ切りは厳しいか。
ラス目の近藤さんリーチなので最低満貫、跳満も十分ありそうです。
3巡後、小林さんは
打チーチーポンドラ槓ドラ小林手牌
ここでもドラ切りならテンパイですが打1シャンテン。
同巡、内川さんは近藤さんの現物のスジツモ切り。
チートイツなら当たってもおかしくない牌です。
次巡、近藤さんは
リーチツモドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ近藤手牌
リーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2・裏2の倍満一本場、4100−8100。
このアガリで
小林 29900
内川 14700
近藤 33100
亜樹 22300
ラス目→トップ目になるアガリで三着順アップ。
近藤さんの顔もほころぶ会心の一撃が飛び出した一局でした。
今回のまとめ
・鳴いた時のカンは相手のメリット大
アンカンポンドラ槓ドラ内川手牌
内川さんはアンカンしたが、鳴いているので自分にカンドラが乗るかもしれない1つのメリットに対し、メンゼンの他家にはカンドラが乗るかもしれないデメリット、リーチされると裏ドラが2倍になるデメリットの2つのデメリットがあり、デメリットの方が大きいので特殊な状況以外での鳴いた時のカンはおすすめしない。
実際、近藤さんにカンドラ2枚乗っている。
特殊な状況とは例えば大きくマイナスしたラス目の一発逆転のカンドラ狙いなど。
通常、鳴いた人のカンはメンゼン相手で損するケースが多くなる。
・チートイツ狙いはメンツになりやすい牌から切る
トイツ手にメンツは不要なのでメンツになりやすい牌4、6から切る。(5は赤重なりがあるから他よりひっぱる、ドラやホンイツが絡む時は除く)
打ドラ近藤手牌
近藤さんは打としたが、トイツがあるのでは山にあるかもしれないともう少し切るのは後でいいかも?(が山にあるかも)
・チートイツの待ちは端牌か字牌、ドラなどが候補
@アガリ率重視なら端牌(1と9)やその近く2、8や字牌、現物のスジ、場に安い色(たくさん切られた色)など。
他家が持ってなく(使えない)山に枚数が残っているものが優先される。(場の切られた枚数、鳴き、ドラ表示牌を見る)
A打点重視ならドラや赤待ち。
リーチ・ツモ・七対子・ドラ2で跳満。
跳満ツモ条件ならこちら。
点棒状況で2つを使い分ける。
リーチツモドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ近藤手牌
近藤さんはタンキ待ちで誰も持っていない山3。
↓近藤さんの感覚すごっ!となったらクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓近藤さんの7月発売本です
価格:1,749円 |
麻雀理論と直感力の使い方/近藤誠一【1000円以上送料無料】 価格:1,650円 |
2023年08月08日
ちょっとだけMリーグ#197
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は白鳥 翔プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/_ynzBRK6aE8
2023年3月21日 第1試合
南1局
東家 松ヶ瀬 隆弥 35600
南家 白鳥 翔 35000
西家 園田 賢 7400
北家 岡田 紗佳 22000
(敬称略)
トップ目・松ヶ瀬さんと二着目・白鳥さんが微差のトップ争い中、三着目・岡田さんは跳満ツモ差、ラス目・園田さんは跳満ツモってやっと三着目という大差。
最初に親・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
赤1のメンツ手1シャンテン。
受け入れがカンチャン+シャンポンで待ちが愚形になってしまいます。
シャンポン待ちかカンのどちらかになりそうなので他家とリーチ合戦になると分が悪そうです。
ツモ打
次に南家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
を切れば受け入れの1シャンテン。
既にイーぺーコー・ドラ2が完成していてタンヤオかピンフが付けばダマでも満貫。
ツモ打
が切られますが、岡田さんはポンせずスルー。
続いて西家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
19字牌が8種10牌でメンツ手なら5シャンテン。
赤もドラも無い5シャンテンでは遅い、安いと良い所がありません。
ここは遠い国士無双狙いで他家リーチに備えて2〜8を切っておくとオリやすくなります。
ツモ打
最後に北家・岡田さんの手は
ドラ 岡田手牌
役牌がありポンした・ドラ2000点、メンゼンなら4シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ここから1枚切る場面。
園田捨牌
場にが1枚切れなのと切りでロスするのはカンと縦重なりだけ。(ロス:英語では損失などを意味するが、麻雀では特定の牌を切ると失う受け入れを指す)
それに比べて打では縦重なりとカンのマンズ2メンツがロスしてしまいます。
白鳥さんはこのマンズ部分のロスの方を重く見たようです。
白鳥さんは打ツモ切り。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
1メンツ完成の3シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
タンヤオ・イーペーコー・ドラ2、満貫待ちテンパイ。
は山に3枚ずつ計6枚。
ノベタン待ち最大枚数の6枚待ちでこのままでも十分アガれそう。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ピンズ2メンツにもなる2シャンテン。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
3カンチャンの2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
打ドラ松ヶ瀬手牌
園田さんの捨牌を見ると
園田捨牌
「国士狙ってますよ」な捨牌をしているので打して園田さんの国士を消す意味と松ヶ瀬さんピンフ・赤・ドラになればリーチで12000の大物手になります。
松ヶ瀬さんはトップには二着目を引き離すアガリが欲しい。(現在、二着目と600点差)
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
あわよくば混老頭・七対子狙いしたい2シャンテン。
2巡後、岡田さんは
打ドラ岡田手牌
松ヶ瀬さんが、白鳥さんが、園田さんがを切っているので岡田さんはカンならアガリがあると見たようです。
ピンズはドラがあり受け入れも手をつけられない、となるとマンズ切りの結論に至った様子。
岡田さんはなら切りスライドで放銃回避できますが、は止まらないかもしれません。
このを松ヶ瀬さんがポンして打1シャンテン。
ポンドラ松ヶ瀬手牌
でテンパイしますが、タンヤオが消える可能性も含まれているのでツモは歓迎できないツモです。(も、タンヤオ片アガリ形でアガリ率は高くない)
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ここから1枚切る場面。
切り待ち継続か、切り待ちに変えるかの二択。
ちなみに切りはタンヤオ・イーぺーコー・ドラ2、切りはピンフ・イーぺーコー・ドラ2の満貫で打点は変わりません。
はションパイで見た目6枚、は2枚見えの残り2枚、は場に2枚切れで残り2枚の見た目計4枚と枚数に大きく開きがあります。
ただ一つ好材料なのは松ヶ瀬さんがポンしてを使いづらくなっています。(特にの外側は狙い目)
白鳥さんはここから打、待ちにチェンジ。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
次巡、松ヶ瀬さんはツモ切り、これを園田さんがポンして打。
ポンドラ松ヶ瀬手牌
・混老頭・トイトイの満貫〜2シャンテン。
同巡、岡田さんは
打ドラ岡田手牌
ツモ打と白鳥さんの当たり牌が出て、ロン。
ロンドラ白鳥手牌
ピンフ・イーぺーコー・ドラ2の満貫。
このアガリで
松ヶ瀬 35600
白鳥 43000
園田 7400
岡田 14000
岡田さんがラス目と6600点差まで落下してしまいます。
今回のまとめ
・待ち選択は基本的には見た目枚数が多いものを選ぶ
ドラ白鳥手牌
待ちは場にションパイで見た目6枚。
・アガリ率を上げたいなら相手が使えない待ちを選ぶ
松ヶ瀬さんがポンした直後、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
打した待ちか打した待ちの二択。
待ちでも待ちでも同じ満貫で打点は変わらない。
はションパイで見た目計6枚、は2枚見えの残り2枚、は場に2枚切れで残り2枚の見た目計4枚と枚数に大きく開きがある。
白鳥さんから4枚見えなのでこの外側は他家は使いづらく良い待ち。
松ヶ瀬捨牌
園田捨牌
岡田捨牌
もも待ちには優秀だが
松ヶ瀬さんと園田さんの二人が切り、岡田さんも4枚見えを切っているので誰もを使える人はいない可能性が高い。
待ちが外側(1と9が最も外側)になればなる程、他家の不要牌になりやすく待ちとしても優秀。
待ちでも山6枚で遅かれ早かれアガれたと思われるが、出アガリ(ロン)率ならが上。
・特定の手役狙いの人がいる時の待ちを選ぶ
例えばタンヤオの人がいる時の1、9、字牌待ち。
マンズ混一色の人がいる時のピンズ・ソウズ待ち。
123三色、234三色の人がいる時の6789待ち。
チャンタ、純チャンの人がいる時の456待ち。
手役狙いの人の不要牌を待ちにすると少しアガりやすい。
↓モチベが上がる1クリックお願いします
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓白鳥さんの新刊です
麻雀押し引きのプロ技 勝負を決定づけるプロの選択肢と決断力/魚谷侑未/白鳥翔【1000円以上送料無料】 価格:1,650円 |
価格:1,430円 |
2023年08月06日
ちょっとだけMリーグ#196
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は高宮 まりプロです。
https://youtu.be/6lAY46bT5n8
2022年5月8日 第1試合
南1局
東家 二階堂 亜樹 38700
南家 高宮 まり 25500
西家 本田 朋広 23600
北家 日向 藍子 12200
(敬称略)
トップ目・亜樹さんが二着目に跳満ツモ差、二着目と三着目は約2000点差、ラス目は三着目と跳満ロン差ついています。
二着目以下はトップに近づく様な高いアガリが欲しい状況。
最初に親・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
第一ツモでが重なり4トイツ、チートイツ2シャンテン。
あるいはポンした・赤2900などはありそうです。
ツモ打
次に南家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
ドラ1のメンツ手4シャンテン。
変化によっては345三色同順、タンヤオ・ピンフになればドラ切りはありそうです。
ツモ打
続いて西家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
既にメンツ手でテンパイする1シャンテン。
このままではリーチのみ1300点になりそうなのが不安材料ではあります。
タンヤオにしたりピンフを付けたり赤引き、ドラ引きを意識した手組にしたい。
ツモ打
最後に北家・日向さんは
ドラ日向手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
カンチャン受け入れ3つ(カン)でテンパイスピードは少し遅めになりそう。
一応、引きタンヤオ変化は意識しておきたい。
ツモ打
これは愚形だらけなので今後の受け(守備)の為の安全牌候補に取ってあるようです。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
トイツになり、これを雀頭候補にして進めます。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
打で678三色を見切った形。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
高宮さんも1シャンテン。
ただこのままテンパイしてもリーチ・ドラ2600点のカン待ちでは打点的に物足りません。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
また同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
カン、ペン、カンのネックが目立つ2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
567三色を意識したのか打。
同巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
マンズ七連形になりピンフやマンズ一気通貫狙いに良い形ですが、打で234三色などを見ている様子。(意地でもドラ使うマン)
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
567三色の必要牌7枚あるので567三色へ。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、本田さんは
ドラ本田手牌
ドラを引きテンパイ即リーチ!
待ちは山に3枚、は1枚の計4枚。
このリーチに他家は現物や字牌切りで押している人はいません。
2巡後、亜樹さんは
打ドラ亜樹手牌
ツモ打で回ります。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
トイツ落としの2シャンテン。
同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
現物0で1巡は切りで凌げますが、次に切る牌に悩みそう。
次巡、亜樹さんも現物0で3枚切れワンチャンスツモ切り。
2巡後、亜樹さんは
本田手牌
ドラ亜樹手牌
ここから1枚切る場面。
2巡前に亜樹さんがを通し、本田さん現物があるので待ちと待ちを否定しています。
リャンメン待ち2種類が否定されたので亜樹さんは中スジ打。
同巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
4枚目を引き現物打。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
テンパイ。
もしテンパイに取るならカンかシャンポン待ちのどちらか。
場に1枚切れ、はションパイ。(場に0)
亜樹さんは打リーチシャンポン待ち。
待ちは山に1枚ずつの計2枚。
シャンポン待ちでも出アガリ確率が低そうな真ん中待ちは分が悪そう。
これが現物のスジ待ちなら多少、勝機は出てくるかもしれません。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
ドラ切りリーチでアガればリーチ・タンヤオ・ピンフ3900点+リーチ棒2000点=5900点の収入。
25500+5900=31400で、38700点の亜樹さんと満貫ロン差(7300差)に詰め寄れます。
高宮さんは打切りリーチ、待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
次巡、高宮さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ高宮手牌
一発ツモの裏ドラ2枚を乗せリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ピンフ・裏2の跳満、3000−6000。(リーチ棒+2000)
このアガリで
亜樹 31700
高宮 39500
本田 19600
日向 9200
リードしたまま高宮さんはトップ終了。
高宮 +57.0
亜樹 +13.0
本田 −16.1
日向 −53.9
たった1回の跳満で勝負を決めた高宮さん。
親リーチ込みの二軒リーチに対しドラ切り追いかけリーチ、一発ツモして裏2と高宮さんらしさに溢れた一局でした。
今回のまとめ
・供託込みで自分のアガリを計算
アガリ+供託(リーチ棒+本場)が何点あるかで押し引きの判断材料にする。
ドラ高宮手牌
出アガリ(ロン)3900の手なので二軒リーチのリーチ棒+2000があるので5900点、ツモなら1300−2600+2000=7200点、一発か裏1で満貫+2000=10000点とトップも見えてくる打点。
・押す手と判断すればドラでも切る
打リーチドラ高宮手牌
親と西家から二軒リーチが入っているが、高宮さんのメンタンピンには不要。
勝負なら切る牌がどんな危険牌でも切る。
↓進化し続けるMリーガーは高宮さん、と思ったらクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓高宮さんと寿人さんの本です
麻雀「何切る」200人に聞きました! 一流麻雀プロが答える珠玉の100問超ベストセレクション[本/雑誌] / 佐々木寿人/著 高宮まり/著 価格:1,430円 |
2023年08月04日
ちょっとだけMリーグ#195
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/lequ-YKsDlY
2022年2月24日 第2試合
東4局
東家 園田 賢 36400
南家 萩原 聖人 24400
西家 魚谷 侑未 20400
北家 堀 慎吾 18800
(敬称略)
トップ目・園田さんが親で二着目とは12000点差、二着目に満貫ツモられると追いつかれてしまいます。
二着目以下は5600点差に三人が詰まっているのでこの団子の中から誰が飛び出すかが鍵になりそうです。
※最初に堀さんのインタビューがあるのでネタバレが嫌な方は動画0:23〜ご覧ください。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラも無いメンツ手6シャンテン。
明らかにテンパイスピードの遅い手なのでリーチを受ける可能性が高く、オリ前提で進めます。
トップ目の園田さんは放銃せず他家が跳満ツモ以上しなければトップ目を維持できます。
ツモ打
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
赤1のメンツ手4シャンテン。
ピンズ8枚+字牌2種でピンズや字牌が増えればピンズホンイツ、チンイツは少しありそう。
マンズとソウズの伸びによっては234三色が少し、ピンズの多さから一気通貫、赤を生かしたドラ待ちリーチ・ピンフ・赤・ドラなら満貫。
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
ドラが浮いているメンツ手3シャンテン。
現在三着目の魚谷さんは打点の高い手をアガりたいのでドラにくっつけたピンフかタンヤオ狙いか?
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
第1ツモで4トイツのチートイツ2シャンテン。
またメンツ手と見ても2シャンテンでどちらを引いてもイーペーコー、の内2種を引くと678三色同順、などを引けばピンフになりそうです。
ツモ打
+2メンツ++雀頭と考えるならが最も不要、678三色があるならは必要牌。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
を引くとピンフ、雀頭が他にできると一気通貫変化もまだ残っています。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ペンチャン残りの2シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打でチートイツを見切る打。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
カンチャン残りの2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打のカンを嫌った受け入れの1シャンテン。
マンズ四連形になり、、を引けばリャンメン以上の受け入れになります。
シャンポン待ちの可能性は残りますが、マンズやピンズが変化すればリャンメン待ち以上(三面張含む)になりやすい形です。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
早い切りでピンズと上下に分断されています。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ドラ引きで受け入れの1シャンテン。
678三色になれば跳満〜倍満もあります。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
受け入れの役なし1シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ピンフ・678三色狙いの形を決めました。
堀捨牌
からのダブルメンツ落とし。
この捨牌で待ちに放銃する事もあるので注意しましょう。
ここで解説の河野直也プロから
「一番は宣言牌にしてを見せたくないのもあるんですが
もう一個はを縦に引いたらと振り替えられるっていう(タンヤオの一翻アップ)」
まだまだ打点上昇を見ている堀さんです。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
マンズ愚形フォローの引き。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ドラにくっつき、ペンチャン落とし。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
リーチ・ピンフ・ドラ、高目678三色の待ちリーチ!
待ちは山に3枚、は1枚、2枚の計6枚。
リーチ一発目、園田さんは当たり牌ツモ打オリ。
リーチの2巡後、魚谷さんは
打ドラ魚谷手牌
堀さんの捨牌が
堀捨牌
堀さんは一切字牌を切ってなく、第一打からこの外側やまたぎスジは通りそうです。(現物で待ちは無いのと待ちも無さそう)
魚谷さんが粘るなら1シャンテン維持の打かアンコのワンチャンスはありそうです。
それとターツ落としが不自然に見えます。(は堀さんの入り目:テンパイ時に入った部分のこと)
次巡、魚谷さんはドラ切りで完全にオリ。
誰もリーチに押す人はいません。
6巡後、堀さんは
リーチツモドラ裏ドラ堀手牌
残り2枚の高目をツモり、リーチ・ツモ・ピンフ・三色同順・ドラの跳満、3000−6000。
このアガリで
園田 30400
萩原 21400
魚谷 17400
堀 30800
ここでトップ目に立った堀さんですがラス親・園田さんの満貫親カブリで2000点差が縮まり逆転トップ。
堀 +50.8
園田 +10.4
萩原 −19.6
魚谷 −41.6
おこぼれを拾った形のトップで大きなプラス。
試合後のインタビューで堀さんは
「(至極の一局はどちらでしょうか?)
メンピンツモ三色ドラ1ののねリーチがあれもうすごくアガれそうな感じでね
早いリーチ入ったんですけどちょっとねなかなかツモれなくて
ちょっと残りツモが少なくなってた所で高目のツモった瞬間がね最高でしたね、はい。」
気持ち良さそうなアガリを決めて気持ち良さそうなトップの堀さんが印象的な半荘でした。
今回のまとめ
・四連形は2メンツの種
打ドラ堀手牌
堀さんはカンにこだわらず打。
堀さんはピンズ2メンツやマンズ四連形へのくっつきや678三色を見ている。
に、引きでリャンメン以上の受け入れになる。
例1
例2
例3
例4
例1はフリテン、例2は、例3は、例4はで678三色もありリャンメン以上になる。
・ダブルメンツは一盃口の素
にどちらを引いてもイーペーコーになりやすい形。
例5
例6
・ダブルメンツ落としに注意
堀捨牌
と同じ2ターツからと切るのをダブルメンツ落としと呼ぶ。
ドラ堀手牌
堀さんのは入り目(テンパイ時に入った部分)でここが待ちになる可能性もあった。
・19字牌の雀頭は2〜8と入れ替えで一翻アップ
ドラ堀手牌
ここにツモならトイツ落としでタンヤオが付き高くなる。
↓柔軟な手牌構成が堀さんの強み、と思ったらクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓堀さんの本です
堀慎吾×渋川難波 麻雀 天才の思考 魔神の選択【電子書籍】[ 堀 慎吾 ] 価格:1,980円 |
堀慎吾×渋川難波 麻雀 天才の思考 魔神の選択 [ 堀 慎吾 ] 価格:1,980円 |
価格:1,870円 |
価格:1,870円 |
2023年08月02日
ちょっとだけMリーグ#194
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は元Mリーガー・朝倉 康心プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/S-y1XaRzyug
2022年2月15日 第2試合
南4局 1本場
東家 萩原 聖人 44700
南家 朝倉 康心 53300 元・U-Next Pirates
西家 伊達 朱里紗 −2700
北家 内川 幸太郎 4700
(敬称略)
トップ目・朝倉さんは1000点でもアガればトップ。
二着目・萩原さんは連荘で条件は残るのでテンパイ連荘以上。
三着目・内川さんは二着目と40000点差で萩原さんに三倍満直撃か役満ツモが必要なので安手で三着確定アガリもアリか?
ラス目・伊達さんは1600−3200ツモ以上か満貫ロンで三着、萩原さんへ三倍満直撃か役満ツモで二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。
三着目とラス目は三倍満直撃か役満アガリが必要なので三着確定アガリもありそうです。
最初に親・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
配牌からドラトイツでメンツ手5シャンテン。
萩原さんはトップ目と8600点差(1本場)で2000オールツモでは200点足らず、2600オールツモや9600ロンでトップ目に立てます。(連荘)
役なしリーチでもリーチ・ドラ2の7700、ツモって4000オールなら打点は十分。
あわよくば赤やドラ引きで更に高い手にしたい。
ツモ打
次に南家・朝倉さんの手は
ドラ朝倉手牌
赤1のメンツ手4シャンテン。
ペンチャン+カンチャンのネック部分がテンパイスピードを遅らせそう。
その上役なしで終わりそうなので好形変化を見て進めます。
場合によっては役牌を重ねてポンも悪くない。
ツモ打
続いて西家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
伊達さんは1600−3200ツモか満貫ロンが必要なのでタンヤオやイーぺーコー(どちらかツモればイーぺーコー一歩手前)、赤やドラが必要です。
鳴いて1000点でもアガればいい朝倉さんと1600−3200ツモか満貫ロンが必要な伊達さんとでは難易度は大きく変わります。
ツモ打
最後に北家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
赤もドラも無いメンツ手5シャンテン。
内川さんは1000点アガって三着確定なら十分、二着には三倍満直撃や役満ツモが必要なので条件はあまり現実的とは言えません。
ツモ打
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ドラアンコでリーチなら12000以上が確定。
後は役牌を重ねたりタンヤオにしたりピンフを付けたり役なしリーチと選択肢は様々。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
イーぺーコー目が出て5ブロックの材料はあります。
ここからトイツが増えればチートイツもあるか?
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
1メンツ完成の3シャンテン。
同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
マンズ2ブロック+ピンズ1ブロック+ソウズ2ブロックの5ブロック構想のようです。
また同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
まだ0メンツと4人の中で目に見えて遅れています。
次巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
打で食いタンも意識している様子。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
へのくっつきも意識している様子。
次巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
チーやポンでも鳴けます。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
789三色や重なり、へのくっつきも見た打。
このを朝倉さんがチーして打。
チードラ朝倉手牌
カン、カンの大ネック2つの片方を解消したタンヤオ・赤の2シャンテン。
チーの後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
イーぺーコー完成の受け入れの1シャンテン。
ただこのままテンパイしてもリーチ・イーぺーコー2600やツモって1000−2000ではラスのまま。
赤やドラ引きかピンフ変化、タンヤオ変化などが必要です。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
まだ0メンツ3シャンテンとテンパイもできなさそう。
2巡後、萩原さんは
ドラ萩原手牌
切ってチーされてツモ筋が変わった後のツモなので本来の萩原さんのツモではありません。
縦重なりの多い2シャンテン。
同巡、朝倉さんは
打チードラ朝倉手牌
打と打点の下がる赤切り。
※この赤切りについて後で解説します。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
リーチ・タンヤオ・イーぺーコー5200を内川さんへ直撃かツモなら三着に着順アップ。
ピンフ変化や引きで満貫確定します。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
萩原さんから4枚見え(ドラ表示牌含む)でイーぺーコーの可能性が0になり、打。
萩原さんのツモはと縦ヅモが多く感じます。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
受け入れの1シャンテンで、引きならリャンメン+リャンメンで高確率でピンフが付きます。(例1、残り2枚のを引く確率はを引く確率より枚数的に見て低いから)
ドラ例1
また同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
愚形2つ残りの2シャンテン。
次巡、萩原さんは
打ドラ萩原手牌
1アンコ+3トイツでチートイツやトイトイもありそうに見えます。
平穏に過ごすなら打でタンヤオ確定もありそうですが打。
このを朝倉さんがチーして打。
チーチードラ朝倉手牌
を鳴いても引いてもテンパイする1シャンテン。
同巡、伊達さんは使えないドラをツモ切って1シャンテンを維持。
ドラポンされなかったので、ドラトイツで持っている人はいなさそうです。
・・・ということは朝倉さんの鳴きは1000〜2000点の可能性が高そうです。(タンヤオのみorタンヤオ・ドラ1)
2巡後、萩原さんはツモ切り、これを朝倉さんがチーして打テンパイ。
チーチーチードラ朝倉手牌
タンヤオ1000点、待ちテンパイ。
待ちは山に3枚、は1枚の計4枚。
同巡、内川さんは絶好の差込みチャンス(朝倉さん切りと伊達さんドラ切りでポンが入らずドラトイツの人はいなさそう、満貫放銃×、3900放銃○)ですが打。
次巡、伊達さんは
打ドラ伊達手牌
引きで困った様な表情を浮かべますがツモツモ切り、これが朝倉さんの当たり牌。
ロンチーチーチードラ朝倉手牌
タンヤオ・456三色同順の一本場、2300点。
試合後のインタビューで朝倉さんは
「あれ3つぐらいまあ何か良い点があると思い1つはまあよくある出やすくなるっていうのと
あとはその内川さんが僕に高い手放銃するとラスに落ちちゃうっていう状況だったので
手を安く見せるのが結構、効果的な場面だったんですよね。
なんで内川さんが最悪、僕がテンパイした時に差し込みしてくれるようなまああの安く見せれるっていうのと
まああと伊達さんがあの鳴いて満貫クラスの仕掛け(鳴き)ができるかもしれないんで
伊達さんがそれ鳴いてくれたら自分も伊達さんと二人アガりに行きましょうみたいにできるので
そういう3つぐらいメリットあるなということで
まあただが出やすくなるっていうだけで打ったわけではなかったので
まあ今回あれは良かったなと思っています。」
おまけに1つ付け加えますが、朝倉さんは萩原さん以外へ満貫放銃しても300点差でトップです。
朝倉さんは7月31日に離婚を公式に発表されました。
https://note.com/asakurapinpin/n/n8e82f90cba1a
今回の件に私も驚きを隠せませんが、ご本人が立ち直るその日をお待ちしています。
今回のまとめ
・鳴いた色に注目
朝倉捨牌
チーチーチードラ朝倉手牌
朝倉さんはピンズ、マンズ、マンズと鳴いているので残るソウズ待ちが怪しい。
切りからかが本命。
・形が決まった鳴きはスリムに
打チードラ朝倉手牌
ツモ打で4枚持ちなので他家の必要牌になりやすく、他家待ちに放銃しないように先切り。
実際、伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
受け入れが残っている。
・赤切りの意図は複数
今回は赤切り三種の例。
@自分の手を安く見せる
三着目・内川さんとラス目・伊達さんの点差は7400点、内川さんは満貫放銃でラス落ち、3900放銃OK。
内川さんが差し込みできる1000〜2000点に下げた。
チーチーチードラ朝倉手牌
高目456三色の待ち。
A待ちを出やすく
、からの先切りならやが切られやすくなる。(、が否定されるから)
B赤切りで下家へのアシスト(鳴かせる)
満貫をアガれば三着に着順アップする伊達さんへ切りのアシスト(鳴かせる)。
伊達さんが鳴いた場合、二人テンパイすると二人でアガリ牌をツモっているようなもの。
↓天鳳位の引き出しの多さ!と思ったらクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓朝倉さんの本です
麻雀の失敗学 ミスから生まれた必勝戦術/朝倉康心【1000円以上送料無料】 価格:1,650円 |
2023年07月31日
ちょっとだけMリーグ#193
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/YNHoSltZHrI
2023年5月8日 第2試合 ファイナルシリーズ1日目
東4局 2本場
東家 松ヶ瀬 隆弥 41600
南家 多井 隆晴 34600
西家 萩原 聖人 28100
北家 伊達 朱里紗 −4300
(敬称略)
松ヶ瀬さんがトップ目、二着目・多井さんは1300−2600ツモや満貫ロンでトップ目。
三着目・萩原さんも跳満ツモや松ヶ瀬さんへ満貫直撃でトップ目になれます。
ラス目・伊達さんは三着目と32400点差で萩原さんへ倍満直撃か役満をアガらないと着順アップしない程の大差。
最初に親・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
3メンツ+雀頭がほぼ決まっている2シャンテン。
松ヶ瀬さんはトップ目なので二着目以下を引き離すような加点が欲しい。
二着目に満貫ツモられても逆転されない12100点差以上、跳満ツモされても逆転されない18100点差以上付けるアガリが欲しい状況。
にくっつけたリーチ・ツモか、を重ねてポンなどもありそうです。
ツモツモ切り
次に南家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
マンズ8枚+字牌2種でマンズや字牌が増えればマンズホンイツやチンイツ、マンズの伸び方によっては一気通貫、一応3トイツなので4トイツになれば少しチートイツ、を切ればタンヤオはありそうです。
今後のツモで方向が大きく変わりそうな手です。
ツモ打
続いて西家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
を切ればタンヤオ、くっつきによってはピンフ変化はありそうです。
あまり高い手にならなそうなので他家への放銃回避中心になるかもしれません。
ツモ打
最後に北家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
伊達さんは三着目と大きく離されているので素点回復が急務になりそうです。
リーチ・赤・ドラで5200、ツモれば満貫あるので打点的には十分でしょう。
ツモ打
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
イーペーコー完成でマンズにくっつけばマンズ3メンツもありそう。(引きなど)
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
先切りでドラメンツを固定。
これは待ちになった時の為の先切りです。(ドラ絶対使うマン)
3巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
5トイツ、チートイツ1シャンテン。
1300−2600ツモか満貫ロンが欲しい多井さんですが、赤もドラも無く安手です。
リーチ・ツモ・チートイツ1600−3200か赤かドラ引きならそれなりに高くなります。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
テンパイ即リーチ、カン待ち役なしリーチですがリーチ・赤・ドラ5200、ツモって満貫。
場にマンズしか切られてないので他家に持たれているかも?と自分なら不安になってしまいます。
待ちは山に3枚。
このリーチに多井さんは
伊達捨牌
ドラ多井手牌
ここから1枚切る場面ですがは現物、も現物で待ちは否定されています。(待ちは残る)
この手、タンヤオ・イーペーコー1シャンテンと見ることもできますし、チートイツ1シャンテンにも見えます。
まだメンツ手かトイツ手か決めきらない形です。
多井さんはここから打。
次巡、松ヶ瀬さんは
打ドラ松ヶ瀬手牌
前巡、多井さんが通した打合わせ打ち。(他家が切ったのと同じ牌を切る)
同巡、多井さんは
打ドラ多井手牌
ソウズ現物が増えたとはいえマンズとピンズの無スジ(通ってないスジ)が多過ぎます。
ここは現物打。
4巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
ここから1枚切る場面。
伊達捨牌
少し現物が増えたものの、、、などまだ無スジはたくさんなります。
多井さんは1分以上使って打と片スジ(、2スジの片方が否定されている)なので少し切りやすいか?(2枚見えでシャンポン待ちも少し薄い)
脇の松ヶ瀬さんと萩原さんは現物を並べてオリか?
3巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
この受け入れの1シャンテン。
この同巡、萩原さんは
打ドラ萩原手牌
打。
場を見ると
松ヶ瀬捨牌
多井捨牌
萩原捨牌
伊達捨牌
が4枚切れ、が3枚切れ、が3枚切れで待ちはありません。
また、カン待ちはワンチャンス。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
を切ればピンフ・イーぺーコーテンパイ。
伊達捨牌
捨牌からは以外のマンズが通ってなく、ピンズの下ソウズ愚形待ちなどは残っています。
もし待ちになると3枚切れ、2枚切れで多井さんから4枚見えなので残り2枚は山にありそう。
多井さんは打リーチ!
リーチの3巡後、多井さんは
リーチツモドラ裏ドラ多井手牌
リーチ・ハイテイ・ツモ・ピンフ・イーぺーコーの満貫二本場、2200−4200。(リーチ棒+1000)
ハイテイも付き、裏ドラ表示牌にが眠っていました。
このアガリでトップ目に立った多井さんは
多井 +58.0
松ヶ瀬 +15.1
萩原 −10.4
伊達 −62.7
とリードを守りきりトップで終了。
今回のまとめ
・待ちがわからない時の最終手段が色読み
伊達捨牌
捨牌からは以外のマンズが通ってなく、ピンズの下やソウズ愚形待ちなどは残っている。
場に1枚ずつしか切られないマンズの高い場で、伊達さんはマンズ待ちと見た多井さんは打リーチ!
ハイテイツモも付き、2200−4200。
この色は当たらなさそうという色を1つずつ消していく勘に近いものが色読み。
・自分の待ちが何枚あるか、待ちが山にありそうかを判断
松ヶ瀬捨牌
多井捨牌
萩原捨牌
伊達捨牌
ドラ多井手牌
が4枚切れ、が3枚切れ、が3枚切れ(多井さんから4枚見え)、が2枚切れ。
多井さんから4枚見えの外側(1と9が最も外側)はかなり山に残っている可能性が高い。(一応も使われてなさそう)
つまり待ちは山に複数残っている可能性が高く(15巡目時点)、伊達さんとリーチ勝負でも互角以上と思われる。
↓こういう時の多井さんは頼もしい、と思ったらクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓多井さんの本です
価格:1,870円 |
麻雀無敗の手筋 (近代麻雀戦術シリーズ) [ 多井 隆晴 ] 価格:1,870円 |
必勝!麻雀実戦対局問題集/多井隆晴【1000円以上送料無料】 価格:1,870円 |
価格:1,650円 |